(前編からのつづき) さあそろそろ起き出すか。

そして乾いているウエアを取って来て軽くシャワーを浴びてカラダを目覚めさせて着替え、10時過ぎにチェックアウト。
ここでの宿泊休憩を予定より短く切って、遅れを2時間半まで戻せたことになります。

▽PC6信濃国分寺〜PC7美ヶ原高原美術館:激坂登場

ホテルを出てPC6の信濃国分寺はすぐです。

国分寺を見学する余裕は今はなし、門前の写真を撮るだけで先へ進みます。
気分は朝ですが時刻は10時半を過ぎてお昼に近いくらい、陽射しが出て暑くなってきます。頭が少し重たくごく弱い頭痛を感じているのは寝不足のせいかもしれません。休息開けにシャキシャキ走る予定を止めてのんびりと進む事にします。

上田市街地を抜けると緩やかになんとなく上り基調になる道になってきました。見通しはよくて走りやすい。雲も増えてきて曇りがちになって陽射しが弱まったのもありがたい。

とはいえ夏のお昼前となれば暑くないわけもありません。既に結構汗をかいていましてせっかく洗濯したウエアも元の木阿弥か。
途中自販機を見つけて休憩、冷たい炭酸飲料をゴクゴクぷはー。

武石観光センターに到着しました。観光客もそこそこいましたしオートバイツーリングのグループもいましてそこそこ賑わっている様です。自転車は、他にはおらず。

当初からここは休憩ポイントにしてましたが時間が遅くなったのでちょうどお昼のタイミング。
食堂にいってメニューを眺めて「ごまそば」とライスを注文、ライスは味噌汁つきです。

ごまそば、というのはつけ汁がごまだれになっているものでこういうのは初めて味わいましたがなかなかおいしかったです。信州に来てそばを食べられたのでヨカッタ。大盛りにしとけばもっとヨカッタナ。
味噌汁で塩分補給できたのもマルです。ごちそうさま。
CAMELBAKに麦茶を、ボトルに冷水を補充して出発。

ここから美ヶ原までヒルクライムです。
で、いきなり斜度10%越えで500m進むだけでもう標高50mを稼ぎます。観光センターから1kmまで休み所のない勾配のまま上昇し、汗が吹き出しステム上にセットしてあるGarminの画面にポタポタ垂れます。。
つづら折れを延々と登って行く道、クルマを避けるのにコーナー左端へ寄ると勾配は15%を軽く越えるところもあり、ギアはインナーロー30Tx25Tで回さなければなりません。時折勾配が5%ほどに緩むところがあるけど10mほどの短い距離で終わってしまい息を落ち着かせることはままなりません。これはキツい!それに既に脚が回っていない。

予定通りにお昼前にここを登るのであれば暑さももっとマシだったことでしょう。最も気温が上がる不利な時間帯にこの登りにかかってしまいました。
そういう余裕がない時ほどCAMELBAKの給水はありがたい。さっと飲めてまだ冷たさも保持しているし。

GPSのルートポイントに記されている通過予定時刻からは元々2時間半以上遅れているわけですが、登るにしたがってその差はだんだんと開いていってます。遅れ分は少しでも走りで縮めたいところなれど、むしろ逆になって遅れが増えていきますが今はこれで精一杯、このまま前に進むしかありません。

標高が上がるにしたがって気温は下がってきている様で、登りリズムに馴れてきたのもあってしんどさがだんだん和らいできました。

登りが途切れて両側が白樺の林の中に入ってきました。まさに高原の道ですね〜。

緩くカーブした橋を渡るにつれて視界が広がってきて、

雲は多いながらも青空の下へ出てきました。PC7はもうすぐか。

しかしここまで来るまでにかなり消耗。脚が重いのはいつものことだけど今日は腕にきました。これ以上ハンドル引くと腕つりそうな感覚は過去に例がありません。握力も知らぬ間に抜けているみたい。

目的地が近いと意識すると妙に疲れを感じるものです。ほどなく駐車場への案内看板が登場、ここがPC7、通過証明写真を撮りましょう。

とにかく一休みしたいので道の駅も併設されている美ヶ原高原美術館へ向かいます。道から300mほど移動。

観光客でごった返す道の駅の売店。せっかくだから何か買うか、と思ってりんごサイダーを手に取ってレジに並ぶと前のお客さんがお土産の発送手続きをされてかなり待たされた。ちょっと失敗。

