【今日の走行:Rapid-R】
平均:21.9km/h,最高:59.9km/h,距離:429.82km,累積標高:4,300m
認定タイム:23h55m

日本のブルベは手続き上1月〜10月で開催されていて11月と12月は開催されません。
そういうわけで本日行われるのが全国的にも今年最終のブルベになります。そして自分の誕生日でもあるのでそのお祝いは400km超のサイクリング(笑)。

週の初めから台風27号とそれに影響を及ぼす懸念をはらんだ28号の進路にやきもきしながら今日を迎えました。京都・嵐山から福知山〜あまるべ〜城崎〜天橋立〜舞鶴を巡る観光ルートをどう駆け抜ける?!

▽プロローグ

京都は旅館はいっぱいあるけどビジネスホテル系はあんまりない。格安のゲストハウスは寝られないだろうから敬遠したいしなぁ。
・・・などと思案していると前泊できそうな少ない候補も一週間前には埋まってしまいまして、結局当日弾丸ツアーで行く事にしました。

当日は台風27号&28号が日本に接近、しかし進路が逸れて西日本では大した事はなさそうで雨が降っても普通だろうという感じです。

朝3時前に起きて3時半過ぎに出発。
途中山陽道で兵庫県に入った辺りで雨に降られましたがその後あがって京都に入りクルマを駐車場に入れて出発するときは雨装備不要。
嵐山近辺は駐車料金高いので、5kmほど離れた一日最大600円のタイムズ駐車場に停めました。

松尾大社から北へ向かい阪急嵐山駅前に到着。先着していた参加者が10名弱というところでしょうか。
腹ポ・べりさんもほぼ同時に到着して誕生日のお祝いをいただいてしまいました。あ、ありがとうございます。荷物になるなんてことはありませんっ!(^^;;

まだ時間は少しあるのでミニストップでおにぎり買って食べておいて、公園のトイレに行ったついでに桂川を見て見ると、氾濫までしてないけどさすがにこの有様。

その後主催のK野氏を始め7時スタートの参加者がわらわらと集まってきます。この7時スタート組の多くは追加募集で参加をgetできた人達、その際ブリーフィングはなしという前提のもとでブルベカードを受け取って車検を受けるだけです。
しかし一人でブルベカードを渡して一言二言説明をその都度していたため結構手間そうだったので、ブルベカードを渡すのを少しお手伝い。

してたら結局スタートは7時を10分少々過ぎてしまいました。

他の皆さんは先に行ってしまってます。あとは余裕の若手の面々、それから8時スタートで早く来てしまっている人とか。

さあて、では出かけますか。
今年最後のブルベ400kmに出発です。この時期の400kmって過去にも全国的にもこれまであまり例がないはず。そういえば今年最初のブルベも1月に400kmと史上最も早い開催だったなぁ、今年は400kmで最初と最後をキメるのだ。

▽PC1:京都山岳

スタート直後に嵐山の渡月橋を渡ります。先月の台風で浸水してひどい被害があったのは記憶に新しいところ。今通っている分には何もその痕跡はない様に見えます。

朝早いので観光客はほとんどいませんで、この観光地を抜けるのもスムーズに。
前回通ったときに石畳だった道は真ん中だけ残して舗装がされたみたいで走りやすくなってました。ある意味ちょっと拍子抜けかも。

そこからすぐに、標高差は小さいけど斜度がきつい六丁峠に入ります。まずは10%ほどの勾配から入りだんだん傾斜が上がって最大17%まで。

おまけに路面には雨水が川の様に流れているからスリップに注意しながら30Tx23Tでクリア。
下りも路面状況は良くないので慎重に降りていきます。

そして保津峡へ。
それを横目に見ながら前を行くのは脚のあるT内氏。今年走った北関東SR600のフレームバッジをつけています。

下りでは追いついたけど登りが入るとまた見えなくなります。

次の神明峠にかかっているその登りでMTBの雄、フィリップ氏にパスされます。さすがにスイスイ登っていくなぁ、あっという間に見えなくなりました。

林道みたいな道が一旦途切れて開けたところに集落があります。この左手に公衆トイレがあることは憶えておこう。

誰か押しているな、と思って近づくとさっきのT内氏。彼にして押すほどの坂でもないだろうにと思ったら案の定パンクだとかで修理しやすい広い場所に移動しているところだとか。特に心配はないのでお先に失礼。

