【今日の走行:Rapid-R】
平均:23.9km/h,最高:62.6km/h,距離:413.57km,累積標高:3,400m
認定タイム:21h45m

今年もオダックス近畿おなじみのコース、和歌山一周400kmに参加してきます。
先週は梅雨らしい天気でしたがその後は晴ればかり。空梅雨ブルベになりそうで雨装備もロクになし。
果たしてその楽観が通用するのか否か。

▽プロローグ

今日のブルベは昨年と同じコースの近畿400km和歌山県一周、今年は今までと違い前泊なしで弾丸ツアーで行く事にしました。
天気良さそうなので昨年と同じ位には走れるだろうという読みです。

先週の広島600kmの疲れは前日の金曜日朝起きたらほぼ抜け切っていて、コンディションも上々。
当日早朝の出発は先週と比べてブルベのスタート時刻が1時間遅くなる分移動距離が長いのでトータルでは同じ位の時間に出発することになります。

3時過ぎに起きて昨日買っておいたパンを食べて身支度し、ボトルには氷水をハイドレーションパックには麦茶&氷を入れます。今日はメイン給水を麦茶にしてみようという作戦です。

4時前に家を出て早島ICから高速に乗って山陽道を姫路西ICで降りて姫路バイパス〜加古川バイパス〜第二神明〜阪神高速と乗り継いで湾岸線、泉大津PAでトイレ休憩を済ませたら泉佐野で降りていつものりんくう駐車場に停めます。今日は玉ねぎ2個が駐車場お土産。

「おはようございまーす。風邪大丈夫ですか〜」と腹ポ・べりさんに挨拶しつつ、クルマからバイクを降ろして準備を済ませてクルマをキーロックして鍵を財布にしまおうとした時、その携帯用ダイソー財布が破れていたのに気づきました。代わりに財布になるようなものがないかとファミマに寄ってみますが適当なものはなし、そのまま出るのもなんなのでガムを一つ買って、信号を渡って受付へ向かいました。

っと、ブリーフィングがもう始まってます。

着いたら10秒でブリーフィング終わりました、ふぇ〜。まぁコース情報はメーリングリストで試走状況を聞いているからいいか。

3月以来の岡田代表にご挨拶しまして、

そのあとで受付をしてもらいます。今日は7時と8時スタートに分かれていましてその7時スタート組で。

さっきの破れた財布、ツール缶からガムテープを出してきて貼付けて補修。そんなことをやっている間に車検を済ませた人がスタートしていってました。。

トイレも済ませてさあ出発しましょう、もうあんまり残っている人いないけど。
空は曇っていて陽射しはありません、暑くならなくて良さそう。

あ、またメガネを自転車用に着替えるの忘れた(先週に続いて)。まあいいか。

▽DEPART〜PC2:梅で乗り切れ

最後尾に近い後ろの方から走り出します。信号の向こうに腹ポ・べりさんの姿が見えてましたがそのうち信号のタイミングで切れてしまいました。まぁここはしかたがない、マイペースで進みましょう。

今日は心拍センサにo-synceを装着しているのでその値は正常、雄ノ山峠を160程度までに抑えて準備運動よろしくじわじわ登っていきます。
急な坂道を降りていつもの里道を抜け、紀ノ川を渡り

布施屋の迷路を抜けて矢田峠から伊太祁曽神社前を右折。

その先にある悟空と神龍の絵、これもいつもの風景。

民家の間の細い道を抜けて、信号の長い交差点で待ち。後ろにE原さん、先週の広島と同じく。

前はわりと詰まっています。

この先の海南ローソンはいつも補給で停まってましたが今日はまだトイレ行かなくても良さそうなのでスルーして行ってみます。暑くもないので水分消費も多くないので十分あるし。

さあまずは最初の関門、黒沢峠の400m弱ヒルクライムの始まりです。

今年はしかし途中道路工事中のため迂回路を回る様になっています。
「頑張って〜」と警備員のお姉さんが声をかけてくれる訳は...

見た目通り激坂。15%くらいのが続き最大20%越え。ここは30Tx25Tの出番だっ! 押し歩きの人を時速5km/hでパスしつつ登る、ふぅ〜。

本線がつづら折れで登って行くところを直登するわけです。距離は短くなるけど(笑)。

迂回路を抜けてやっと本来の道に戻り、平和な勾配になります。
黒沢牧場の看板前。ここのソフトクリームがおいしい、とロードブックにはありますが未だに食べた事はありません。まだまだ修行が足りないね〜

やっとこ峠のてっぺん。
さああそこから下るぞ!

