【今回の走行:Rapid-R】
平均:22.6km/h,最高:67.0km/h,距離:452.56km,累積標高:2100m
認定タイム:22h54m

今回のブルベ、2013年オダックス近畿開幕となるBRM113高松400km、高松スタートで姫路ゴールの変則ワンウェイルートです。高松へのアクセスは神戸からのフェリーを想定してあり、高松港に到着する時間からちょうどスタートにいいタイミングになるよう設定されています。
113ということは1月13日スタートでありましてその当日はスタッフお手伝いをすることにしているので自転車では走らない為、認定を獲得するために事前に試走という形で走っておくというルールになっています。そこで一週間前の今日1/5に試走を始めます。スタート時間も本番(5時と6時スタート)と同じ様な時間にする必要があります。でないと試走になりませんからね。

▽プロローグ

朝というか深夜2時10分に起床、豆餅を焼いて食べて軽く朝食とします。目覚ましで使っていたケータイは一旦充電器の上に再セットし、充電を確実にしておきましてと。
昨日のうちに枕元に準備していたウエア一式を着て持ち物を確認、大事なブルベカード類の首掛けポーチを忘れずに。
ウィンドブレーカは着ずに反射ベストを着て、そして今日はdeuterのデイパックを背負って行きます。
普段のブルベでは背中の放熱を妨げる背負い荷物は嫌う方なのですが、今回は間違っても暑くなることはあり得ずむしろ背中の保温になるくらいだろうとデイパックを背負ってみることにしました。記憶にあるのは2008年泉佐野200kmブルベ以来。

3:04自宅出発、藤戸から彦崎を抜けてR30へ出て、田井から宇野へ向かいます。指先がちと冷たくなったなと感じますが少し走ってくるとホットな血が回ってきて回復していきます。
距離は24km、途中信号は点滅になっているのでいつもより早く進めています。
途中ジャージのポケットがなんだか軽いなと思ったらケータイ忘れたことに気づきました。しかし今から戻っているとフェリーの時間が間に合わないのでそのまま進行。一昨年3月まではケータイなしで走っていたからまあいいや。
一時間かからず4時ちょうどに宇野駅前に到着、セブンイレブンでHOT飲料とおにぎり・ハム野菜サンドを買って四国フェリーターミナルへ移動、自販機で自転車運賃1020円の乗船チケットを購入したところで乗船が始まりました。誘導に従ってフェリーへ乗り込んで、壁際に自転車を立てかけてロープでフレームをゆわえてもらいホイールには車輪止めをかましてもらい、客室の方へかちゃかちゃクリートを鳴らしながら上がっていきます。

130105ferry2

乗客は全部で10人いるかな。おにぎり食べてソファーに寝そべって、眠れはしませんが目を閉じて休んでおきます。

130105ferry3

そろそろ高松港が見えてきたので今度はサンドイッチも食べておきます。船内に到着アナウンスが流れてきました。下に降りて準備をしましょう。
5:30、高松に上陸。さあ急いでスタート時刻証明の為のレシートをgetせねば。サークルKでほっとレモンPET350mlを買ってレシート獲得、保温カバーをかけてサイクルボトル風キャップをつけて、今日はこれで給水します。
5:38スタート。これからしばらく寒い状態が続くのでウィンドブレーカを着て、手には白い綿手袋をはめてその上から防寒グローブをはめます。辺りはまだまだ真っ暗。

▽DEPART〜PC1:うどん県

Garminに登録しておいたルートデータを呼び出してナビセットしてスタート。今回は3分割で登録してあります。まだ暗いのでバックライトを点灯。

1301050538dep 5:38

高松市街地を西に向かって走ります。走ったことがあるようなどうだったかな? すぐに坂にかかってきますが、先月ほとんど走ってないせいでなんとも重い脚・重いカラダで全然登れません。いやぁこりゃ先が思いやられるわ。平坦路とはいえ今日大丈夫かホント。
トンネル前の道路気温表示はマイナス3℃。

1301050606minus3 6:06

まあこれくらいの気温は想定しているし、すぐにトンネル入れるので今度は明るくて温かい。トンネル最高! そしてそれを出たら再びマイナス世界へダウンヒルです。

坂出に入ってきたら最初のチェックポイントは瀬戸大橋公園で写真撮影をして通過証明。

1301050649seto

タワーの方も一応押さえておきましょう。

1301050650seto

一人いたのは釣り客か。ここはクルマ進入禁止の表示があったと思ったけど?? だいぶ明るくなりましたがまだ夜明け前。

跨線橋を越えて宇多津のゴールドタワーが少しだけ顔出した朝日を受けて輝くのが見えてくると、その左手には讃岐富士がくっきり。他の山もおにぎりをぽんと置いた様な讃岐平野らしい山々を眺めながら走っていきます。
クルマも増えてきて街が目覚めていく中を西へ。今日はうまいこと東風が弱いながらも吹いていて重いカラダでも楽に進んで行けます。こればかりはありがたい。