標高400mちょいまで登って神明峠に到着、ここに看板がある通りの峠ですが全然頂上ではなく更に登りが続く詐欺峠。

もうあと100mほど標高を稼いでやっと終了、ここは峠の名前はついていません。

しばらく下り基調でここまでかかった時間を取り戻していきます。
途中畑の端にハロウィンのかぼちゃが並んでるのでこれは写真撮っておかねば。

ダム湖の横の平坦路、前を行っているのはオダ近のO村氏。

しばらく後ろをいただいてランデブー。去年通過チェックポイントだった日吉駅を通り過ぎます。
それにしても青空が出て来ていい天気になってきたけど北風が強くなって来た。

O村氏曰く、これは台風の風ではなくて西高東低の気圧配置による冬の風、木枯らし一番かもということらしい。ぐぬぬぬ!そういうことか。香住に出るまではまともに向い風となる模様。

そうしていると胡麻駅手前でフィリップ氏捕捉、あれれ?なぜかのんびり走行に切り替わってますね。

胡麻駅前を過ぎて
『ルートはアッチ、左折ですよ〜』
と左を指差して自分は右折していきます。

Sonne Und Gluckに今年も到着。

あ、やっと追いついた。てことで腹ポさんとべりさんにここで再会しましたが、ささっとパンを食べてすぐ出発したのでまたお別れ。

外のテーブル席に座っておばちゃんと話ながら牛乳飲みながらパンを食べて少し休憩。日が照っていていい感じです。

上に乗ってるあんぱんは補給用にバックパックに収めてあとの二つをいただきました。黒っぽいチョコのシマシマ渦巻き模様のパンは「ダダ」。ウルトラマンのあのダダをイメージしたそう(笑)。

さて休憩も済んだし再出発。

少し進んでT字路右折ポイントで3人さんに追いついたのでそこにしばらくついていきます。

ローテーションしているのではなくて先頭の人がずっと引っ張ってますね。
ほぼそのまま通過チェックのローソンへ到着。

補給の必要はないのでトイレ済ませてビッグサンダーだけ買ってサクっと食べて出発。
向い風を押して北へ向かって進んで行きます。時折下ハン握って抵抗を少しでも減らして走る割合が増えてきました。結構まじめに?漕いでいるので汗がにじんできているくらいで、ジャージのジッパーは開き気味で風を受けて走ります。

福知山に入りました。福知山城をルートから少し眺めていきます。

まもなくPC1のローソンへ到着。するとローソンを出て行く影二つ、あ〜、腹ポ・べりさんが行っちゃった〜。まぁそういう時間差だなというのがわかればいいでしょう。

K野氏が待ち構えています。待ち構えることを当初から念頭に置いて、PCをアクセスしやすい駅至近に設置するのは彼らしい手法です。

補給の必要はないのでトイレ&ぶどうジュースのレシートチェックでささっと済ませます。
さっき通過チェックですれ違ったフィリップ氏、まだ居ますね。話を聞くと後ろから来る8時スタート組を待っていてそれに合流して行く作戦だそうな。

「これはカメラ?」と覗き込んでます。

▽PC2:雨と風

さっきまでいい天気だったのが、次の小さな峠登尾にかかる頃に雨が落ちてきました。やれやれ。

遠くの空は明るいので降っているエリアは広くない、ならばこのまま行くかとそのまま走るも雨足の方が勝り、結局途中停まって上だけジレを着て進みます。

気温は12℃表示、今日はだいたいこれくらいの気温で推移している様です。気温差はないのでそういう意味では楽。
登尾トンネルをくぐって下っていくと雨はやんでいきました。
濡れたジャージの袖は乾いていって冷たさはないものの、濡れた足は風で冷やされて冷たい、シューズカバーしなかったのは失敗したなぁと思いながら走っていると、田んぼに鳥の影。

なんか大きな鳥、アオサギより大きいし白黒だし鶴みたいだな。
脚に鑑札っぽい輪がついている様で...え?これってもしかしてコウノトリ?そういえば但馬はコウノトリの...と考えていたら飛び立ってしまいました。望遠で追いかけて、

後で写真から見るとやはりコウノトリでしょう。これはイイモノを見たな!

時間的にはそろそろ1時でお昼ご飯時、ルートは出石の町に入ってきます。
「出石そばを食べよう」 とキューシートにも記載がある通り、周囲に蕎麦の店がやたら出現します。

出石のシンボル、辰鼓楼を見学します。明治4年に作られたものでかつては太鼓を鳴らして時を告げていたそうな。その後時計が設置されて今は時計台に。

そのすぐそばの蕎麦屋に入ります。そして名物の出石蕎麦をいただきましょう。

一人前の5皿では少ないんですが、まぁパンも食べてるしここは我慢。いやもっと食べるべきだったかな。量は少ないけど味は良し、いろんな薬味であじわいます。

お店の人に「どこから来たんですか?」「どこまで?」と定番の話をしますとえらく感心されたのか、そばかりんとうをお土産にいただきました。ありがたや〜。
今度来ることがあったらまたこちら「官兵衛」さんへ寄りますね。

