【今回の走行:Rapid-R】
平均:22.0km/h,最高:62.9km/h,距離:619.2km
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今年3回目のブルベ600は静岡・袋井出発。真夏の猛暑を避けての0時スタートです。
エントリーは120名となぜか大人気。なにかの前哨戦かもしれません・・・。



▽プロローグ


スタートが0時ということは前泊なしで移動できます。今回は新幹線で浜松まで、そこから袋井まで在来線で行くことにしました。

午後3時過ぎに家を出て中庄駅に。ホイールを外して輪行パックして改札のある2階に上がります。
切符を買うのにみどりの窓口に並んでいたら別の親切な駅員さんが
「どちらまで?あぁそれなら券売機で買えますよ。カードでもいいです。」
とさささっと操作して設定して
「あとはこちらにカードを入れて暗証番号を入力し...」
「このカード暗証番号設定してないんですけど」
「あぁそれは使えませんね、こっち並んでください」
という間に二人ほど先に入られて時間取られたところで新幹線に連絡できる便を逃してしまいました。

やれやれ。
それで新幹線は一時間後の列車に。
浜松へは岡山発で乗り換えなしの「ひかり」があります。時間は20分ほどよけいにかかるけど、ブルベ装備の重たい輪行袋担いで乗り換えする手間を減らす方がいいので好都合、のんびり新幹線の旅を楽しんでと。

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袋井駅到着。
輪行を解いて自転車を組み立てます。輪行時車体をひっくり返すため、地面に当たることになるGPSマウントは予め外してあって組み立て時にそれを組み直す分よけいに手間がかかります。もちろんそれに使う4mmアーレンキーはトップチューブバッグに一本入れてありまして、ツール缶の携帯ツールを出す事はありません。

新幹線の移動といえど少し疲れはたまってしまいますので、まずはお風呂。近くの「遠州和の湯」に行ってみると、レストランが21時(L.O.20:30)までということなので時間的に先にまず夕食を。結構迷って釜飯をオーダー。

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運ばれて来たけどアルコール燃料で炊きあがるまで時間かかると、それはちょっと失敗。
最初汁物がついてなくてしょうがないなと別に豚汁を追加注文、そうしたら炊きあがるころに味噌汁がやってきた。なんだついてるんなら豚汁頼まなかったのに。
まぁ塩分補給ということで納得しよう。ワカサギとか入っていておいしかったけど量は少なかったな。


風呂に入って汗を流してジャージに着替えて大広間で仮眠、まぁうるさいので眠れはせず横になって休むだけ。
10時20分頃に起きだして荷物持って出発、ちょうどこちらへ来られていたご夫婦かの二人連れのブルベさんと一緒に(というかついていって)スタート地点まで。

23時前に到着、既に大勢の人が集まっています。岡山からぐっちさんも来られてました。
持って来た荷物をぐっちさんのクルマの中に預かってもらって受付して、さてと...

あ、ボトルが空。

とりあえず自販機の場所をスタッフに訊いて500mほど走って水を購入。さっきのお風呂で給水しておけばよかったのにと後の祭り。

戻って来て暗い中でいろんな人と再会のご挨拶。岡山が西の端からかと思ったら九州からM木さんが来られていました。やはり来月を見据えての参加ですね。

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ブリーフィングを終えて車検開始、結構な人数の多さにその列が伸びてます。でも後から聞いたら60名ちょっととエントリーの半分くらいだと。
後方からゆっくりと車検を済ませてさあスタート。今回もぐっちさんと一緒に行きます。

▽スタートダッシュ?:PC1


さっき水を買った自販機を横目に線路沿いを走り出します。最初は団子状態で進みますが真夜中なのでクルマもあまり来ないし走りにくいことはありませんでスイスイと進行。

10人くらいの集団が信号で時々分裂したりくっついたりしながら、巡航スピードは30km/hを切らないくらいでかなり順調に進みます。周囲はまだ街灯もところどころにあるので2つあるライトを片方だけで光量を落として照射で十分。

郊外に出てアップダウンをこなしつつもハイペースはそのまま、途中休憩をはさむことなく走行を持続してPC1まで到着、70kmあまりをほぼ3時間。
新城だから名古屋ブルベで走っている辺りのはずだけど、あんまり記憶にない感じ。