多度津の海岸寺を通り過ぎると右手に瀬戸内海がわっと開けてきます。澄んだ朝の空気で遠くまで見通せる素晴らしい景色を堪能しながら快適サイクリング、いやまだ寒い寒いです。雲も出てるので陽射しは続きませんで気温の上がる気配がまだあまりありません。

海に突き出た桟橋の様なものが見えてきました。前にも行ったことあるからもういいかな通過するかな、と思ったら信号が赤になったのでそれならと道を渡ってその津嶋神社へと。

1301050742tsushima 7:42

桟橋は普段閉まっているので先へは行けませんけどね。その向こうに社があります。
ついでにトイレも借りて本線に復帰、更に西へ。

トンネル入口に寛永通宝が描かれている、観音寺市に入ってきました。
追い風のおかげで想定よりペースは速いしちょっと見て行きますか。
琴弾公園の中を抜けて展望台までちょっとヒルクライム。勾配が10%あってなかなかキツい。

1301050833zenigata 8:33

ふぅ〜、上がってきました。
寛永通宝の銭形がよく見えます。これを見なけりゃ観音寺に来たとは言えませんからね。あの「銭形平次」オープニングで使われていた場所です。

1301050833zenigata2

本線に復帰してもうちょっと進むとPC1がやってきます。ここは愛媛県との県境。
左手「道の駅とよはま」にうどん店がある様なのでここに先に寄ってみましょう。
鳥越製麺所。朝は9時からということで開店間もない時間です。

1301050917udon 9:12

かけうどんの大330円、それにかき揚げ100円をプラス。薬味を乗せるの忘れたっ!

1301050914udon

大は完全に2玉あるのでかなりのボリューム。小でも良かったかな。
開店間もない時間だからうどんも活きがよくて角がキッチリ。それでも讃岐うどんレベルから言えば普通でしょうか。やや過剰気味ながらエネルギー補給完了でごちそうさま。

道の駅としては道路反対側にもっと大きな施設がありましたがそちらへは寄らず、本来のPCであるポプラへ行きます。

1301050924pc1 9:24

なるほどここのポプラは店内にイートインスペースがありますね、PCには好適と。こういうポイントを選択するのもコースディレクターの腕なんですね、さすがK野氏であります。

1301050926pc1

再びHOTなビタミンレモンPETを購入し、そしてここでやっとモンベルのウィンドブレーカを脱いで防寒装備を一段落として出発しました。これからどんどん温かくなるはず。

ルートは国道11号線を走っています。これは3年前の四国一周1000kmでも通った道。
愛媛県に入り四国中央市、これはその時にはなかったか??それはともかく大型トラックが目に見えて増えてきましたので走行にも注意を払います。
愛媛製紙、大王製紙など製紙会社が連なっているのでその為ですね。
工場の煙突の煙はまっすぐ上っていますから風はないと。

1301050946oji 9:46

工場エリアを通り過ぎると大型はぐっと減ってきて走りやすくなりました。
だがしかし、まだ100kmそこそこなんだけどいい加減疲れてきたしふくらはぎがなんだかピクピクしたがっているので弱い追い風基調だけども手を抜いて、明るい青空の下をのんびりと25〜26km/hで走って行きます。
左手の山には雪が残っているのが見えてますね。1000mを優に越す四国山地の山々。

1301050959yukiyama 9:59 新居浜のK13は左車線を2輪専用にしてあるので走りやすくなります。街中なので信号がちょくちょくあるのはしかたないですが。

1301051135shasen 11:35

今治市に入ってきました。
PC2は間もなくですがそろそろお昼の時間です。目星をつけているのが十円寿司、四国1000kmで寄ろうとして場所がわからなかったので今回リベンジに向かいます。ルートから左折100mほどで細い道に入ってすぐ発見。

1301051245juen 12:45

あ〜まだ5日だし営業してませんね、残念。いつか是非来てみたいところです。

ルートに戻って今度は左手に見えてくる今治城、以前来た時には改装工事中で入れなかったなぁ。
ということでお堀を渡って侵入〜、自転車で天守閣の近くまで行けました。

1301051255imabari 12:55

かなり立派なお城ですねぇ。ついでに自販機でHOTカルピスを買ってボトルケージへ。

お城を後にして今治港の横を通り過ぎ、ルートは大通りを避けて信号のない路地を抜ける様になっています。十円寿司を逃したので焼豚玉子飯でも、と思いますがポイントを登録してないのであやふやな記憶では重松飯店の場所を探せずこちらもスルー。