ルートへ戻って、回復した天気にジレは暑いなと交差点信号で停まったついでに脱いでいたりしたら後ろから腹ポ・べりさんに捕捉されました。お昼はランチを食べていたそうで、その昼食にかかる時間差で僅かに追い越していたらしい。

ということでここからは一緒に。天気は良くなったといっても今日は風が強いのでこういう時は単独でない方がいいに決まってます。

綾部駅前を通過。

”香住まであと一息” と書いてありますが自転車的にはまだまだ(笑)。ここは緩い登りです。

そして何と通行止め?!
警備員の誘導に従って通行はできるというので一安心。
クルマもすれ違ってきてどこが通行止め箇所なのだろうと思っているうちに漁港に降りてしまいました。あれ?

ここからまた岬の方へ少し登った辺りで崩落により片側通行になっている箇所がありました。

更に進んで海にみえるこんもりした小さな山は”かえる岩”。

いやその山の方ではなくて先の岩がかえるらしい。なるほど。

そして香住に到着。フレッシュで通った道を今は逆に辿っています。
時間オーバーで難儀した「てんてん食堂」を横目に。

漁港の町を通り抜けてもうちょっとアップダウンをこなしてPC2の道の駅あまるべに到着します。魚眼に近いレンズなので曲がって見えるコンクリート製鉄橋は真っ直ぐですよ。

かにクリームコロッケを食べていちおう香住の「かに」のお題はクリア、したことにしておこう。
食べながら夕食の相談をします。ここからだと香住が近いけど近過ぎないか、城崎はちょうどいいかもしれないけど高そうだしその先はPC3の向こうの網野はちと遠い。風も強いしあまりペース上がらないことも考えて早めに食べる事にします。

▽PC3:アップダウンと強風

PC2を出て走って来た道を戻ります。この往復ルートではこのように向こうからやってくるブルベさんとすれ違うのが楽しいですね。あちらは登り基調なのに手を挙げてくれてます。

夕食は香住の「三七十寿司」へ。
5時過ぎと早いせいかお客は誰もいませんで、カウンターに3人並んで座ります。メニューは色々多くて駄洒落っぽいのも見えますな。

香住スペシャル丼(海鮮丼)を奢ります。
しかし目の前の板さんは黙々と下ごしらえをしているようでなかなか取りかかってくれてないみたいで、ちょっとヤキモキしながらもブルベ話に花を咲かせて待ちますと、奥の方から別の板さんが運んで来てくれました。

海老が二種類乗ってましてかにみそもあります。ここでもカニget。
味噌汁は魚のアラが入っているお寿司屋さんらしいもの。
ごちそうさまでした。

ジレを再び着てシューズカバーもしてナイトランに備え後尾灯も点灯させて出発します。
ここからはフレッシュのルートをほぼそのまま辿る形になります。

基本は東向きに進むのですが強い北風は相変わらずで場所によって風が巻いていて激しく横風に煽られることもしばしば。昨年の台風並の風に翻弄されます。
ただ追い風になることもあり、ちょうど登りでそうなることが多くて助けられた部分もあります。

夕暮れになってきましたが風はおさまらず。
標高差のある鋳物師返し峠をえっちら登って越えて、

一気に降りて行くと城崎温泉街、急に明るくなって賑やかになるのはフレッシュの時と同じ。

後で聞くところによりますと、ここ城崎でDNFした人は結構いたらしい。
城崎の温泉街を通り抜けて民家の並ぶ道を走っていたら左側に大きな牡鹿が! わーっ!と大声を出して脅すと薮の方へ逃げていきました。ほんとにすぐ家のそばでもしかしたら畑の作物を食べていたのかも。

アップダウンはその後も続き・・・

人里に降りて来たかなと思ったら賑やかな声が聞こえてきまして灯りが近づいてきます。
提灯をたくさんつけた山車がやってきました。お祭りなんですね。
周囲に法被を着た人が大勢歩いていました。

次のPC3、網野のローソンに8時前に到着。

豆大福と缶コーヒーを補給、組合せがイマイチだけど。
ボトルにはPOCARIを追加します。

▽PC4:眠気

ここからも丹後半島のアップダウンが結構堪えることは知っています。
風に揺さぶられながら岬を一つずつクリア。
経ヶ岬のトンネルを抜けたところはクイズポイントになっているのでその標識を探してと。

ここから伊根に降りて行けばあとは楽なはず。
しかし眠気がきつくなってどこかで休みたいなぁと思うものの、伊根の道の駅はルートから少し離れているし、といいつつそのまま走行。

