ブエルタ・ア・シコク etapa:2

▽仮眠ポイント・松山へ

PC2を23:25に出発したら次は松山でお風呂入って仮眠の予定です。あと40キロ少々。町中と海岸線を交互に通り過ぎつつ、そのうち追いついて来た人にくっついてしばらく走らせてもらいます。


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時刻は午前1時過ぎ、250キロを12時間半とほぼ平均20km/hはハイペースでここまで辿り着きました。いつもの就寝時間を過ぎた頃でそろそろ眠くなる時間帯なのでここで仮眠にかかるにはちょうどいいタイミングです。松山市街地に入ったので離脱しますと云うと、お一人一緒に風呂に行くというので連れて行くことに。

松山ニューグランドホテルの「天然温泉 ゆるりん」に到着したらあれ?このバイクは!水色KLEINさんとタケさん@一蓮托生ではないですか。


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ここの情報、いつ教えたっけな?まあいいでしょう。

ホテルのフロントで2時間コース1500円のところ割引券持参につき1000円でお願いします。

さっそく風呂に入ってさっぱりときれいになって脚も温めて疲れを抜いて、一旦館内着に着替えて休憩コーナーのリクライニングチェアを倒して横になります。すぐに寝られればいいのだけどいつもの通り眠られない。何か夢は見たので少しだけ寝ていたかも。

2時間が来る前に起きだして再びジャージに着替えて出発。コンビニでささっと補給して夜の街へと出発しました。予定よりは2時間半以上先行しています。(1:16-3:26)


▽夜明けの海岸線

市街地を抜けると再び海沿いへ。途中の道の駅ではベンチに寝転んで仮眠している参加者が何人もいるのが見えます。ブルベらしさが盛り上がってきました。

ところがこちらも眠気が来てフラつき始めます。やはり仮眠が全然できてない。材木が置いてあるところをベンチ代わりに横になって休みます。波の音、月明かり、いい感じの夜の闇の中に沈んでいくかと思ったら蚊に邪魔されてすぐに退散、また走り出さねばなりません、やれやれ。ただ一瞬でも横になったせいか、しばらく眠気はおさまりました。(4:56-5:02)


そろそろ夜明けという頃、大洲・長浜のローソンで補給。カップ麺と、


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そして眠気対策の眠眠打破を早くも投入。(5:20-5:45)


朝日が昇ると今日も暑くなりそうな予感。でも今は右手に広がる青い海を眺めながら順調に走っていきます。


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海に浮かぶ岩の上に鳥居、ここは1200年前からの謂われのある綱掛岩だそうな。夕焼けスポットらしく朝は順光となって明るく穏やかな景色です。


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そして海岸線の快適な道からじわじわと上りにかかってきました。


▽佐田岬ステージ

通過に4分以上かかった長いトンネルを抜けるといよいよ四国のトゲみたいな佐田岬半島へ入って行きます。標高は300mに足りませんがアップダウン連続のルートが続く前半の山場、佐田岬メロディラインです。ここの入り口で水色KLEINさんと合流(どこではぐれたか記憶がない)。

上り始めてすぐに一人とすれ違い。次にすれ違ったのが飲むらさん、相変わらず早いの〜。


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しんどい代わりに高台から見下ろす海岸線の景色は素晴らしいの一言。よくぞ好天にも恵まれた!


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勾配はきつくないのでフロントギアはセンターのまま上れますが、疲れもあるしなかなか速度が出ない。ただ眠気は引いてきているので遅いながらしっかり走れています。さっきの眠眠打破が効いてきたのと、朝日を受けて輝く海に目が覚めたのと。

名取トンネル手前で間違えて旧道に入り無駄に上って下ったりしましたがそれもなんだか楽しめたり。


やっと三崎港へ到着、

「えびすや旅館」の看板にあるスナック喫茶の名前は?