R317右折ポイントの角にパン屋さんがあります。ああそういえばこのパン屋も見覚えあるな、入った事ないけどここでパンを調達して次のPC2でいただく作戦にしようそうしよう。時間も短くて済むし。
そう考えるとルートもここのパン屋に寄れる様に組んである様なそんな気もする。

1301051314ririopan

1301051313pan 13:13

リリオのパン、よくある街のパン屋さんという風情です。菓子パン系、総菜パン系が並んでいますね。
クロワッサンにホイップクリームパンなどを購入、デイパックに入れてと。

サンライズ糸山に行くにはここを曲がらずR317道なりに行くのが普通なんですけど、右折して海岸沿いの細い道を通っていく様になっています。この道は来島海峡大橋が一望できるところなんですよね、その橋の長さがよくわかるのがここ。単に距離が短くなるからというよりここからの眺めをルートに組み込んであるわけです。

1301051318kurushima

眺めが良かった代償はサンライズ糸山までの上り勾配がちとキツくなること(笑)。

やっとこ到着しました。まず右手受付でサイクリングチケットを購入しておきます。
ガラス張りのロビーの眼前にはこれから走る来島海峡大橋。

1301051340pc2a 13:40

右の壁にはGIANTのバイクの展示。今治にGIANTストアがあって、昨年だったかGIANT会長がしまなみを訪れてもいるのです。さすが世界のGIANT、っていうか日本のメジャー,ANCHORやPanasonicは何しとるんじゃ。

1301051340pc2

その窓際の方にはちょうど細長テーブル(会議用のみたいなやつ)が窓辺に置いてあって椅子もあります。そこでパン食べようと思ったら「ここでの飲食はご遠慮ください」と張り紙が。ありゃー。
さてどうしようかと思っていたらば「ひらまつさん!」と声がかかります。はて?? ・・・なんと玉島のかんぱ〜にゅ専門パン屋さん「ぱんご〜の」のおじさんとたまちゃんではないですか!お休みにご家族で旅行に来ているそうな。いやぁ奇遇にも程がありますなぁ。
ソファーに座って缶コーヒー飲みつつクロワッサンかじりつつ(だめ?)ちょいとお話。
”またお店行きますね〜” とお別れ、売店でお土産を買わねば。大きいバリィさんはさすがにキツそうなので今回はイヨノ助にしました。これでここのレシートチェック完了。早速白楽天バリィさんとぶら下がってもらいます。

1301051341barry 13:41

ここでCRAFT長袖WSインナーを脱いでからサンライズ糸山を出発、いよいよしまなみ海道です。本コースの目玉商品。

▽PC2〜PC3:しまなみ海道

ループをくるくる上ってまずは来島海峡大橋。

1301051356kurushima 13:56

いつ通ってもバツグンの景色に見とれます。昨年4月、5月に来た時より空気が澄んでいて遠くまで見渡せます。
さて今日はスイスイ〜っと走り抜けずに途中で寄り道。公式コマ図に馬島へのエレベーターの事が記されているのでその通りに下りてみましょう。一番最初にしまなみに来たときには福山からバスで来てその馬島バス停で降りてエレベーターに乗って上の歩道まで上がったことがあります。
来島海峡第三大橋と第二大橋の間、料金所横のスロープを押し歩いて奥のエレベーターに乗って下へ降りてみますと・・・

1301051404umashima 14:04

橋を見上げるポジション。エレベーターはガラス張りになっていて昇降するときに景色が見られる様になってます。

1301051404umashima2

かな〜り高い。
島をウロウロするのはまぁ時間も取られるし真下に降り立っただけでヨシとしてそのままエレベーターで上がって戻ります。
なお通行料金はトータル200円分で同じ、なら降りなきゃ損でしょ。

橋を渡って大島へ。
この先を右折すれば亀老山へ行けますが...今日は勘弁したるわ!

1301051420line 14:20

サイクリングロードにはこのようにブルーのラインが描かれているので迷う事はありません。

で、次の橋大島大橋を渡りましょう。
料金箱にサンライズ糸山で買っておいたチケットをこのように料金分切り離してポイっと入れます。

1301051448ticket

1301051450oshima 14:50

伯方島へ渡りました。今日は塩ラーメンにはいかないのでサイクリングロード通りにあっさりとこの島を通過します。道の駅の塩ソフトも今日はいいや。

造船所を眺めて伯方島を後に。

1301051457zosen 14:57

次は大三島。

1301051504omishima 15:04

さすがに大山祇神社へは向かわずサイクリングロード沿いに、道の駅多々羅しまなみ公園に寄ります。休憩予定にはしてないけれど、時間の猶予ができているので先を急ぎはしません。
外のベンチに腰掛けて缶コーヒー飲みながらリリオのパンの残りをここでのんびりいただきます。
あぁいい天気だねぇ〜。
定番の撮影ポイントがこちらです。

