2008、2010、2011、2012と気がつけば紀伊半島一周も今年で5回目。
去年は台風で散々だったけど今年はどんなドラマが待っているでしょう。
用意したばら寿司
更に今回はひびき出版のT編集長を囲む会(前夜祭)もあるというので午後6時着を目指すことに。
あたふたと準備を済ませて家を出たのは3時半、途中軽い渋滞もあって神戸線のハーバーウェイ(無駄に有料)を使い僅かの区間をバイパスするテを使ってもやはり平日の夕方には時間かかるもの、6時半過ぎに泉佐野へ到着して遅れて宴会に合流。場所は居酒屋「たかだ」。
O田代表に顔なじみの常連スタッフ、それに編集長を加えてブルベ談義に花が咲きます。
料理は地物の魚中心でなかなかおいしい、太刀魚の刺身やガッチョの唐揚げとか(ガッチョとはメゴチの別名。キス釣りの外道で釣り人には嫌われるけど天ぷらねたとしてはキスをしのぐ)、この鯖寿司。
今年10年を迎えるオダ近の歴史にコース認定の裏話、例の盗難オークション事件こぼれ話と際限なく盛り上がりながら、過ぎ行く時間を焦る編集長を午後10時になるまで引き止めたのち、それでは明日にとやっとお開き。皆さんと別れてクルマで移動。
Maxvaluで朝食等の買い物をしてから予約してあったスターゲイト関西ホテルにチェックイン。ハナからクルマで行く予定ならもっとお安いホテルを取るのですが、輪行予定だったので駅隣接で便利なここ泉佐野で最も高いビルのホテルに泊まります。6000円もしました。
”お部屋のグレードをツインにアップさせていただきました”
というので喜んで部屋に行きますと4013号室、40階の13号室です。はぁなるほどね、13号室は空きますわな。
なるほど夜景は素晴らしい。
お部屋は広々すぎる。隣のベッドに明日のウエアを並べてみたり。明日はオダ近ジャージです。
お風呂もユニットバスながら足が伸ばせるサイズで水道/排水の音もかなり静か。ミニ冷蔵庫の前には一枚余分に扉があって、冷蔵庫の動作音が部屋に響かない配慮まで。お値段なりの快適設備はあるもんだなと納得しましたよ。
テレビで天気予報を確認して、それではゆっくりお休みなさい。
・・・高級すぎるせいか?あまりよく眠れなかった・・・最初暑かったのが次第に寒くなったり・・・どうやらエアコンを入れてなかったらしい。
窓を開けて昨日と同じ景色を。
ささっと着替えてハイドレーションパックの中に冷蔵庫で冷やしておいた麦茶を入れて、ボトルには水道の水を入れようと思っていたけど臭いが強かったので止めて後で買うことにして準備終了、チェックアウト。
クルマをいつものりんくうファーム駐車場に入れます。800円で二日間、お土産は今日は里芋。
ファミマでボトル用の水を買ってから、スタート地点へ向かいます。
まだO田代表は来てないらしい。
受付済ませて知人と話し込んでいると雰囲気の違う人がやってきた。あれまぁ?岡山代表のS田さんじゃないですか。どうしたんですか?と聞くと法事で近くに来ているからO田さんに挨拶に来たと。あぁ、そうですか。それと先日のNihon Alpsは大変だったそうですね、完走お疲れさまでしたというと下りがきつかったって。はぁ、登りは問題じゃなかったということですか。などと社交辞令っぽい会話をしているうちにブリーフィングが始まりましたのでそちらに移動。
エントリーは100人ですが出走は60名強くらいらしいです。
車検を済ませて、
ゆっくりしてたらもう皆出て行ってしまいました。
それでは出発しましょう。行く手の雲行きは怪しいけれど。
和泉鳥取の交差点を曲がって山中渓へ向かう途中に最後尾スタートのO合選手が後ろから豪快に追い越していきます。
ここで会ったが百...いやいやここを逃すともうそれっきり、その後ろ姿を撮影すべくしばし全力で追走をかけてみましょう。
緩い登りで小集団をゴボウ抜きし、追走はここまでで息切れ。振り向いて挨拶もらって、サヨナラ。
ペースを元に戻し、息を整えながら雄ノ山峠をクリアして下り、紀ノ川を渡って布施屋迷路を抜け矢田峠を越えて伊太祈曽神社の黒鳥居を右折。
しかし先月ほとんど乗ってなかったツケは小さくなく、なんか走りが重たいです。ケイデンス上がらないしバイクが進みたがらないペダリングになってる感じ。あ〜せっかくのブルベなのにすっきり走れないなぁ、でもしばらくこのまま行くしかないか。
交差点信号で停車した先に停まっていた、リクセンカウルのサドルバッグにプレートを下げているスタート前にも話をしたAさん、動画撮影中。