というクイズの答はどこかとうろうろ探して正解はこちら。


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もう一つ近くにスナック”シーバス”というのもあり、ひっかけも用意してある見事な出題でした。

ここで水色KLEINさんと別れて佐田岬の先っぽまで行くことにします。昨日スタート地点でたぬきさんと「あそこ(三崎)まで行くなら途中で返さず佐田岬の先まで行かねばならんでしょう」と約束?!していたし、時間は十分あるし。(8:08-8:13)


フェリー乗り場を過ぎて坂を上っていきます。これまでよりややきつめの坂です。

ボトルもPETボトルも少なくなったので途中の自販機で停止、PETボトルの残りを飲み干してから買おうとすると小銭が足りない。そして千円札もない。げげっ、給水できないではないか。

その自販機の周りの花になぜか黒いアゲハが何頭も群れていました。アゲハの補給ポイントでもありましたか。


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その後も上りが続き結局標高で170mほど上昇してそこにガソリンスタンド兼売店があって助かった!万札を両替してもらって喉をうるおしてさぁ出発。(8:36-8:41)

そこから少し下がってもう一度180mまで上がって、それから30mまで一気に下がりまた130mまで上り返してゴールは90m。所要時間は片道55分でした。


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駐車場から見下ろす風景はこれまた素晴らしい。向こうに見えるは九州でしょう。

灯台までは歩いて20〜30分かかるらしいのでそこまでは行けず、灯台を写真にちらっと写しただけで折返しましょう。(9:09-9:11)


帰りにかかってすぐにありゃ?!反射タスキかけた人とすれ違いお互いニヤリ。どうやら同じことを考える人もいるようです。


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帰り道から、正規ルートからでは見えない半島の反対側がちらっと見えます。こちらも絶景。


しばらくして白いクロスバイクの若者と一緒になりました。なんでも瀬戸内一周中で今日は別府から三崎へフェリーで来たとか。今ブルベってのをやってるんですよと一通り説明すると「じゃあ僕はまだ年齢的に参加できませんね。」と。どうりで元気な未成年、フラットペダルでもくいくいと坂を上っていきます。

他にも前サス付クロスで来ていた女の子二人組にも会いました。


再び三崎港へ戻って来たのは10時。これにて寄り道終了〜

寄り道分のルートを示しますと下図のオレンジの線。


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寄り道分のプロフィールマップです。


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往復1時間50分、29キロの道草でした。昨年の1000キロでも同程度の距離の道草をしましたけどあの時は既に時間が余りまくっていた700キロを過ぎてからの話。今回はまだ400キロにも来てないのでうっかりすると次のPCのクローズに引っ掛かりそうになるアブナイ橋を渡っています。シミュレーションタイムからはまだ余裕残してありますが、シミュレーションでは次のPC3への持ち時間は数分設定してるだけ!


折返し地点に戻って来てスナックの看板を探していたのは一人いただけで他の皆さんはとうに戻っています。

戻り道、トンネルを抜けていくと、たぬきさん、入碓さん、近畿実走スタッフ組と挨拶交わしつつすれ違いました。その後一人か二人いたかな?そこが最後尾でしょう。


お昼は予定通り道の駅瀬戸農業公園でちりめん丼をいただきます。本当はここから浜へ下りたら「しらすパーク」というもっとしらすを味わえるところがあるのですが、200m下って200m上り直す根性がなくて道の駅で諦めます。ちりめん=シラスですからね、外せないわけです。


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とはいってもいつも食べてるちりめんとは一味違う。柔らかくてふわふわ、魚の風味がしっかりしていて味は濃い。おいしいしらすを味わうことができました。ごちそうさま。

お昼を済ませて外に出ると岡田代表と出くわしました。三崎へ行く途中なのか帰っているところなのか聞くの忘れましたが、他の実走スタッフと連絡を取った後ちりめん丼を食べようと食堂の方へ行かれてました。

(11:04-11:24)


ここ佐田岬半島にはあちこちに風力発電が設置してあります。この角度からだとえらく密集している様に見えて面白い。


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メロディラインから下りて集落の中の狭い道を抜けると唐突にPC3のローソンが現れます。近畿200の最初のチェックポイントのローソンと似たようなパターン。

ここではお昼は要らないのでクールダウンにアイス。ロッテの爽は氷粒が仕込んであるので冷たさが普通のアイスよりよけいに感じられるので今回は幾つか食べました。

氷=水が入っているということは原材料的には云うなれば”水増し”なので損したみたいなので普段は買いませんけど(笑)。(11:58-12:16)


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▽熱中サイクリング

ここからは暑さとの戦い、もう航続距離が伸びなくて1時間もしないうちに止まるばかり。


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余裕があったら寄って見ようかとも思っていた景勝地・夫婦岩もスルー。何かめぼしいアテがあったわけでもないし、もうええわって感じで時間はあるけど気持ちに余裕がありません。