1301051518tatara

道の駅を後にして多々羅大橋へのアプローチにかかりますと...おっ、タンデムが走っていますよ。レンタサイクルのタンデムが2台連なって走っています。小学校低学年くらいかな、それぞれお子さんを後ろに乗せたお父さんとお母さん、家族でタンデム2台の微笑ましい光景です。これもタンデムが走れる、タンデムをレンタルしているしまなみならではですね。

1301051530tandem

斜張橋の多々羅大橋。この高い橋脚には鳴き龍が棲んでいます。今日は呼び出さなくていいのでスルーしましたが初めての方は拍子木を鳴らして召還してください。

1301051535tatara 15:35

生口島に入りました。
島の北側をぐるっと回ります。西日光と呼ばれる耕三寺周辺の瀬戸田は賑やかなところですが今日は素通り、ジェラートのドルチェも素通りです。
先程の多々羅大橋より小振りな生口橋を渡って...

1301051612ikuchi 16:12

因島へ。
ここはサイクリングロードを離れて右折して島の中央部を通る様に指示されています。この方が距離が少し短いし、村上水軍城の横を通る様になっています。が、水軍城は以前行ったこともあるから今日はいいか。
水軍城はパスしても外せないスポットがここにはあります。因島大橋へ渡るのに上がった坂のすぐ先にある橋へのアプローチへ右折するところをそのまま直進しはっさく屋に向かいます。距離はすぐそこだけどせっかく登った坂を反対側に降りて右手の道へ入り、また少し登らないとはっさく屋に辿り着かないのでなかなか心理的に難易度がある場所。

時間が遅いせいか誰も来ていない様で静かです。
店内に入るとテラスから因島大橋が正面に見えます。

1301051642hassakuya 16:42

はっさく大福と菊みかん餅を買ってデイパックに入れてと。
尾道にも似た様なはっさく大福が売ってますが役者が違う!元祖であるここのはっさく大福はしまなみの代表的な味覚なのです。小さなみかんが丸ごと入った菊みかん餅も双璧。

130106hassaku

お!出入り口に無料の八朔があるので一ついただきましょう、ラッキ〜。ビタミンC補給。

1301051645hassaku

坂を降りて道へ出てもう一度登って左折して因島大橋へ上がります。アプローチを上りきって橋へ辿り着いたところで見下ろすとさっきのはっさく屋が見えます。下へは階段で降りられるのでここへ自転車停めて歩いて行った方が早いかもね。
因島大橋は唯一車道の下を通るので景色はイマイチ。ただ足下の海はこの橋がよく見えます。

1301051653innoshima 16:53

橋を渡り終えたところに歩道でカメラを構えている人が。ふと振り返るとああ、ちょうど太陽が橋と重なって来ているシャッターチャンス♪

1301051656innnoshima 16:56

そのまま走ってたら見逃していたな。どうもありがとうカメラ親父殿。

向島の海岸線を走る左手には夕暮れの風景。雲があってちょっとおしいけど。

1301051705yuyake

おっと正面にがっつり通行止めのバリケードが登場、左隣に見えている岩子島へ渡る向島大橋の橋脚を直している工事らしい。迂回路は右手坂道ですが・・・

1301051710tukodome

左端にスペースがあって歩行者と自転車はここを通れます。なのでルートに変更はなくていいですね。

向島の北側に回ってきていつものルートから福本渡船へ向かうところ、よく行くラーメン「シゲ」も今日は通過します。あんまりお腹空いてないので夕食のラーメン(ラーメン脳にはなっている)はもうちょっと先へ延ばそう。

渡船場に着いたらちょうど乗船中。おじさんに70円渡してちょうどいいタイミングで乗り込めました。あと1分遅れたら船が行ってまた戻ってくるまで10分ばかし待つところだった。
時間的にクルマも一杯乗ってました。

1301051724tosen 17:24

夕闇迫る尾道水道。

1301051724tosen2

これで本州に上陸。
尾道駅へ向かいその左手にあるミスタードーナツ、ここがPC3になります。

1301051740pc3 17:40

オールドファッション一つを持ち帰りで、しまなみにちなんでいよかんホイップフレンチ&コーヒーをここでいただくことにして小腹を満たしました。

1301051734pc3

ここで食事を考えている人にはお隣のラーメン「谷」で尾道ラーメンをどうぞ。

林芙美子

いつもの場所にやってきました。いつもよりちょっと時刻が遅くなりました。

▽PC3〜PC4:地元へ

さあこれからナイトライドの始まり。
しばらくは幹線道路で走り馴れた道なので、superfireの照度を落として電池節約モードで東へ向かいます。風はやんでいて走行は支障なし。
・・・のはずが、古傷の右膝鈍痛が出てきました。ちょっとマズいなぁ、まだあとだいぶあるし。
無理せず踏み込まず淡々と走っていかねば。