途中公衆トイレに寄って少し気を紛らわせて

天橋立を通過。暗い道を松の間を縫ってじゃりじゃりいわせながら走ります。
土産物屋が並ぶ通りを静かに抜けていって、

この辺りだったか、民家のあるところでごそごそすると思ったら今度はイノシシ!こっちに気づくとドタドタと足音をさせて逃げて行きました。あんなのにぶつかったら目も当てられないな! そうして宮津の町へ。ここでマクドが見えたのでしばらく休憩することにしましょう。
まずはクォーターパウンダーのバリューセットで夜食。

そしてしばし仮眠、お、準備いいですね。

「すみませんが、何か体調でも悪いところがおありですか?」 と30分ほどうつらうつらしたところで店員さんに起こされてしまいました。さすがに怪しかったのか他の客から不審に思われたのか、時間的にはちょうど良かった頃合いではありましたのでまぁいいか。
400kmブルベで仮眠取ることはこのところ記憶にないですが、ほんの少しでも意識を閉じていられたのは結果良かったのです。それでもまだ眠いのは眠いのですが。

悩まされた風はなくなり... そう、ここからは追い風となるはずの風はおさまって期待はずれ。まぁほぼ無風で抵抗はないので眠気をこらえながら走って行って、PC4のファミマへ。

サイダーと眠気覚ましに眠眠打破を投入、んむ〜。

▽ARRIVEE:朝焼けの嵐山へ

眠気を噛み殺しつつ走って行きます。
トンネルを通る方が夜は意識も冴えてありがたい。

やがて往復ルートに合流します。
往路に寄った通過チェックのローソンに到着。

ボトルにPOCARI、桃ゼリーを補給し、まだ収まらない眠気に眠眠打破を追加投入し走行中の眠気防止にガムを購入。

ここから胡麻駅から日吉駅を過ぎて山岳コースに入ります。最後に山岳へ戻るのはなかなかキツい設定であります。
ここにきて山岳担当はやっぱり?べりさんのお仕事、前に出てペースメイク。

夜が明けつつある中神明峠の下りを丁寧に降りて、往路で見つけておいた公衆トイレで一息休んでから六丁峠のきつい勾配もなんとか越えて行きます。

朝日が木々の間からまぶしく光る中を降りて行き、

嵯峨野へ。清々しい空気の中をゆっくり走ります。

昨日と同じ時間帯に反対方向から渡月橋を渡り、

阪急嵐山駅前にゴール。ミニストップでレシートチェックを済ませ、

待機しているK野氏にブルベカードを渡してメダルを申請して終了〜。

まだあまり戻っていない様で、ヒマそうなK野氏。

どうやら後ろは途中雨に降られたりして大変だったらしい。

「どうもお疲れ様でした」 と、嵐山を後にしてファミレスに入りモーニングメニュー、今年最後のブルベを無事終えて歓談のひととき。

その後市内のスーパー銭湯に寄って汗を流して着替えて、出町へ向かってお土産に豆餅を買って高速に乗り、中国道から勝山へ向かってのざきさんちにRapid-Rのメンテを頼んで預けておいて帰宅しました。

▼GPS分析編

▼ルートマップ

▼タイムチャート

距離場所到着出発停車時間
0kmDEPART7:11
38kmSonne und Gluck9:059:170:11
48km通過チェック9:409:450:04
81kmPC111:0811:180:09
122km出石そば13:1013:310:21
124kmレインウエア13:3713:390:02
172kmPC215:4916:030:14
180km三七十鮨16:2517:040:39
239kmPC319:4920:120:23
266kmQuiz21:3921:410:02
289kmトイレ休憩22:5322:590:06
302kmマクドナルド23:360:320:55
329kmPC41:421:580:16
366km通過チェック3:443:590:15
404kmトイレ休憩6:186:210:03
414kmARRIVEE6:55

▼実走vsシミュレーション比較

スタートの遅れも何のその、向い風でありながらPC2まで順調に時間を稼いでいます。
夕食ポイントを前倒ししたので香住の三七十鮨で一旦貯金をはたいてPC3で大きく取り戻す形になっていますが、これはPC3からすぐの夕食ポイントであるとり安での滞在時間に加え、ここで温泉に入る分の時間を1時間取っていたからです。
時間かかったと思った三七十鮨もとり安での想定時間と同じでそこでのロスはありませんでした。
その後海岸沿いのきつい風の中でもペースは良くて、天橋立へ至る辺りで足踏みがあった他は通過チェックまで順調でした。
そこからの終盤の山岳では登りはもちろん下りでもペース落ちてしまってましたので、ここまでで時間稼ぎが如何にできるかがポイントでしょう。全体の長さが13kmほど余分にあるのも侮れません。