左手に景色が開けるここの下りはいつも気持ちいいです。

その下りで飛ばしてやっと腹ポ・べりさんに追いつきました。いつものパターン。

修理川沿いの登りに入って針夢さんもキャッチ。

トンネルに入るとやっぱり涼しい〜気持ちいい〜。
このルートはわりとトンネル多いのですがこの季節はそれがありがたいのなんの。

毎度の補給ポイント、道の駅しらまの里に到着しました。

次のPC1まで距離は近いのですがPC1では補給もトイレもできないのでここがこのコース定番の補給ポイント。
そして定番の梅の実入り梅ジュース。

あと菓子パンを一つ食べておきます。

黒沢の迂回路を一緒に走っていたS戸さんも途中で合流していてここで休憩、梅ジュースが売切れたけど出してもらって無事get。

さあ、リフレッシュしたところで4人でリスタート。
すぐに長いトンネルに入ります。

椿山ダムへの登り、天気が良くなって日陰のない道はなかなか暑くなります。

そしてPC1のヤッホーポイントにやってきました。

昨年同様O川夫妻がチェック担当です。暑い中ご苦労様です。

みかんとかクッキーとかちょいとつまんで出発。

緩い上りが続いていきます。

川沿いを通るのですが川よりだいぶ高いところを通るので涼しい風は渡ってきません。見た目には涼しさを貰えますけどね。

次の道の駅、日高川龍游に到着。

ここもお昼ポイントの定番にしてます。次のPC2ちかつゆでも食事処がありますが夕食のタイミングを考えるとここの方が都合いいので。

今日はミニ天丼とそばのセットで。卓上の梅干しもぱくぱく食べておきます。

食後には梅ジュース。これがまた甘酸っぱくておいしい。

この中辺路エリアの登りと暑さは梅パワーで乗り切るのです。
麦茶をCAMELBAKにいただいて、ボトルに氷水もいただいて、補給十分で出発。

ここからもう一仕事、登りがあったはず。
額の汗を拭いながらじりじりと照りつける陽射しの中、たまに現れるトンネルに助けられつつ登坂をこなし、一旦下ったところでPC2のちかつゆにピットイン。

再び合流した針夢さんも交えてAコープ外の丸太いす&テーブルでアイス食べながら休憩します。

まずまずここまで順調なペース。

▽PC3〜PC4:新宮・串本

PC2を出て再び登りにかかります。

もう一息。時間帯からして最も暑いときに登坂なのでさすがにシビれます。熱っぽい腹ポさんは特に”暑い暑い”と繰り返しててしんどそう。

やっとピークを越えてこれで今日の大きな登りは終了、しばらくは下り基調。
熊野川に出て新宮へ右折。左へ行くと熊野本宮大社へ行きますがここは右折。

熊野川のエメラルドグリーンの川の色を楽しみながら下って行きます。この区間、昨年は結構な向い風で苦しんだけど今日はほとんど風はないので順調。

そして昨年は道路工事で片側通行の連続で信号ストップが多かったのが全てなくなってたことも楽に走れています。

新宮までもう少し。

トンネルをくぐってPC3のローソンに到着、熊野川沿いを順調に来たので思ったより早く到着できました。

PCのレシートチェックをさくっと済ませてここからこのブルベの参加目的、新宮観光の始まり(笑)。
まずは熊野速玉大社へお参り。

本殿へ向かいます。

「青丹よし、黄もよし」

安全祈願のお参りも済ませお守りも買ったところで次へ、 と路地の曲り角でべりさん立ちゴケ。大丈夫ですか? 肩を少し擦りむいたらしい。と、そこでS戸さんが救急セットを出してきて、まずはワンプッシュでイソジンが長い綿棒の先にじゅわっと浸透する消毒棒でもって傷口をペタペタとなでます。当然しみるのでべりさん顔をしかめますがお構いなしにペタペタ。そしてガーゼに軟膏を塗ってそこに当てて絆創膏貼って応急処置完了。なんという手際良さ、もしかしてその道のベテラン? 走る方でもここまで一番よく牽いてもらってるし、今日はいろいろS戸さんに助けてもらった日です。

とまぁプチトラブルがあったものの本来の目的へと向かいます。すぐそこです。
ここかなぁと迷うとある民家の前に。網戸の向こうから「ここやで」と声をかけてくれる人が。

松葉屋、という和菓子屋さんです。表に看板も何もないので偶然通りがかっても絶対わからない。
声をかけてくれた人はわざわざ和歌山から買いに来られたのだとか。
(えーっ!和歌山ってそんな遠いところから!とびっくりするところですが、こっちは泉佐野からしかも自転車で来てるし。) で、ここのお目当ては「天の川」というお菓子です。一つ80円。