R2からK54に切り替わり、備後赤坂の駅前から左へ逸れてK378(旧山陽道)へ。住宅地の中をしばらく進んだら芦田川の土手に出ますが、そこは自転車通行禁止になっています。福山市は自転車に厳しい街だからね。
土手下に歩道/自転車道が並行しているのでそれを通りますが、所々土手道へ合流する道がある箇所で分断されてその境にはポールが立っていたりしてわりとめんどくさい。路面も荒れているし20km/h上回る程度のゆるゆる走行で抜けて行きます。
K378歩道に合流してトンネルを抜けていくとR486に合流し神辺の賑やかなところに出ます。右手の大きなショッピングモールのフジグラン、ここの奥の「ぐらんの湯」で予定通りお風呂に入って行くことにしましょう。400km以上のブルベでは必ず途中お風呂に入るのです(唯一お風呂がなくシャワーで済ませたPBPを除く)。

1301051900gran 19:00

何せ冬装備なので脱いで着るのも時間かかりますからチャチャッとする様に心がけておきます。お風呂も長居せず露天風呂の方へ行ったりしないで下半身中心にお湯に浸かり上半身はさっと温める程度で上がります。それでも体はしっかり温まり疲れもだいぶ抜けてリフレッシュ。よし! インナーにCRAFT夏用ノースリーブを一枚追加し、脱いでいたCRAFT長袖WSも着込みます。

R486から一旦R313が合流して岡山県へ進入。
ラーメンポイントとしてチェックしてた萬来軒は灯りが暗くなっててもう営業終了?!ちょっと誤算だなぁ。
ここらは他にも幾つか店があるので食事は可能。とにかく気温が低い中外で食べてはいけません、走っている最中に少しでも温まっている体を逆に冷やしてしまうので必ず屋内で休むこと、これもノウハウの一つ。
といいつつも到着した井原の通過チェックではおにぎりを一つかじります。まぁさほど時間はかかりません。向かいの中華屋はまだ開いてますけどそちらへは行かず。

1301052019ibara

僅かに追い風となる好条件に助けられて怪しい膝の状態でもなんとか25km/hを前後しながら進行。
苦しい場面ながらも土地勘のある道だから救われてます。

矢掛にやってきたら観光用サブルートにも指定されているので町中を通ります。照明は余りないので真っ暗な中に本陣のお屋敷。

1301052051yakage

矢掛宿を抜けたあとにラーメン店があるんですがここは寄った事がない。外すと痛いのでパスして先へ。
この調子なら国分寺のライトアップが見られるはずだ・・・

真備の町中を抜けて高梁川を渡り、清音を過ぎたら見えました。五重塔がぼんやり白く光っています。
22時までのライトアップに間に合った。せっかくなので近くに寄って見て行きましょうか。

1301052148kokubunji 21:48

ふぅ、この時間にここに来られれば後はヨイヨイでゴールまで行けます。
と安心してそのすぐ先のサンクスへピットイン。
どうも一番内側にさっき着たCRAFTのノースリーブインナーの汗仕舞が悪く濡れた感じがあるので、トイレに入って順番を替え、当初通りにパールX-STATICを一番内側にしてその上にCRAFTを着ました。これ以降汗がたまる感じは解消。うーむ、CRAFTノースリーブは使えんなぁ。
そして万一の電池切れの保険にと高価なリチウム電池を4本購入しました。予備のeneloop3本持ってはいるのですが、ライトとGPS両方切れるとまずい。如何に低温に強いNiMHといえど通常気温の80%程度にはなるらしいのでね。HOTPETも追加してやっと出発。

吉備路を抜けて足守川を渡りR180へ合流します。
吉備津神社が近くにあるここら辺は子供の頃に住んでいたところで実家まで1km弱という道。たまに家族で行っていたレストランはローソンに、家から一番近かったスーパーはセブンイレブンにと、あの頃とは色々と様変わり。歩いて通っていた中学校のすぐ横も通過して行きました。
コースディレクターに感謝(笑)。

R180からR53に乗換えるとまだ明るい店のネオンが並んでいます。さっそくラーメンチェーン店がありますが...んー、次にしようかな。

で、入ったのが「博多一番」。

1301052308hakata2 22:50

画像がふやけているのはカメラ内結露のため。ジャージの後ろポケットに入れてましたら蒸れてしまいました。今まで雨の時でもこんなことはなかったけど、気温の低さゆえかな。
で、博多一番、ここの店に来るのは初めて。以前ラーメン食べ歩きをやってた13,4年前は岡山市平田の方に店がありました。ちょっと頑固風なご主人がこだわって作っていた、上質な長浜ラーメンでした。
唐揚げやら餃子やらのセットメニューがあって普通のラーメン店らしくなってました。

