【今日の走行】
平均:22.5km/h,最高:54.6km/h,距離:217.64km,
平均心拍:138,最高心拍:182(目視),消費:6961kcal

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山頂ゴール、決戦の時来る!

 

関西ヒルクライマーのメッカ、六甲山。いつかは行かねばならぬかなと思いつつ早や年の暮れ。 冬になると西風が吹くので東への移動はしやすくなります。それに山に登るには低い気温は好都合(降りるのは不都合だけど)。 そういうことでひとつ行ってみましょう。登坂コースは猛レースで再度山T.T.が設定されているルートをとります。

▽前半戦−神戸まで
今回は帰りの輪行袋に替靴や途中での着替えアンダー等を持ち歩くのにデイパックを背負いました。六甲登坂前に荷物は預けて身軽にして行く作戦です。
ボトルはノーマル500cc1本で足りるでしょう。補給食にはTOPVALUのいつものライトミールブロックとパワーバー、それに梅干し。

午前4:46出発、予定より16分の遅れです。もちろんまだ外は真っ暗、風はほとんどない様で頼みの追い風はまだなし。 旧2号を東へ向かい円山のハローズで軽くトイレ休憩(5:46)、吉井川を渡った後でR2に合流し伊部のファミマであんまんとホットコーヒーを補給します(6:45-54)

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そこから県境の坂道、今日はそこをがんばらないで通過すること。この辺りで朝日が昇ってきますので、一番寒い時間帯でしょう。道路脇の気温計は2℃。
そういえばロードでR2のここらを走るのは初めて、さすがに船坂峠も前より楽に越えられます(7:32)。 兵庫県に入ると追い風が来て楽にペースアップできるかと思いきや、深い霧におおわれてしまい視界は悪いし日が当たらないので気温も上がらず寒い走行が続きました。次の補給は相生駅近くのローソンでおにぎりなど(8:17-27)

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霧が晴れてやっといい天気に恵まれ姫路へ。そうそう今年の世界遺産訪問シリーズ:原爆ドーム/石見銀山/熊野古道の最後を締めくくるべく姫路城へ行かないとね(9:25-30)

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お昼は早めにと、倉敷にはない「なか卯」で牛丼+ミニぶっかけうどん。昔は吉野家よりなか卯派だったのだけど味は違ってしまったなぁ。しいたけなんか入ってなかったし、それに白い丼も味気ない。とりあえず炭水化物のチャージは完了(10:52-11:02)。

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市街地走行では信号に停められて走行シミュレーションより進行は遅れがち。それでも明石を通るならここに来ておかなくては(11:43)。明石海峡大橋の下で。

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GPSの設定よりは遅れているものの、なんとか待ち合わせの12時半には神戸駅に着きそうだと走っていると突如横から「コンニチハ!」。腹ポさんに捕捉され、少し後にべりさんも追い付いてきまして「何してはるんですか。」とゴアイサツされます。 30キロオーバーで牽いてもらいつつも時折足を停められる楽をしながら東へ進み、途中TREKショウルームで休憩。ここはコーヒーをいただけるんですって。店内のディスプレイもきれい(12:06-55)

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この後パン屋の「ピノキオ」でおやつパンを購入(なぜかスタンプカード作るはめに)、某所で荷物を預かってもらいついでに一休み(13:30-14:00)
アンダーシャツを着替えて、ANTAREXのライトのバッテリーケースを外してそこに本来のTOPEAK携帯ポンプをつけます。今日はいつものミニモーフでなくてそれより軽量の以前使っていたポンプに替えて、バッテリーケースを外す事で200gほど軽量化したわけですよ。 帰りは暗くなりますけどPanasonicのライト一つで大丈夫、さぁ出発しましょう。

▽再度山T.T.
いよいよ六甲に挑戦です。
スタート地点はワッカのあるコンクリート鋪装で15%ある短い急坂、これを越えたら9〜10%の坂が続く序盤のきついプロフィール。先行する腹ポさんの背中を見ながら最初は20mくらいの間隔をキープしていたものの心拍が180を越えているのでオーバーペース、ギアを落として8キロを切るスピードに抑えて進みます。

つづら折で振り返って後ろのべりさんが見えないことを確認した上で、じわじわと登坂。勾配の緩くなったところで素早く給水。
やっと標高が300mを越えたら部分的に下りが登場します。結構な速度が出る下りをガッと降りても疲れがそれを登り返しに使わせてくれませんですぐに失速。
T.T.どころか普段なら15%を越えないと使わないファイナルギア30x25まで落とし、登りをさらにちんたら6キロ台で進行していると、後ろからべりさんに捕捉されてしまいました、げげげっ。
しばらく一緒に進むものの、勾配がわずかに強くなったところでついていけず引き千切られてしまいます。なんとか視界から消えない程度に追いすがり、最後のアタック分のチカラを確かめつつそろそろT.T.地点ゴールかなと思ったところで横断歩道のマークが見えてしまいもう間に合わない!目測で20〜30秒差で負けてしまいました、ち!