りんごジュースはおいしかったんだけど、んー時間をかけてまでというほどでもないかな。自販機の飲み物で良かったかも。

ここにはアベックのローディさんがいました。両方ともカーボンディープホイールでやる気満々でしたね。

売店の階段の左手に飲料水水道があるのでここでボトルを満たしておきます。少し冷たいのでちょうどいい。
まぁなんか休んだようなどうなのかというところですが一段落ついたことにしてここを発つことにしましょう。

駐車場から美術館の屋外展示物を見上げます。以前ここに嫁さんと来た事がありますがあれはもう25年近く前だったかなぁ。岡山からマーチで来たんだっけ。

そんなことを思いながら再びビーナスラインに戻っていきます。

見渡すと山並みが同じ高さに見えています。素晴らしい景色、これぞシューペル・ランドネ。

▽PC8女の神展望台〜PC9麦草峠:再会

今は標高1859m。

一旦ガッっと下ります。路面荒れているところもあるので注意。

短いけど勾配のあるアップダウンを繰り返しつつ草原を縫ってビーナスラインを進んでいきます。

道の駅らしい施設が見えてきました。ここは霧ヶ峰の「霧の駅」。

霧は全くなくてとても気持ちいい状況でした。

何か食べるものをと五平餅を。おやきの方が信州らしくてよかったかな。補給するならさっきの高原美術館よりこっちの方が手軽で良かったみたい。

さあ出発するかと進行方向を見てみると・・・

見るからに怪しげな雲行き・・・暗雲たれ込めるという言葉そのまんまですな(冷汗)。

ビビっていてもしかたありません、行きましょう。
とはいえ今ここでは陽射しが強い。傾いたお日様の光がパンツに当たってお尻が暑いくらい。

車山を抜けて眼下に湖が見えたらそこへ向かって下り、賑やかなホテルが立ち並ぶ白樺湖畔へ。
ここのローソンが補給のキーポイント。ここから先は70km以上先の野辺山までコンビニはなく自販機もさほどないので重要な場所なのです。

夕方観光客で一杯の店内、めぼしいものは売切れていてハイドレーションに欲しかった麦茶がゼロ。しかたなく十六茶で我慢。
おにぎりやサンドイッチもほとんど売切れでした。途中の補給用に菓子パン2つも買っておきましたがもうちょっと買っておいても良かった。

ハンドルバーの動画カメラGoProは既にバッテリー切れで休止中(なのでせっかくのビーナスラインの絶景がほとんど撮れなかった)、手持ちのUSB電源も切れたのでスマホ用充電器をここで買うはめに。よく見たらdocomo用のを買ってしまいましたが使うのはUSBなので関係ない。カメラとそれをケーブルで接続して充電させながらバックパックにしまい、まだしばらく動画撮影お休み。

白樺湖からはまた登りのビーナスライン。ここらもなかなかきつい勾配の道です。木陰もあってもう暑くはありません。
女の神展望台の駐車場はちょっとわかりにくいかも。GPSに精確な位置を仕込んであれば大丈夫。
しばし雄大な景色を目に焼きつけておきます。ここは標高1700m。

さあここからまた下り。反対車線に工事用の茶色の柵が置いてあるのかなと思ったらなんか柵がこっち向いた!とヒョコヒョコと草むらの中へ。それ柵じゃなくて鹿だった!そんな明るいうちから鹿がのんびりくつろぐ夕暮れの中をぎゅぎゅっと下っていきます。

下りた分は登り分が増えるだけ、ここからメルヘン街道に入ります。
次のPC9が最後の難敵、そのメルヘン街道最高地点の麦草峠。下りきったところから標高差は800mくらいありますのでこれまたイッパシのヒルクライム。
じわじわと登り始めていきます。ここも勾配がキツい。

しばらくすると先行するランドヌールの影を見つけました。距離はだんだん縮んでいきますがなかなか追いつけず、ちょっと気合いが切れたところであきらめて?無理せず停車。ペンションの入口かな、石積みのところをちょっと借りて座り込んでさっきローソンで買っておいたパンをバックパックから出してモグモグ。

(ん〜こうやって停まっている分はまた遅れるのだな)

再スタートしてまもなく、緩いカーブの駐車スペースに停まっていたブルベさんはやはりゆば〜ばさん。昨日に続いて再会です。
(ん〜〜、ここで会うとは)
やはり上田のホテルで休んでいる間に先行されたらしく、予定していた温泉休憩はパスしてここまで無眠で来ているそう。それでもペースが危ういと言われますがなに、ボクがここにいるくらいだから大丈夫ですよと説得力があるのかないのかよくわからないコトバを。
”ひらまつさんなんか持ってない?”