1301052255hakata1

コクがあるけどもたれる感じがなくてスッと胃袋におさまるラーメン、替え玉も頼んで満足できました。っとお客が誰もいなくなったと思ったら閉店時刻の23時を回っていましたか、ごちそうさま。

PC4のローソンまではすぐ到着。補給は必要ないのでここでは...眠眠打破を投入。

1301052327pc4 23:27

PC4〜ARRIVEE:寒獄ブルベ

あと85kmほどになりましたが、ここからこのブルベの恐ろしいところが始まります。
いうまでもなくそれは寒さ。

PC4を出て旭川沿いを北上します。ここはまだあまり寒くない。
山陽町をかすめて瀬戸に下りて、K96に乗って和気方面へ向かいます。このルートはカントリーキッチン木立へ行くときなどに通るのでやはり土地勘はあるところ。
ポツポツとコンビニも点在しているので補給したくなっても困る事はありません。

しかし膝がじんわり痛むので気持ち的に脚を回せない。せっかく追い風基調平坦路なのにもったいないなぁと思いながら空を見上げると満天の星空。

道沿いの電柱の蛍光灯看板の文字に「キリンビール」がずらっと並んできています。
万富には大きなキリンビール工場があるからです。
そうするとはっきりわかるくらい体感気温が急に下がりました。気象庁の観測データから和気は気温が下がる土地だというのはわかっていましたが、その手前から冷えてきているんですね。そこで思いついたキーワード、「キリンビールは冷えている」 晴れているから放射冷却がよく効いてきます。

吉井川を渡って和気を通過、かなり冷え込んできて体がギューッと絞られる様に感じて走る夜道。

吉永駅を過ぎた直後にあるローソンに予定通り停車、一旦ここで寒さから体を解放しておきましょう。

1301060120yosshinaga

サドルバッグから本来輪行時に着る目的で持ってきていたwizard夏用クォーターパンツを出してきて履きます。
ちょっと品定めをウロウロする振りをしながら店内に長居をして、HOTPETとおにぎりを温めてもらって補給。

県境までもう少し、帆坂峠を越えて下りれば赤穂。
クォーターパンツを履いたことで太ももの冷えが和らいでこれは正解。しばらく勾配が緩く距離が長い登りだからせっせと漕いで体の発熱を促して行こう。
民家が点在する場所ではありますが、時折草むらでカサカサッと物音が聞こえます。ん〜、また鹿か?こんな気温低いのに??

と、バサバサッと音がしたと思ったら目の前を3頭ドドドッと横切っていきました。うっわーあっぶねー、9月の紀伊半島に続いてまた鹿か!! 心拍も一気に上がってドキドキ。
その後も物音がする度にきょろきょろしてヘルメットライトで牽制かけながら坂を上っていきました。おかげで?眠気は全く感じず。

山陽自動車道が真横に来ると帆坂峠のてっぺん。ここから赤穂への下りはさっき上ってきたよりも急でいいダウンヒルができるんですが、鹿を警戒しないといけないのでスピード落としてびくびくしながら下りていきます。路面は凍結してないのでそれは大丈夫でした。
意識の中では寒さは二の次になってます。

久々に信号(点滅中)が登場し、R250に左折するところまで下りたら気温が和らいでいるのを感じられます。ほーっと深く息を吐いて、数キロ進めば通過チェックのコンビニです。播州赤穂駅隣のセブンイレブン。

1301060231akoh 2:31

HOTミルクティーを一本飲んで、ボトルケージの方はまだ冷たいのが残っているのでそのままでいいか。

この先にJoyfullがありそこでゆっくり休んで暖を取るつもりのプランにしていますけども、さっきまでより若干でも寒さは和らいでいるし、膝はよくないけど疲労感ゲージもまだそれほどアップしてないし、もしバテたら相生で休めばいいやと走り始めました。
そのJoyfullの交差点を曲がるといきなり向い風になります。今日初めてといっていい向い風。18km/h切ってのろくさ進みます。まぁこれは川沿いだからそこだけだろうと思い我慢して走行、橋を渡って対岸から高取峠へかかり、くねくねカーブの坂のコーナーを2つ曲がるともう風はやんでしまいました。
ただ草むらからはガサゴソ物音は聞こえてきます。ここにも鹿おるか〜。
峠を登り切って下りもやたら飛ばさず慎重に降りて、海がちょっと見えたら道の駅ペーロン城。

相生で止まる必要はなく、そのまま進行します。ゆるい丘越えをこなしつつ、半月のほのかな灯りの夜道を淡々と走行、昼間に走ったらいい感じの里道かなという道を越えて姫路に。
ゴール手前2kmほどにローソンがあります。はぁ〜これは紛らわしいな、ココジャナイけど一応店名をチェックして違うのを確かめてもうちょい先へ。