腹ポさんは2分余り待っていたらしく、既に息は整っていました。それでも30分台と聞きガックシ。
少し休んで出発しました。が、ここでボトルの水が半分なかったことをもっと認識しておくべきだったのです。

▽六甲山頂へ
交差点の五辻までは一緒について上がりますが、その後はじりじりと離れて遅れて登ります。道に迷う事はないし坂は自分のペースで上がらないと無理だから。
そのわりには心拍は無茶に上がってないし脚は力は入らないけど痙攣の予兆があるわけでもないのにとてもエラいしんどい。

そのうち眠気にも似た感覚で頭がボ〜ッとしてきました。標高はまだ600m来てない。5%を越えたくらいの大した勾配でもないのに速度は上がらず心拍も150台まで"落ちてる"のに脚を回せない、頭がついてこない。
もうダメだ...脇道のあるところで遂に降車。サドルを降りました(15:12-17)。坂の途中で降りたのはいつ以来だろう。

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ヘタヘタと座り込んで梅干しを食べ、バックポケットに入れてて柔らかくなっていたパワーバーも食べます。この時ほどパワーバーをおいしく感じたことはこれまでなかったなぁ。
少ない水を少しすすり、これは脱水症状か低ナトリウム症かそのどちらもかとぼんやり考えます。
ここでリタイアして降りてしまう選択肢も頭をかすめますが、休んだおかげで意識が戻って来たので再びサドルに跨がり漕ぎ始めることにしました。

ほどなく上から一人のロード海苔が降りてきましてご挨拶。その直後に腹ポさんが様子見に降りて来てくれました。いやぁメンボクナイ。
そこから少し登ったところが六甲山牧場でした。ここまで来てれば補給はできたのにと後の祭り(15:29-34)、あいにく売店は閉まってましたが自販機でホットレモンを1本getして飲み干し、ボトルには水を補給して出発。

幾分回復してなんとかペダルを漕ぎ進め最高地点の一軒茶屋に到着(16:07)。ありゃ?ここも閉まってます。

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どうせなら、と頂上を目指しましょう。荒いコンクリートの20%勾配なのでここは素直に押して上がります。遂にやっとこさ標高931mに到達できました(16:15)

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ここまでは久しぶり、という腹ポさんとべりさん。そして先客のアンカー海苔も1名いました。

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一軒茶屋のところまでブレーキかけて押しておりたら、元来た道を下り始めます(16:25)。時折見える下界の景色を楽しみつつのダウンヒル。

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そのうち日が暮れて景色は夕焼けから夜景に。フロントライトを点灯させて降りて行く様は、5月のブルベ300キロの天辻からの下りを思い浮かべましたね。

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麓に降りるとすっかり夜の街。 中継基地で荷物を受け取り、地下街でピロシキをget。発酵の時にチャイコフスキーを聞かせてると書いてあるので訊ねたら「花のワルツ」なんだって。「くるみ割人形」の有名な一曲ですねー。

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(帰ってからいただきました。ロシアピロシキ旨いっす)

そして半日お付き合いいただいた腹ポさん&べりさんと別れます。遅くまでどうもいろいろお世話様でした。 18時にJR神戸駅に到着。パッキングに手間取り連絡のいい18:25の便を逃して18:40の新快速で姫路乗り換え。 ・・・となるとえきそば。特別おいしいわけでもないけど、ここ姫路で停まるとえきそば。

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チボリ帰りでめっちゃ人の多かった倉敷駅には21:36着でした。

山頂ゴール、で終わるわけにはいかないので結局200キロ超過(笑)。

平坦ステージは快調にこなしてこれたのですが、ヒルクライムは無理でした(泣)。 「六甲のおいしい坂」、噂以上でした降参ですこらえてくださいもうしません(泣)。 それに今度からTV観戦のツール・ド・フランス決戦ステージ,例えばラルプデュエズの登りでちぎれていく選手を見てもなじったりはもうしませんよ、ワタクシは。

★ホントのプロフィール
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★六甲登りルート
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