とちょっとお腹空いてたらしいので手持ちのパワーバーを。ちょっとカロリーは足りないかもしれませんがこれで次の補給迄持たせてくださいな、遠いけど。

ではお先に。

どこにメルヘンがあるのか?よくわからないままきついメルヘン街道を登っていきます。

とうとう日暮れに。遠くに少しだけ夕焼けのオレンジが見える瞬間もありましたがそれを楽しむ余裕はありません。

そして再びナイトランに突入、まだまだ登ります。

ようやっとメルヘン街道最高地点の標識に辿り着きました。
到達証明写真を撮影します。
ここは標識の位置が高いので撮影が難しい。フラッシュを焚くと反射光で白飛びしてしまうので使わず、ライトの光の当て具合でなんとか両方写る様に工夫。

さあこれで大きな峠はやっつけたぞ。なんとか完走できそうだ・・・
いや、まだ距離は200kmある。まだ400kmしか走っていない(注:実質470km)のだ。疲れ具合からして残り距離の長さに一瞬気後れしました。

いやいや。行けるぞ。行くのだ。

Garminで確認すると気温は15℃、ここまでの登りは涼しくこれましたがここからの下りに備えて前日の渋峠同様ウィンドブレーカとジレを着込んでいきます。

▽PC10JR鉄道最高地点〜PC11芦川駅:下界へ

気合いを入れ直して下り始めます。すぐ近くに自販機のある駐車場があるはずでしたがわからなかったのでそのまま通過、まぁしばらく下り一辺倒だし特に休まなくても大丈夫そうだから。

鹿が出てこない様気をつけながら。といってもどう気をつけていいのかわかりませんが、殺気をみなぎらせていればいい、という先人の謎アドバイスを思い出して気合いで下りて行きます。

下り切ったら次のPCまではまた登り、一昨年の静岡600で来たJR鉄道最高地点ですがそこまでの標高差は350mもないので今回は雑魚峠扱い(笑)。勾配も緩いので夜の道を無理せずゆっくり進んでいきます。

野辺山のローソン、やっとコンビニに辿り着きました。待ちこがれたぞ、ローソン(笑)。

(ここも24h営業じゃないので注意が必要です)
しかしあまり空腹感がないので何か食べたいという気がしない。でも飲み物は飲みたい、なのでピルクルを一本。それからライト用に単三電池を新たに購入しておきます。まだ明るさは十分ですけど予定より点灯時間が増えていることから予備を今のうちに用意しておきます。登りが残っている時点では重量増加を嫌って買わないのですよ(笑)。

そこから数キロ走ってJR鉄道最高地点到着。前回の静岡600ではこの碑のあるところには来ていなかったので探索に少々時間を費やしてしまいました。

ここからは豪快に下り。
直線基調で長く下る清里ライン、カーブはあまりありません。高速を維持したままの状態が続きますのでわりと神経を使います。

休憩と仮眠を予定していたお風呂ポイント「たかねの湯」付近にやってくるも2時間半遅れで既に営業終了、代わりにその近くのセブンイレブンで休憩を取ります。缶コーヒーとヨーグルトを一つ、それから眠眠打破も。
ここで温泉休憩をパスした分で予定からの遅れを1時間半弱までに縮めました。

韮崎に入って久しぶりの市街地になんだかホッとします。勾配が緩みペダリングを再開するようになると標高が下がっていることもあり暑くなってきましたので、停車してウィンドブレーカとジレを脱いでしまいます。