本当のゴールのローソンに到着。

1301060430arv 4:30

適当にクッキーなぞ買ってレシート獲得、ミッションコンプリート。
店長さんに「一昨日も(こんな変な時間に)自転車の方来られましたよ」と気さくに声をかけていただきました。来週13〜14日に70,80人くらい来ると思いますので、という事を言いましたがそこまで人数来るかな???あ、明日にも一名来ますと言ってローソンを出ました。

さて時間はまだ早いのでJRも動いてないしスーパー銭湯もまだ開いていませんから、ブルベカード提出に指定されているJoyfullに行く事にします。

1301060500joyfull

5時から朝食メニューができるというのでそれまで待って、なぜかモーニングオムライスを注文、それとスープバーもつけて。

1301060505morning 5:05

いただきます。

1301060543card

レシートを再チェックしたり写真をチェックしたりして時間を潰します。
ここで今回のブルベ試走を振り返ってみましょう。

・一ヶ月のブランクは大きかった、追い風に助けられてラッキー。
・膝痛は大した事なかったけどこれもブランクが遠因か。
・寒さ対策は必ずしも万全ではなかった。靴下はSEALSKINZだけでは役不足だった。
・デイパック背負い作戦は成功、ただ無駄に大きかったので小さいものの導入を考えてよい。
・電池は結局交換せずに持った。買ったリチウム電池はいつ使うか(笑)。
・補給は特に問題なし、いやもうちょっとゴチソウを食べたかった。

などと反省をしてみますがしかし、ここのJoyfull寒いわホント。トイレ前の離れたところは暖房が回って来ない。そうこうしてたら6時が来そうになったので出店、姫路城を通過して6時から開いてるスーパー銭湯「湯ったりハウス」へ。
スーパー銭湯、というには古めかしいお風呂でした。いやしかししっかり温まってほっこりゆったり。
7時半頃までいてそれから姫路駅に移動。元気ならば帰り自走というプランもあったのですが膝を傷めたのでやめておとなしく輪行で帰りました。

▼GPS分析編

▼タイムチャート

距離地点到着出発
0kmWaypoint_sunkusDEPART
サンクスサンポート店
5:37
13km五色台6:086:10
27km瀬戸大橋6:506:52
47km002_jinja津嶋神社7:407:46
65km観音寺銭形8:278:37
79km005_udon鳥越製麺所9:119:20
79kmWaypoint_poplarPC1
ポプラ観音寺豊浜店
9:229:27
157km今治城12:5413:00
161km009_panリリオのパン13:1113:15
165kmWaypoint_michinoekiPC2
サンライズ糸山
13:2713:51
167km馬島14:0014:07
195kmWaypoint_michinoeki道の駅多々羅しまなみ公園15:1915:29
223km022_manjuはっさく屋16:4116:47
236kmWaypoint_mrdonutsPC3
ミスタードーナツ尾道店
17:3017:38
262kmWaypoint_onsenぐらんの湯18:5619:43
274kmWaypoint_lawson通過チェック
ローソン井原駅前店
20:1620:21
287km矢掛本陣20:5120:52
307km001_tera国分寺21:4621:50
308kmWaypoint_sunkusサンクス岡山吉備路店21:5422:11
321kmWaypoint_ramen博多一番22:4723:11
323kmWaypoint_lawsonPC4
ローソン岡山北方店
23:2023:30
358kmWaypoint_lawsonローソン備前吉永町店1:031:23
378km通過チェック
セブンイレブン播州赤穂駅前店
2:202:31
410kmWaypoint_lawsonARRIVEE
ローソン姫路飾西店
4:224:30
416km0043_joyfullJoyfull姫路新在家店4:525:59
420kmWaypoint_onsen湯ったりハウス6:188:07

▼プロフィールマップ

130105brm113prf

標高の最も高いところでも200mありません。アップダウンも連続、という程連なってもいません。

▼ルートマップ

130105takamatsu400

▼天候マップ

気象庁の地点データからルートに近いところの通過時刻の気温と風速を抜き出してグラフ化しました。風速は進行方向に対して追い風ならプラスに、向い風ならマイナスに記しています。1/3試走組のデータと比較してみました。

130105tempprf

1/3試走は前半強い向い風で全体に気温も低く、150km氷点下走行と無茶苦茶厳しい天候でした。それに対して1/5は前半追い風後半も風向きが変わって追い風と神風が吹き(笑)、朝の気温が低かったけど日中は気温上がって快適な好条件でした。終盤の低気温はそれほど差がなかった様です。1/3試走組のサイコンにより温度表示は-6.9℃まで下がったと!!