10コ買ってバックパックに。

無事にミッションを一つこなせたのででは次に。これまた定番の香梅堂で鈴焼を。

袋入りを4つほど買ってサドルバッグに入れます。よしこれで本ブルベの目的は達した。

「さあ帰ろう」 そういう雰囲気でR42を時計回りに和歌山へ向けて戻りましょう。

さっきまでの山間・川沿いの風景から今度は海岸沿いの風景に大きく様変わりします。
その変わり様のダイナミックさがこのコースの魅力でもありますね、但し海が見えるのは日没までの短い時間なんですが。

時間は5時になろうかというところ、まだ早いので勝浦での夕食はパスして串本まで行く事にします。

海岸沿いのこの区間は平坦。調子悪いといいつつもペースを保って牽いていく腹ポさん。

夫婦岩みたいな大きな岩が迎えてくれます。

赤い古座大橋をくぐっていけば串本はもうすぐ。

道の両側に迫る岩を抜けると・・・

橋杭岩、撮影のために寄ります。曇っているので景色はもうひとつか。そういえば去年もこんな景色だった様な気もする。

そこからすぐのPC4のローソンに到着、ここは有人チェックでブルベカードを出してチェックのみしてもらいます。
なんか腕立て伏せしてるみたいな人がいますが(笑)、たぶんストレッチ中。

さあ晩飯だ。
「くしもと」で今日はとびうおを食べよう。

え?とびうお売切れですか? んじゃぁ刺身の定食で。

味噌汁とまぐろの煮物から、

(ちょっと食べちゃってますが)お刺身とそれからイカの子の煮付け。これが旨かったですね。

ごちそうさまでした。しかしまたまたとびうおは宿題に残ってしまったなぁ。

さてここですぐそこにある銭湯「くしもと温泉」で汗を流していくために皆さんとお別れします。これもいつものパターン。んじゃ気をつけて〜

硫黄臭のするお湯のお風呂ですが施設としては銭湯です。お休み処はありません。
脱衣所の窓からは目の前の国道、R42が見えてます。

あ〜、温もった。ほっこりした、っと。
一旦PC4のローソンに戻って麦茶を追加してさあ、あと200km行ってみましょう!

▽PC5〜PC6:ナイトライド

夜になって涼しくなってきたし風もないし疲れも半減したしで、おりょ?かなり好調な感じで走れます。
これまでは真っ暗けなだけでよくわからない中をひたすらアップダウンをずーっと繰り返していく修行の道というイメージが強かったけど、今日は何か通り過ぎるところがわかる。600の時は明るい時間に逆から通ってきているのでその時に見た景色がやっとシンクロする様になってきました。

道がぐるっと回り込んでいるので、暗い波の向こうに灯りが見えます。
道の横の防波堤にカメラを置いて撮影してみたり。

串本海中公園を過ぎるとアップダウン区間に入ります。ここからすさみまでのアップダウンはうねりが大きく脚に堪えるところ。
それに備えるためにこっちはお風呂入って疲れを抜いてきてるんですよ。というわけで快調に前走者をパスしていきます。

そしていつも休憩を取る道の駅イノブータンランドを今日はスルー、体調が好調な以上に気持ちが好調なのでしょう。こんなことは今後たぶんない。
ハイドレーションで給水がうまくできていることも効いているのかもしれません。

とはいえPC5に到着するとさすがにダレてしまいました。

ハムサンドとピルクル。そして眠気対策に眠眠打破も投入してゆっくりめの休憩。
ツィッターをチェックするとどうやら腹ポさん達と20分差くらい。お風呂タイムロスをだいぶ戻している感じです。この調子で行けば追いつくのも可能?? などと妄想しながら走り出しますけどもそろそろ眠気が邪魔をしてくる時間帯でガムを噛んでなんとかしのいでペダルを漕ぎます。海岸沿いのアップダウンは起伏が小さくなっているのでまだまし。

この後の水越峠に入る前に御坊のローソンにピットイン、今度は次のPCまでノンストップで行くことはしません。ここも400の時だけでなく600の時も寄ることもあるところ。

コーヒー牛乳飲みながらあんドーナツをもぐもぐ。補給用にチョコを一つ持って行きます。

その水越峠は標高200mもないですがジグザグに上がるいかにも峠道という感じが実際よりしんどく思えてきます。勾配はさほどでもないのですが。
それも淡々と漕いでいると越えられますからね。下りは眠くなることもなくスイスイと降りられまして、PC6広川のローソンへ。