次のPC11は芦川駅、駅の外からホームの看板と写真を写します。

ここから最後の登り、河口湖に向けて700mほど登って行きます。

▽PC12山中湖〜ARRIVEE 雨と霧を抜けて

ここからその芦川を遡っていきます。川のせせらぎを聞きながら民家が点在する静かで落ち着いた夜の道。街灯がぽつぽつとあるので寂しい道ではありません。

民家が少し増えて小さな集落があるなと思ったら上九の湯が近くにあるらしい。その駐車場にある自販機で停まって一息、ここらが以前オウムで話題になった上九一色村かと。ただの山あいの清流のある静かないいところであることが意外にさえ思えるような、そんな偏見を植え付けられていたのだなと、缶コーヒーを飲みながら思うのでした。

涼しい道中でありましたがポツポツと雨粒が落ちてきました。
少々濡れるくらいなら大丈夫ですがだんだんと雨足がしっかりしてきた様です。
しかたない、カッパを着ましょう。大きな木の影に自転車を停めて、サドルバッグから今回初めてレインウエアを出して着ます。シューズカバーも装着、グローブはそのままで、頭はメットの下にキャップを被っているのでそのまま。

GORE-TEXといえどさすがに着ると暑い。なのでペースは落として更にゆっくり登っていきます。
だいぶ進んでやがてトンネルが見えてきました。長い若彦トンネルです。

トンネルの中は快適。通過するまで10分以上かかりましたが走りながら休憩している様なもの。
そしてトンネルを出たら下り。路面が濡れているので慎重に下りて行きます。

こういう斜めに切ってあるところがやばい、それは知ってる。

観光ホテルの並ぶ湖をぐるっと回って、河口湖駅近くのセブンイレブンで休憩。
ここでどん兵衛とジャムマーガリンパンを食べます。もっと手前で何か食べておくべきだったなと思いながら。

そろそろ明るくなり始めてきました。雨も上がっているのでレインウエアは脱ぎまして、にわか雨に備えて一応ジレだけ着ておきます。路面は濡れているのでシューズカバーはそのままでいいか。

ここからは”郊外”という感じの家並みの道を進んで行きます。

あ!建物の影の霧の向こうに見えるのは...富士山!フッジッサーン!

テンション上がってきました!富士山の姿が拝めてこのSR600がなんだか成功した様に思えて来ましたよ。いや錯覚でしょそれは、成功じゃない。ほんとなら富士山は暗闇で見えない予定だったから。

左手に山中諏訪明神の案内看板が見えました。ということはもうすぐだな。
目の前の湖は今度は山中湖か、これを左に回り込んでさっきの案内の裏手に出ると。

ありました、PC12のチェックポイント、山中諏訪明神の看板。

一応ここの写真を押さえておきます。

ここからの富士山は、今は霧がかかっていてあまり見えません。

もうちょっと進むと本来のPC12撮影ポイントである長池親水公園にやってきます。進路右手にある駐車場には結構クルマが停まっていてカメラを構えている人も数人見えます。
柵に自転車を立てかけているうちにだんだん姿を現してきた富士山。今こそこの命題を果たす時! 「世界遺産の富士山をバックに記念写真を撮ってゴールせよ!」

薄い霧に包まれてくっきりとはしていないけど今眼前に見える富士山、言葉には言い表せない圧倒的な感覚が沸き上がってきます。頭の中に響いてくるのはオルガンを率いたオーケストラの総奏、『Also sprach Zarathustra』。

陽が射すまで、もう少し鮮やかに見えるまで待っていたかったけれど、まだブルベの途中です。先へ行きましょう。

山中湖をぐるっと回って、

道端に植えられた花、その色彩は久しぶり。

山中湖から離れて少し登って行きに通ったのと同じ名前の別の山伏峠を越えると、あとは道志みちの下り。

濡れた路面は乾き始めています。

途中コンビニ休憩をパスした分の時間で道の駅どうしに寄って自販機&トイレ休憩。オートバイツーリングの大グループがいました。

この辺りから下って行く途中に多くのローディとすれ違います。一人だったり二人だったり、7,8人のグループだったり。
あちらからは緩くて長い登り坂、なるほど定番の練習コースなんだなと思いながら挨拶をかわして下っていきます。あちらからすれば朝早い時間に下ってくるのは意外に思っていたかもしれません。