▽ブルベ本番:スタッフ編

今日はオダックス近畿ブルベの開幕戦、高松400瀬戸内一周の本番の日です。
先日試走済ませたので今日は専任スタッフを勤めることになります。
担当は出発地点とPC3尾道。
朝3時に家を出て瀬戸内道に乗り瀬戸大橋経由で坂出へ出て、さぬき浜街道を通って高松に到着。4時前でしたが参加者が数人既に集まっているのが遠くからでもわかります。
駅の真ん前の広場に持ってきたテーブルを広げて受付設営。
”なんか言われるかな”と心配しますが交番の真っ正面ということが逆に幸いしたかも、何もお咎めはありませんでした。
130113dep

ブリーフィング光景。まずはリタイアの仕方からレクチャーして参加者を掴む話術を繰り出すK野氏。
130113brf

人数の多い5時スタート、それから6時スタートの参加者を送り出してここの任務は終了。
さあてどうしますっかね、というところでK野氏をクルマに乗せてPC1へ行く事に。
ルートを辿って行って途中うどん屋に寄り道。フィットネスクラブの1Fにある讃州製麺。
130113sashuudon

甘玉うどん(小)にとり天。甘口のぶっかけといったところかな。
130113amatama

小腹を満たして再びルートに復帰、そして県境のPC1のポプラに到着した頃は6時スタート最後尾付近をキャッチ。
130113pc1

130113pc1a

この時点で最後尾でもまだ一時間ほど余裕がありますので安心。
次のPC2へは高速に乗って移動。サンライズ糸山に到着してちょうどいた参加者に聞いてみたらこの先に数名いるとのこと、それが先頭グループらしい。
130113pc2b

130113pc2a

ロビーで待ち構えて続々やってくる参加者の通過チェックをここである程度済ませてしまいます。PC3で待機しているスタッフの事務作業を軽減するため。
14時まで作業して、遅いお昼を空いてきたレストランで食べてと。
130113pc2

しまなみ海道を渡ります。高速道路を走るわけですが橋の上は歩道/自転車道と並行するので走って行く参加者が見られるのは楽しい。スピードを落とせないので声援を送る事はできませんけどね。
向島で下りて福本渡船にクルマで乗り込みますと一人先に乗ってました。結構早いですね〜。
130113pc30

PC3の尾道駅前ミスタードーナツへ。
夕方、駅を降りた客がお土産にドーナツを買うのでなんだか凄い行列。店内に入りきらず外まで列が伸びいています。レジ2つではさばききれていない。
というわけでここでドーナツレシートを課している参加者には無駄な時間を取らせることになってしまいました。
130113pc3 130113pc3a 持ち帰りが多く店内の席は空いていたので、ここで食べて行く人の方が多かったかも。
K野氏はここから輪行で岡山へ向かい、しばらくE原氏とやってくる参加者を迎えます。
ここで数名DNFを選択。既に小雨が降り出しています。
130113pc3b 21時になってクローズタイム、あと一人か来そうな人がいるのはE原氏にお任せして尾道を後にして山陽道に乗って一旦帰宅。
風呂に入って2時間ほど仮眠して雨降る夜道を岡山へ向かいます。
翌1/14、3時前にPC4ローソンに到着。
130114pc4a

130114pc4

6時スタートのクローズタイム前で数名、出て行く人ここでDNF宣言する人。
再びK野氏と合流してルートをトレースしていきます。
さっきローソンで見た人を追い越した後は走っている人はなかなか現れず。最も気温の下がる万富から和気を経て県境にかけてポツポツと見かけます。コインランドリーで休んでいる人も発見。
いかにも重そうなペダル。
通過チェックの播州赤穂駅のセブンイレブンに到着して、先程追い抜いた参加者の到着をしばらく待ちます。
130114check

130114checka

寒さ冷たさに参ってここで止めて一時間少々待ってJRが動き出すのを待つか、やっぱりそのまま走り続けるか。
姫路までルートをトレースし、ゴールのローソンに到着。
気さくな店長さんにも一言お礼を言って、ブルベカード提出場所のジョイフルに移動、6時前に到着しました。
先週来たときの様な店内の寒さがなかったのでやれやれ。
前日のシクロクロスレースでの疲れも見せずここの担当を頑張っているtake3さんとやってくる参加者を迎えつつ、9時半くらいまでジョイフル。
130114joyfull

”寒かったいうても雨降られるよりゃマシよね” と試走で走ったスタッフ陣の意見が一致。今日はホント辛そうです。
心配された雪が降らずに済んだのが幸いといえば幸いか。
130114arv

出走84名完走56名で完走率66.7%(認定試走含む)。この天候下でこの数字が出るとは皆さんの底力に驚いた、新春の冷雨ブルベでした。
試走と本番で2回ブルベ体験できてお得?面白かった?やっぱり主催するのは色々大変ですね、ご苦労様でした、K野さん。またよろしく。