この後前に出してもらったのでととろを撮っていただいたはずです。
湯浅へ向かう海岸線の下り、ここは毎回気持ち良く下れるお気に入りポイントですが今日は惰性で下っていきます。
R42に出る交差点直前の石窯パンKAWAで軽く補給、ルートからよく見える位置にバイク置いてましたけど今日は誰も寄ってきませんね、みんな通り過ぎちゃう。前後のコンビニで停まっているのはよく見かけましたが。
パンを食べ終わって出ようかというところで
「どこから来たんですか?」
と一般の方からお決まり?の質問。
「朝、泉佐野、関空のとこから来ました。これから明日にかけて紀伊半島をぐるっと、串本から尾鷲、伊勢、吉野と回って泉佐野へ戻ります。」
うん、このコースは説明しやすくていい(笑)。あきれ顔で「頑張ってください」と声援をいただいたところで「今あそこ走っていったのも同じです。」と指差す先にブルベさんご一行。(9:36-9:49)
R42に入ると醤油発祥の地湯浅。醤油樽のディスプレイがあったりします。
そんな中、前を走っている人の腰に何やらぶら下がってますね。
「お土産ですか?」
「味噌です。」 確かにレジ袋にローマ字で「MISO」と書いてある。この重量物をしかも序盤に買い求めるとはかなりの強者と見た。
前半の峠、水越峠を越えて下りコーナーで追いついた赤いフレームは編集長。
MAKINOのクロモリにカーボンディープリムホイールはGOKISOハブ。編集長の体格ならこっちの方が(重いので)下りでは軽く追い抜けるはずですがホイールの威力か同じペースで下っていきます。
というわけで平地に下りてもしばらく追走。
御坊の火力発電所前を通過し、
歩道のままちゃり女子を追い越して、
途中バイクの具合を確認すると編集長は離脱、しばらく走って田辺のPC1に到着。
賑やかなローソン、ここではささっとレシートチェックのみ済ませて昼ご飯へと出発します。
(12:07-12:15)
今年もやってきました、宝来寿司。
太刀魚丼です。おすましがこれまた旨い。
店を出ると一人のブルベさんがやってきてました。inainaさんに聞いてやってきたと、なるほどね(笑)。(12:23-12:53)
お腹満足したのでブルベに復帰しましょう。何やらポツときているみたいですが。
まもなくポツポツと雨が降ってきました。
見る間に本降りになってきて、あっという間に路面はウェットに。水を跳ねながら進みます。これでまたペースダウンだな。
しかし雲は厚くないのであまり長くは降らないだろうと読んでそのまま走り続けていますと、その通りだんだんとやんできました。
元々道路のアスファルトは温度が高かったからでしょう、すぐに路面が乾いていきます。陽射しが再び出てくる様になると気温はそう高くはないけど今度は湿度が高くなり不快指数は急上昇。やっぱりペースが上がりません。
蒸し暑い中にアップダウン区間に突入し、吹き出る汗が乾かないのが辛い状態が続きます。
いつものように道の駅イノブータンランドに寄って休憩。炭酸を一本飲んでボトルに冷水を補給しておきます。売店の奥にいる王様とお妃にご挨拶。
ここはアイスの自販機があるのですが、高価なハーゲンダッツに加えてロッテのクーリッシュが加わっていたのは朗報(今回は買いませんでしたが)。(14:40-14:54)
再スタートし、うねりの大きくなるアップダウンをこなしていきます。湿気がやっと乾いてきて不快度が下がったのはありがたい。
どこかの岬の駐車スペースのあったところでこっちに手を振る人が。はて?? と思ったら先程石窯パンKAWAで会った人達でした。いやいやどうも、こちらも手を振って先へ進みます。
串本海中公園が見えたらそのアップダウンもおしまい。
前方に潮岬の半島が見えてきました。
尾鷲牛乳でソフトクリーム、と思ったら休みの様で今年はスルー。
串本の交差点を90°/90°と回ってPC2のローソンに到着。ここはスタッフチェックになっていました。
先着していた編集長と再会。
スタッフに勧められて「くしもと」へとびうお丼を食べに行かれました。
ここではさして補給の必要ないのでトイレ借りる代わりにコーヒー牛乳一本買って飲むだけでさっさと出ようとしていたところ、ちねりんさんと合流しましたのでちょっと待ってこの先同行することになりました。(16:16-16:31)
うすかわ饅頭は買わずに先へ。すぐ近くのR42は両側に岩が迫っていて迫力あるところ。
古座の赤い鉄橋を進んで行きます。