沿道のポスター看板にそういえば来週は参議院選挙だったと気づきます。思わぬタレント候補もいて”へぇー”と思いながら。

あと20kmくらいの自販機で停車。炭酸を一本飲んで一息つくと共にメールを一本打っておきます。

下るばかりでもなく登り返しもあってさすがにそこでは脚がだれててキビシイ。それをこなして相模湖を見てから市街地に。ここでもゴールまで平らというわけでなく微妙にアップダウンが最後まであるしつこさ。陽射しも強く一気に暑くなってきました。

さあもうすぐゴール、というところで高尾駅の南口に回ってコインロッカーの荷物を回収していきます。この時間では「ふろッぴィ」の閉館時間に当たっているので金曜日にお世話になったドド子さん&せーちゃんに再びお世話になることにしましたので、先に荷物を引き揚げていきます。

そして駅の北側に回って時計を見てなぜか急ぎ、駅前のセブンイレブンにダッシュ入店、左手ドリンクコーナーにあったC1000をつかんで速攻レジへ持って行きnanacoで即決済。
ちょうど9:00のレシートget! ここに51時間でSR600Fujiの行程を完走しました。
外に出て買ったC1000を一気に飲もうとしてゲフッ、フッフッ、むせてしまいます。あ〜しんど。

そして二日ぶりに再び戻ってきた高尾駅前。今日は観光客らしき人で賑わっていました。

この後迎えに来てくれていたドド子さんと合流して、さっぱりまんぷくすっきりして再び八王子から輪行して帰宅して、SR600Fuji終了。いろいろ大変だったナ...。

おっと、ブルベカード返送と通過チェック写真メール送信をしてそれでやっと終了です。

▽GPS分析編

▼予定 vs 実走

予めシミュレートしてあった走行予定と、実走のタイム比較、それに補給品目を加えています。
距離は公式キューシートに準じた値に合わせてあります。

距離標高地点到着予定出発予定到着出発補給品目金額
0km188mDEPART
Famima高尾駅北口
6:056:05氷、麦茶、水、ドーナツ、ガム\508
46km605mPC1山伏峠8:348:368:278:30
63km216m7-11秩父阿保町9:149:349:079:15コーヒー牛乳\147
108km177m富岡製糸場11:4712:2711:1611:18
110km187m7-11富岡七日市----11:2411:37氷、アイス、麦茶、炭酸水\0
115km268mワイヤー切れ----11:5412:20
--km145mコメリ----13:0013:08缶コーヒー\120
--km106m多野輪業----13:4314:27ワイヤー\300
--km128mすき家----14:5715:10牛丼、玉子\330
128km388mおぎのや13:2713:3716:4516:54缶飲料、麦茶\270
--km434mtel----17:0217:05
134km585mPC2めがね橋14:0114:0317:2417:29
144km939mFamima軽井沢駅14:4915:0918:1818:24
148km947m五月野自転車----18:4919:49修理\1,600
148km939mLawson中軽井沢----19:5220:08パン、パスタ、水、ピルクル、麦茶\812
189km1210m7-11群馬草津文京18:1018:2522:4222:48おにぎり、水\225
208km2179mPC3渋峠20:1020:290:501:05
235km606mPC4道の駅やまのうち
7-11山ノ内佐野
21:1921:342:002:33麦茶、コーヒー牛乳、サンドイッチ、眠眠打破\726
258km557mcirclr-K須坂亀倉23:0923:243:403:46ポカリ\147
270km1321mPC5菅平高原0:480:585:045:16缶コーヒー\120
292km513m上田プラザホテル1:477:576:0110:22宿泊+朝食、洗濯、麦茶\6,050
296km479mPC6信濃国分寺8:058:0710:3310:35
313km736m自販機----11:3311:36缶飲料\120
320km1097m武石観光センター9:399:5412:1112:45ごまそば、ライス、コーラ、麦茶\1,120
333km1933mPC7美ヶ原高原美術館11:1411:5914:1114:40サイダー、水\260
360km1686m霧の駅13:3614:0116:1116:29コーラ、麦茶、五平餅\570
372km1438mLawson白樺湖蓼科14:3514:5016:5917:24レッドブル、パンx2、水、十六茶、充電器\1,677
378km1684mPC8女の神展望台15:2415:2618:0218:09
390km1585mパン休憩----18:4818:56
391km1666mゆば〜ば----19:0519:08
401km2134mPC9麦草峠17:0817:2820:0520:18
426km1118m自販機----21:1921:26コーラ\120
433km1340mLawson野辺山18:5419:0922:0422:32スコーン、ピルクル、電池\766
437km1388mPC10JR鉄道最高地点19:2219:2522:5123:00
453km764m着替え----23:2823:38
453km696mたかねの湯19:5822:08--23:39
467km396m7-11韮崎東----0:080:26
489km261m7-11山梨三珠23:3723:57--1:27
490km283mPC11芦川駅23:590:021:291:35
503km527m自販機----2:252:27缶コーヒー\120
509km751m雨装備----2:573:08
517km942m若彦TN2:042:093:403:51
527km871m7-11河口湖駅東2:362:514:224:42どん兵衛、パン\273
539km990mPC12諏訪山中明神3:503:535:285:34
541km994mPC12長池親水公園3:584:035:405:49
545km990m7-11山梨山中湖平野4:154:45----
558km726m道の駅どうし----6:326:44缶コーヒー\120
578km414m自販機----7:367:38炭酸\120
582km301m7-11相模原津久井青野原6:246:34----
602km189m高尾駅南口コインロッカー----8:518:56
603km183mARRIVEE
7-11八王子高尾北口
7:329:00C1000\105

