【今日の走行:Rapid-R】
平均:23.0km/h,最高:55.1km/h,距離:304.14km,累積標高:2,530m
認定タイム:16h25m

一ヶ月ぶりのブルベ、AJ福岡今期最終ラウンドの300kmです。
前半平坦基調の国東半島巡りから、後半由布院から日田へと回る山岳と白黒はっきりつけられたコースを迎えるのは秋雨?

▽プロローグ

去年はヘブンウィークに参加してたっぷり走った九州、今年はまだ一度も訪れていません。なんとか最後のブルベに滑り込みでエントリーし、参加できました。

今回はクルマで遠征、前日昼過ぎに玉島ICから山陽道に入ったけどETCゲートが開かなかった?なんか変だなと思ったらカードは入っているのにETC車載器のランプがついていません。こりゃいかんと次の鴨方ICで一旦降りてゲート前の事務所に飛び込み清算処理をしてもらいます。カード自体は生きているのでそれで通ればいいや、と考えていたら車載器がないとETC割引は受けられないとのこと。確かにそもそもETCの意味を考えると停車せずにゲート通過できることが渋滞緩和/環境対策にメリットがあり、そのことに対しての割引優遇措置ですからね。
まぁ今はしかたない。このまま山陽道を西へ向かいます。
(余談:後日オートバックスへ出向いたら内部ヒューズ交換1500円でETC車載器は復活)

途中下松で夕食とってなんだかんだと5時間近くかかって小倉の少し西の黒崎(スペースワールド近く)のホテルに入ります。黒崎に宿を取ったのは昨年の1000kと同じですがホテルは違います。
スタート地点に近いのは新飯塚のホテルですがこっちの方が2000円以上安いので。

翌朝まだ暗い中ホテルを6時前にチェックアウトしますと既に雨。
バイパスを順調に走らせてブリーフィング前にはスタート地点の稲築スポーツプラザへ到着。こっちは雨降っていません。

広島300以来のダンゴ虫会長をはじめ顔見知りの人達と再会しなごみます。
今日の参加は30名ほど、雨予報でDNSが結構あったみたい。
まったりしているとスタートは最後尾付近になりました。

では行ってきますか。まだ降ってないけど今日は雨確定なのでレインシューズカバーは先に装着しておきました。これは正解。

▽PC1〜PC2:雨の国東

街中を走っているとバスター代表のトライクに追いつきます。トライクはいいけどなんだか普段着っぽいぞ。

フロントフードが今日の雨にはかなり有効だとのこと。しばらく追走して小さい登りでかわして進みます。

川沿いで行われていた消防車の放水、訓練か何かか?

中津の町に入って来て中津城の案内が見えたので寄ってみました。よく知らないけど黒田官兵衛(来年の大河ドラマ)ゆかりの城らしい。なかなかりっぱな感じです。

ついでにトイレも済ませて、本線に戻ったらちょうどkatayamaさんと合流してそのままPC1セブンイレブンへ。

くまモンジャージの方、千葉?から応援?に駆けつけたって?? いやいやシンプルなくまモン柄はなかなかオシャレですね。

レシートチェック買い物だけさっさと済ませて、雨がポツポツきてますがそのまま出発します。

が、どこまで持つかな。

次第に雨足が強くなって来たので軒先を見つけて避難、今日はどのみち雨の一日になることはわかっています。ここでレインウエア上下を着ていよいよこれからブルベが始まるのです。

幸い気温が高いので寒さはありません、むしろ暑くならない様に抑えて走る感覚で。

海が見えてきました。どんよりです。

そして沿道の畑にひまわり、ひまわり畑。今頃珍しい!ここ以外にも数カ所ひまわりが咲いているところがありました。自転車乗りにはひまわり、見逃せませんよね。

彩度の低い沈んだ色彩の雨のロードに鮮やかなイエローを見て、気持ちだけは晴れやかにペダルを漕いで行きます。

PC2までは距離もあるし、お昼の時間にもなるしで道の駅くにみに寄ります。ここは昨年走る予定だった福岡1000kmの時の補給ポイントにチェックしておいたんだよなぁ、と思い出しながら。
右手にはシンボルのたこの石像。