ときおりポツっと落ちてきますが大したことはなし。
くじらの町、太地町を通過。交差点にある風車のボディが鯨になってます。
湯川を抜けて勝浦は通り過ぎましたが、今日は進行が早くないのでここで夕食を食べていい時間だったな。
先へ進んで昨年と同じく那智駅に併設されている「丹敷の湯」に寄ります。お風呂&仮眠で一時間ね。
二階にある風呂で疲れを癒してから、一階にある畳スペースで寝転んで少し仮眠。7時前のニュースで天気予報をチェックして外に出ると本降りの雨。
ハイドレーションに麦茶を補充し、レインウエアに着替えます。今回新たに投入するGORE BIKEWAREのジャケットの威力やいかに。(17:58-19:17)
雨の中、仮眠後でもあるので緩やかに走行。串本までのアップダウンのダメージをクールダウンするゆっくりしたペースで行きます。平地巡航23km/h。
新宮市内へ入り、
いつもの様に香梅堂に寄って鈴焼きを購入、持ち帰る小袋と発送する分と。
発送手続きを待っている間、ちねりんさんに尋ねます。
「このPC2からPC3までの間、予定してた補給はどんな風でした?」
「特に何も・・・」
意外な答えに一瞬ひるみました。更に聞くとキューシートは持っているけどコマ図は持ってないし見てもいないと。前年に走っているとはいえ事前にコースを精査せずにGPSに入れたトラックデータ”だけ”で走るつもりらしい。(それで走れる人もいますが)
「ボクは事前にきっちり予定立ててないと怖くて走れないです。」と答えて香梅堂を出ます。(20:03-20:17)
熊野川を渡って三重県に入り、しばらく平坦路のR42を新宮までのペースから少しだけアップして走りながらこの後の走り方を考えていました。
熊野までの海岸線を離れたその後の区間は、補給/休憩ポイントが限られていてなおかつ深夜に通過するこのブルベでは”難所”の区間。そこをもノープランで来るつもりでワタクシについてくるならば休憩・ペースを気遣う必要はなく、予定通りor気分次第の自分のペースで行けば良かろうと。
この後はあまり後ろを振り返らずに進んで行く事にします。
さっき香梅堂に寄って停車はしていますけどそこでは何も補給はできていません。なので沿道にあるサークルKに寄って麦茶と氷を補充、それにオレンジジュース一本。食事はこの先を考えているのでここではなしで。
駐車場にいたにゃんこに愛想してみますがエサがないせいかあまり寄ってきませんでした。
(20:41-20:59)
夕食は熊野駅隣の「めはり屋」を予定してましたが、時間が遅くなって早く閉まっているかもしれないと思ったので、安直に手前にあるすき家に寄ります。これは去年と同じ。
まぐろ丼大盛りとサラダセット。まぐろミンチが固まったままのまるでやる気のないまぐろ丼にいささかゲンナリしながらもエネルギーチャージ完了。
牛丼ミニを頼んだちねりんさんを見るにつけ「めはり屋」でなくここで良かったと確信しました。めはり寿司二つどころか一つも食べられそうになかったネ。(21:32-21:54)
ここからは中盤戦。R42を一旦離れ、自転車/歩行者専用の木ノ本トンネルを。
そして佐田坂に入ります。中盤戦の山場ですけど平坦路を抑えてきていたし、那智での休憩も効いているので登坂は思ったより好調。
なので今日は道の駅くまのに寄らずそのまま登坂を続行、これは今までになかったことです。7月のSR600を走ったことから長い坂に馴れてきたこともあるのかもしれません。
後ろからぐねぐねと一漕ぎごとに左右にぶれるライトの光。重すぎるギアを踏んでいるみたいですよ。
長いトンネルに入れば登りはおしまい。
尾鷲の、ぼんやりと暗闇に照らされている工場の煙突を見ながら、”ここで仮眠すると言っていた編集長はもう1時間以上前に着いているはずだな”と思いながら通過して行きます。
PC3ではチェックのみで休憩は取らない作戦で、手前のサークルKに寄って夜食補給、今シーズン初のおでん(大根とたまご)に焼きそばロール、コーヒー牛乳、それに麦茶を補充。(9/8 0:42-0:57)
長島トンネル併設の歩行者/自転車専用トンネルを。さっきの木ノ本トンネルより新しくて明るい。
そしてPC3、道の駅まんぼう長島へ到着。スタッフ数名が待っています。BRM1026の受付はやってなかった!(笑)
当日中に着いている昨年より1時間以上遅れ。でもここで仮眠している人はこの時間にしてはいつもより少ない様です。
ブルベカードチェックのみ済ませて、先へ進みます。(1:08-1:13)