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そしてまたまた休憩。さっきの自販機から40分後。ヤマザキでアイス。(13:40-13:45)


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更に30分余りで次の休憩、(14-12-14:22)。


これでやっと峠を越えたか、次は1時間半後にコンビニ休憩。(15:36-16:01)


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ようやくお日様が低くなって影が伸びてきたら暑さも一段落、サイクリング楽し!な感覚が戻ってきたかな。


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御荘のPC4に到着、このPCの直前でうどん食べても良かったナ。小腹を満たすためにおにぎり、野菜分を摂るのに野菜ジュース。梨サイダーはボトルケージにセットします。走る振動を与えると炭酸は抜けていきますが少しは残るので、それ飲んでプハーッ!ってすると少しだけ元気が戻ります。


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さてここで問題発生。

先ほどからなんだかカタカタしていたハンドル周り、DOSUNのライトを押さえると収まるのでそれが原因らしかったのでよくよく見て見ると・・・


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ブラケット固定部分が見事に割れちゃってますね〜。プラスチックが薄いので気になっていた箇所です。CATEYEのライトでも、過去EL200,EL500x2,EL510と同じところが割れたことがあり、バッテリライトのアキレス腱と云えるでしょう。

ツール缶からガムテープを出してきてぐるぐる巻きにして固定しておきます。


そんなこともあって休憩時間は長くなって25分以上滞在してました。(17:04-17:31)


そろそろ夕暮れ、宿毛の海岸から夕焼けを惜しみつつ先へ進みます。


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道の駅大月の食堂は遅くまで開いているはずだったので寄ってみたらガランとした駐車場があるだけ。

ハズレだったか...それにしてもトイレもない?

と思ったら隣りのエリアが道の駅の施設でした。食堂もまだ開いている!


刺身定食を注文。


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刺身はハマチ、イカ、マグロの中ではマグロが良かったかな、それよりしっかりしたご飯がいただけたのでこれはありがたかったし、酢の物もカラダにおいしい。ちょっと復活しました。


夜も更けて土佐清水、湾を回って対岸の街の灯りと月明かりがキレイ。撮影すると当然ぶれますがそれもまた面白いかも。


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Yショップが開いていたのでそこで休憩、品揃えが乏しかったけど菓子パンとジュースを補給して足摺岬へ向かいましょう。(21:23-21:38)


▽足摺岬ステージ

ようやく足摺岬までの距離も短くなってきてあと一息というところがこれが一息では行きませんでした。細かいコーナーが多く真っ暗な中では進路が見えずスロー走行せざるを得ません。正面はライトで明るく照らせても進行方向の曲がる方には光が行かないのでどこまで曲がっているのかわからず、目は力を入れて見開いているので神経をすり減らします。小集団で走っていたからまだしも、単独だったら更に厳しいところです。

下の地図の左下の部分がそれ。


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その後もアップダウンをこなしてようやく見覚えのある旅館街が見えて来て目的地に到着。

通過チェックのクイズは中浜万次郎の銅像の説明書きの記録年月日は?


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ここにはかなりの人数が休憩中、仮眠している人も何人かいました。


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足摺岬を出てしばらくは同じ様な道でアップダウンがありましたが今度は狭い道に右折、この海岸沿いの上を走る道がまた先ほどに増しての難コース。道幅狭く路面も悪い上小さなコーナーの連続、アップダウンがさほどあるわけでもないのに速度は15km/h前後。ガチャガチャと鳴く虫の声もうるさく響き、我慢我慢の道で早く開けた場所に出ないかとそればかり考えながら走ってました。

近畿ロードブックによると

”ここはかなり細い道です。お遍路道です。車1台分の道幅が続きます。注意して走りましょう!特に夜にここを通過する人!覚悟しましょう!最徐行!!”


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ようやく難所を抜けてスリーエフ下之加江店へ吸い込まれ、穴子飯を食べます。(0:12-0:34)


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さあPC5までもうひと頑張り。また長いトンネルを抜けますが夜中はトンネルの方が明るくて安心します。


やがて見覚えのある四万十川河口の景色が見えました。少し上がってPC5のローソンに到着です。

PCにつくと必ず何名かいるのでホッとしますね。


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日付は越えてますが、”今日”はまだ終わりません。

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PC2今治〜PC5四万十、380キロ

(つづく)