自転車が停まっていた様ではありましたがレストラン内にはいなかったみたい。
たこ飯が名物ですがそれは瀬戸内モンには当り前なメニューなのでもうちょっと張って車エビにしますよ。

車エビの天丼、車エビの塩焼き。つやつやの塩焼き、殻までおいしく食べられます。ごちそうさまでした。
ふと見るとビアンキのF君が来ていて食事し始めていたとこでした、うんさすがじゃ。

お腹も膨れたので再び雨の中の進撃を再開します。

国東半島はアップダウンがあるといってもわりと穏やか。紀伊半島を走っていればどうということはなくこなせる感じです。

PC2セブンイレブンに到着。

ここもトイレ済ませて軽く補給して出発。

▽PC3〜PC4:山岳コース

街中の幹線道路らしい道に入ってきました。側道との境目、高く作ってある分離帯の上に灯籠?

ここから右へいくと地獄へ(笑)。以前3月の300のときに降りて来たところです。

ヤシの木の並木が出迎えてくれます。別府に来たな〜と感じるひととき。

街中の信号を幾つかまたいで右折、湯布院方面へ向かいます。いきなり8%くらいの結構な勾配の登り坂、市街地の広い道路にしては珍しい感じの登り坂になります。

そこは歩道ですよ、ブルベさん。自転車が走るところではありません(自歩道標識なし)。

標高差200mあまり登ってからPC3に到着しました。
くまもんイラストが迎えてくれます。え〜熊本ではありませんけど〜。

ありがたいことにスタッフが補給物資を提供してくれています。チョコを少しいただいてっと。

PCを出ても登りは続きます。
湯煙が上がっている通り、温泉街を通過していくのです。温泉はたくさんあるルートだけどここはまだ早いしな、と思いながら通過。

700mほどのヒルクライム、登坂車線もところどころに登場します。

標高差700mあるといっぱしの山岳なんですが、7月にSR600を走ってからはそれは”中級山岳”くらいに思えてしまう様になってしまっている自分に気づきます。いや、登坂は苦手でしんどいんですが。

木立の中、前半から前後していた方が停車しているから何かな?と思ったら止まって動けなくなっていたクルマに面倒を見ていたそう。同じく様子を見ておられた別のドライバーの方もいました。聞いてみるとどうやらガス欠らしい。そりゃ処置ナシですね。

一緒に再スタートしますがペースについていけずすぐに離されました。

そして急に視界が開けて目の前にこんもりとした山が。由布岳が見えてきました。

由布岳を右手に進みます。

山裾の高原が広がるこの景色、三瓶山を思い出しました。

ピークを過ぎたら由布岳を豪快に下っていきます。緩い勾配で長い道。

あまりきつくないつづら折れのカーブをひらひらと気持ちよく降りていくと、方角が変わる度に目の前の景色が変わるパノラマが楽しい!ここがこのコースのハイライト。

大きく曲がりこんでくる道なので、さっき降りて来た道が目の前に見えることも。

幸い雨は降っているもののここでは小降りになっていました。ウェットなので余裕持ったブレーキングで安全に降りて行きます。

やがて日が暮れていきます。

ライトを点灯。

坂を下りきったら湯布院。ここにローソンがあって日帰り入浴施設もいろいろあるわけですが調子良く走れているのでここはスルー。
そのまま水分峠の登坂に移ります。

暗い峠道を登って行くと、ああここは3月の極寒300に走った道だなというのを思い出します。雨が降っていても寒くない今日の方が断然まし。
そんなことを考えながら峠をクリア。これで今日のメイン峠はおしまいっと。

坂を下って玖珠のPC4に到着。

スタッフに写真を撮ってもらいました。

ブルベママさん達も待機していてぎやかなPC4。

さっきクルマが止まっていたところであった人と合流します。

一緒にPC4を出たのですがすぐに忘れ物をしたというのでPCへ戻って行かれまして、やっぱり単独で進行することになりました。

▽プノンペンラーメン

PC4を出て小さい峠を越えてからは下り基調、ただ道幅の狭い林道みたいなところなので速度は出ませんでじっくりと進んで行きます。。
灯りが見えて来たらそこは日田の町。ここも寒かったところだなぁ。