店内のイートインコーナーは夜更かしの若者がたむろしてましたが夜通し走り回っているブルベさん達が彼らにひるむことはありません。
どん兵衛肉うどんをすすってオランジーナをごくごく。人によって違うでしょうけど、ある程度お腹を膨らませておく方が眠気は紛れると思っています。

▽ARRIVEE:僅かに朝焼け

さあ、あと少し。60kmほどか。少しでもないか。
峠らしいのはあと雄ノ山だけなので気は楽です。

和歌山のポルトヨーロッパが左手の海の向こうに見えてくるとああ帰って来たなぁと安心しますね。
いつもはもっと明るさが戻った中に見えますが今日はまだ暗い中に灯りが見えるだけ。

海岸線を離れて街中の広い道を通り抜けて、

薄明るくなってきた里道を伊太祁曽から矢田峠を登って降りて布施屋から紀ノ川を渡り、雄ノ山峠へ。

ギアを30Tx23Tに落として激坂もぐりぐり登っていきます。

下りにかかると目の前の空がうっすら橙色に染まってきました。

山中渓の駅を通過し住宅街に降りてきたらゴールの阪南のセブンイレブンに到着。

コーヒー牛乳とシュークリームで軽めに済ませます。戻ってからカップ麺があるからね。

そして後は泉佐野までのんびりといきます。気分的にはのんびりですが走行ペース自体はあまり変わらずそれなりに進行。

朝焼けはすぐまた雲に隠れてしまい、今日も曇り空の一日になりそうです。

駐車場の温室に戻ってきました。あ〜着いた着いたと。

ブルベカードを提出していつものようにメダル購入。

そして恒例のカップ麺を一ついただきます。今日は焼きそばに。

「りんくうの湯」が開くのが6時からだとなぜか勘違いしていて早く戻ってきて【しまった】ため、温室でしばらくグダグダと時間つぶししていきます。

そういえば去年は時間調整もあって雄ノ山手前のマクドに寄ったりしてたっけ。
リザルトを見て見ると、腹ポさん達は40分ほど前にゴールしたらしい。ということで追いつきそうだと思ったあとでまた離されたということに。後で聞くと夜中になって気温が下がると共に熱も下がったのでペースが回復したとのこと、さすがです。

6時を回ってスタッフにお礼を言って駐車場を離れりんくうの湯へ。
汗を流して休憩コーナーのリラックスチェアで横になってしばし仮眠。

眠気が取れたところで岡山へ戻ります。今日は勝山に寄るので中国道をそのまま走行、赤坂PAでお昼だかなんだかわからないけど食事、ワンコインランチで500円のお得メニュー。

のざきさんちでお土産渡してくつろいだ後、三金やで夕飯に焼きそば買って帰りました。

今回でブルベ関係通算50回完走、オダックス近畿BRM認定走行距離10,000km

▼GPS分析編

▼タイムチャート

距離地点到着出発停車
0kmDEPART6:58--
67kmしらまの里10:0710:200:12
81kmPC110:5210:570:04
96km日高川龍遊11:3112:080:37
125km0041_acoopPC213:1913:370:17
176kmWaypoint_lawsonPC315:2715:410:14
178km002_jinja熊野速玉大社15:4915:590:09
179km022_manju松葉屋16:0016:120:12
179km022_manju香梅堂16:1516:220:07
221km0046_camera橋杭岩18:0218:040:02
223kmWaypoint_lawsonPC418:0918:150:05
223kmTai_1616くしもと18:1518:550:39
223kmWaypoint_onsenくしもと温泉18:5619:240:27
223kmWaypoint_lawsonPC419:2519:360:10
292kmWaypoint_lawsonPC522:3322:480:15
322kmWaypoint_lawsonLawson0:100:220:12
350kmWaypoint_lawsonPC61:432:090:26
408kmARRIVEE4:434:530:10
417kmゴール温室5:22--

今回はPC6以外ではコンビニ停車が比較的短くて済みました。お風呂休憩も30分を切っていて早く片付けられています。

▼シミュレーション vs 実走

GPSに登録してあるルートのシミュレーションは昨年と同じもの、25時間25分の走行プラン。

最初の30kmはほぼシミュレーション通り。
海南ローソンを飛ばした辺りから貯金が増えて行き、途中の夕食ポイントでズレが出ていますが全体的に平均的にペース上がっているのと、260km付近のイノブータンランドでの休憩予定を飛ばしたところで貯金がポンと増えているという状況です。
今回はシミュレーションとの差が大きく開きましたが、雨が降ったりする荒天の場合はそうもいきませんから、今後もコースが同じならこのプランで行くでしょう。

▼ルートマップ