▼タイムチャート

上記表の内容をグラフ化、予定に対しての実走の時間差の推移です。

いつもは予定に対して走るに従って”貯金”が増えて行く形になっていましたが、今回は序盤で大きく”借金”を背負う形になり、マイナス領域でグラフが進行します。
最大で5時間の遅れを出し、それを宿泊の短縮化と温泉休憩の中止によって挽回しました。

トラブルが発生するまでの序盤は順調な滑り出しで100kmで30分の余裕を出しています。
自転車の修理が終わってからの走行具合を見ると、渋峠の登りではやや遅れ気味で下りは予定通り、菅平の登りでまたやや遅れてその下りはペースアップ。仮眠後の美ヶ原の登坂では遅れたもののその後のアップダウンはだいたい予定通り、麦草峠の登りでやや遅れて次の野辺山の登りはだいぶ遅れを出していた様です。
河口湖への登りでは後半雨が降った頃に遅れが出ましたがその後はだいたい予定通り、最後の市街地に入ったところでは少し遅れています。

ワイヤー切れのトラブルを抜きにしてもなかなか一筋縄ではいかなかったのが伺えます。

▼気温変化

今回新たに導入したGarminの温度センサ"tempe"をトップチューブバッグに入れておいたので、その計測値をグラフ化しました。
横軸に時刻を取っています。参考に標高グラフを図示していますが、通常の距離が横軸のものとは形状が異なっているので注意してください。
※トゲの様に気温が上がっているのは停車時にトップチューブバッグ内の温度が上昇している為。

基本的にはその日の温度変化に標高グラフを逆にしたカーブで変化していくというものです。標高2000mともなると気温はさすがに下がるので、ここを通過する時刻をどう計画するかもポイントになりそう。

▼ルートマップ

今回初めて神奈川県に足を踏み入れました(笑)。
ブルベでは東京都も初めてになります。

▽感想

▼スタート

普段の生活時間帯からあまり離れず生活リズムを崩さずに済むという点を考慮して朝6時スタートにしましたが、もっと早い時間にすればよかったと走り始めて思いました。言うまでもなく序盤の信号の多い市街地を効率良く抜けたいからです。PC1の山伏峠も暗いうちに通過してもいいくらいかと。
例えば4時スタートにしておけば(トラブルはない前提で)渋峠を明るい内に下れそうなので、そのメリットは大きいでしょう。

▼補給

水分の持ち分は常に気にしてましたので足りなくなることはありませんでした。
自販機を見つけたら積極的に停まってたし(^^;。そういう意味で小銭を切らさず確保もしていました。
今回ボトル(620ml)には水(&氷)、deuterのバックパックに入れたハイドレーションCAMELBAK1.5Lには麦茶を入れました(途中違うお茶も混じってます)。

トラブルがあったせいでその後の食事は簡単に済ませられるものを中心にしたため、パワーダウンした様です。やっぱりおいしいものをしっかり食べないと楽しくもないですしね。