今日は日田駅前でちょいと曲がって、やってきました「中華さと」。

といっても「プノンペンラーメン」の文字がやたら目立ちます。プノンペン、ってどこだっけ。(カンボジアです) 店内に入ると先客ブルベさんが一名おられました。同じテーブルに着かせてもらって話をしながら待ちます。

そしてやってきました、これがプノンペンラーメン。ご飯つきにしました。

乱暴に言えばエスニック風味のちゃんぽん、セロリとトマトが利いてます。酸味と少しの辛味があってこれがなかなか旨い。具沢山で食べ応えもしっかり。

ご飯は食べずにおいといて麺を食べ終わったら中に投入、おじや風にして食べます。これがまた旨い。一杯で二度美味しい。
サーターアンダギーもデザート代わりについてきます。
気さくなご主人と女将さんと(なんでこんな雨の夜に自転車で来ているか、など)話をしながら楽しくおいしく店を後にしました。ごちそうさま。

▽ARRIVEE:嘉麻峠を越えて

雨はもう上がっています。

さあ、あとは嘉麻峠を一本越えておしまい。ここも通ったことある道。
GPSの画面をにらみながら残り標高を減らしていってやっと頂上へ。
てっぺんの街灯のところに誰か止まっているみたい。

二人いるのかな?

”パンクですか?” と声をかけるとスポークが折れたとのこと。PC4で一緒に出た人でした。ラーメン食べてた間に先へ行ったということですね。

ホイールはDURA-ACE、となると一本折れたら振れが大きくてブレーキアーチを開放=ワイヤーを外してもシューにリムが当たって回転しません。ニップルが特殊なため普通のニップル回しではサイズが合わず、小さいペンチみたいなので回そうとしていたらしいですがうまくいかず。そこで、 「シマノのならありますよ」 とツール缶からシマノ用のニップル回しを出します。今乗ってるRapid-Rのホイールでは使いませんがもう一台MAMAYAMAに装着してあるDURA-ACEホイール用のニップル回しもツール缶に入れておいたのが、ここで役に立つときが来た! スポークの仕組みを理解している人なので折れてしまった箇所の振れを直す様にだんだんと振れを収めていってます。
そして見た目に2,3ミリ振れているかどうかというところまで直して無事リアホイールは回る様になりました。

良かった良かった!役に立ててこちらもうれしいです。
そして嘉麻峠を一緒に降り始めました。走行も全く問題ないレベルです。

しかしそろそろ下りも終わって平地モードになっているはずがスピードは40km/hを前後している。
途中信号の変わり目で切れてしまって、まぁこれでいいかゆっくり帰ろうと思っていたら向こうで待ってくれてました。その後少しペースを落としてもらえましたがそれでも32,33km/hくらい。

ゴールの稲築スポーツプラザまでしっかり漕がせていただきました、ふぅ〜。なんとか今日中に戻り着きました。

ブルベカードを提出して今回は久々に登場の、ダンゴ虫会長謹製のぜんざいをいただきます。う〜んこれこそ福岡ブルベ(笑)。

自転車を片付けたあとも、去年お世話になったたいかんさんやダンゴ虫会長らスタッフの皆さんや戻ってきた人達とウダウダと過ごします。

最後の最後、クローズ3分前にトライクのバスター代表がゴールしてやっと終了。
わいわいと賑やかで楽しい福岡ブルベを堪能できました。

▼GPS分析編

▼タイムチャート

距離地点到着出発停車
0kmDEPART7:020:00
59km中津城9:259:310:05
65kmPC19:459:520:06
71kmレインウエア10:0610:090:02
113km道の駅くにみ11:5012:250:34
135kmPC213:2013:330:13
185kmPC315:5416:130:19
233kmPC418:4019:030:22
256kmプノンペン20:0920:430:33
284km道の駅小石原22:1522:280:12
285kmスポーク折22:3222:420:10
305kmARRIVEE23:2123:210:00

▼ルートマップ