補給ポイントで重要に思えたのは、まず美ヶ原PC7へ上がる途中の武石観光センター。ここを過ぎるといきなりという感じの急勾配になるので、リセット入れるには好適ポイントでした。お昼食べる予定ではなかったけど(汗 それから最も重要だと思われるのが白樺湖のローソン。ここから先は野辺山までロクに補給できません。そしてそのローソンがまた営業時間短いのと、観光地ど真ん中なので観光客がかなり利用するので、閉店間際だと欲しいものが何も無いという悪夢もあり得ます。ワタクシの場合でも麦茶系が一切売切れでした。弁当、おにぎり、サンドイッチ等も品切れに近かったです。

▼宿泊(仮眠)

このコースでは定番と言えそうなほぼ中間地点の上田市でビジネスホテルを取りました。
朝にチェックインするという想定外の利用になりましたけども、この地点で休むというのはそれでも正解でした。後半の仮眠をナシにせざるを得なかったのはやはり厳しいので、韮崎辺りで休みたかったところ。

▼走行

獲得標高という言葉からして登りに焦点が当てられている感ありありですが、走ってみて 「こりゃ下れない人はキツいな」 と思いました。登りがある分下りも同じだけあるのです。下りでタイムロスが十分あり得るのがSR600、そういう意味で雨の日は避けた方がいいでしょう。ツイスティな下りが何ヶ所かあるので雨降ったらだいぶ遅れそうですし、緊張の連続で気力もすり減らすこと必至。
交換はしませんでしたけどブレーキシューは途中で替える気満載で、すぐ使えて作業もしやすい単品の2mmアーレンキーをトップチューブバッグに入れてました。ドライな状況がほとんどだったのでその必要はありませんでしたが、アウター調整ボルトを回してシューの減り分を補うぐらいのことはやっています。

コースについての情報はサイトに十分用意されており、キューシートのポイント毎に撮影された写真のスライドショーまであるので完璧です。その写真をデジカメのSDカードにコピーしておいて、現地で画像を確認出来る様にしていたのが役に立ったポイントもありました。

▼PC

PCは全部で12あり、これは一般的なBRM600kmの中でも多い部類になります。そして全てのPCは写真撮影ポイントでコンビニ等ではない為、補給には別途立ち寄る必要があります。効率良く走るためにPCの写真撮影はさっさと済ませたいところ、しかし夜間に通過するところではなかなかうまく撮れない場合もあります。
撮影にはいつも携帯しているデジカメ、Canon Powershot S100を用いて昼間はAUTOで、夜間はISO6400に設定してフラッシュは焚かず、ThruNiteの前照灯に十分使える明るいライトを照明に使って撮影してみました。一応ケータイでの撮影も並行して行いましてなんとか判別つくくらいには撮れましたが、だからといってスマホで何とかしようというのはオススメできません。今回は霧がかかることがなかったのですが、そうなると雨が降っているより難しい撮影となるのではないでしょうか。

各PCの撮影難易度を主観的に星の数で現してみましょう。星が多いほど難易度が高く、それは自転車と撮影対象物の距離が離れるものほど難しいということでもあります。

  • PC1★
  • PC2★★★★★
  • PC3★★★
  • PC4★★
  • PC5★★
  • PC6★★
  • PC7★★
  • PC8★★
  • PC9★★★★★
  • PC10★★★
  • PC11★
  • PC12★※山中諏訪明神の看板

    ▼魅力

    600kmのブルベは幾つも走ってきましたけど、これだけ観光地を詰め込んだ幕の内弁当的ルートは今までありませんでした。半分ほどはそれを夜のうちに通過することになるのは残念ですが。
    停まって写真に撮る余裕があるにこしたことはないけども、走りながらでも十分目に焼き付けられると思います。きっと「今度はツーリストでゆっくり走りたい」と、観光地や市街地を通る度にここに泊まって次の宿はここにして、と走りながらツーリスト妄想をついしてしまうルートでした。
    獲得標高10,000mという言葉に目がいきがちですけど、ただ峠を列ねればSR600のコースになるのではない、ツーリスト部門として楽しめることこそシューペル・ランドネの本質なのではないかと感じました。