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K野さんにM木さんにAlwynさんもいたかな?
PC1からPC2まではコンビニはないとのことなのでしっかりと助六を食べて、予備にジャムパンを一つ買っておきます。飲み物は途中で買えるので大丈夫ではありますが、ここでPETボトルを1本追加、アクエリアスを保温カバーに入れてボトルケージに収めます。これからハードな登坂になるので吸収のいいスポドリ系がいいだろうと。(2:59-3:15)

▽峠よくばりセット:PC2


PC1を出たら最初の難関、新野峠にかかります。のっけから1000m越えです。
この道は昨年の名古屋400で下った道なので、ところどころ憶えがあるような看板が目につきます。「空」ラベルの酒瓶看板も見覚えある。
かなり距離はありますが勾配はさほどきつくなくて、39x25から下げる必要はありません。GPSの標高表示と地図をにらみつつ、あまり踏み込みをきつくせずに力をなだらかに使うことを考えつつなんとか霧の中1060mに到達。

気持ちよく下り始めたところ、ブリーフィングでも注意されていた左折箇所をうっかり通り過ぎようとしてシマッタ!ここを真っ直ぐ下ってしまうとエラいことになるところでした。

そろそろ明るくなってきまして補給のしどころがポイントだなと思いつつ進んでいると道の駅があったのでそこで一息いれましょう。
自販機で飲み物補給。ここで軽く仮眠されてる人もいました。(5:03-5:14)

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新野峠から200mほど標高を下って登り返し、今度は平谷峠へ向かいます。
おっとこっちは勾配がきつく、序盤から10%級で始まりました。まぁ登りしろはさっきよりだいぶ少ないからちょっとの我慢我慢..。
いやしかし勾配は緩みません。
遂に30x25のファイナルギアに入る勾配になってきました。近畿名物雄ノ山峠の帰り道、ヘアピンカーブにかかるところからの勾配がずっと続く感じで、時速も5km/hに落ちてきます。今日は勾配計をつけてないのでわかりませんが、15%ありそうな坂が頂上まで続きました。きつさでは今回No.1、それが平谷峠でした。

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標高1160mからまたもや250mほど下がって道の駅信州平谷で休憩、そしてパワーバーを早くもここで投入。(6:54-7:10)
一息いれたら今度は3番目の治部坂にとりかかります。

こちらは道も広く勾配はきつくありませんが、さっきの疲労が残っているのでフロントインナーで30x21前後でゆるゆると登坂。
てっぺんのスノーシェルタートンネルが見えてきました。陽射しがないのでトンネル内景色は昨年の方が良かったな、と思い出しながら。

さぁこれで前半の峠は終了、豪快に下って...と思ったらなんだか登り返しが長く続く。
よく見たらプラス50mほどの寒原峠が一つ残っていました。

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今度こそぐわーっと500m分下り。
それはあっという間に終わりもうすぐPC2というところでぐっちさんパンク。歩道に移りパンク修理を。

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修理終わってすぐにPC2。

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いや〜、きつかった峠三昧でしたね、と言葉をかわしつつコーヒー牛乳飲みながら小休止。
そろそろ陽射しも暑くなってきそうです。水を入れているPOLARボトルにはここから氷を充填していきます。(8:24-8:39)

▽サプライズ:PC3


暑さと疲れのおかげでこの辺り名物のソースかつ丼をお昼に食べる元気はありません。
そこで信州大学すぐの交差点にある「みのや さくら亭」であっさりと蕎麦を食べることに。
お昼前でお客はまだ来てなくて蕎麦もすぐ出てきました。もりそばを大盛りで。岡山には蕎麦屋自体少なくて、”もりそば”はメニューにはまずないんですよね。ざるそばとの違いはきざみ海苔が乗ってないだけなんだけど。

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つるつるとさっぱりいただけました。温かいそば湯もなかなかお腹にやさしくておいしく飲みました。ああちょうど良かったナと。ごちそうさま。(11:34-12:02)
お昼は30分弱と予定より短縮できてヨシヨシ。

日差しはますます強くなって完全に真夏。しかしここは信州路、左手に高い山々が連なる風景に心躍る思いで気分よく走行、といいたいけれど少し風は向かい気味。
やがて伊北ICを過ぎたらこれまで何度かクルマで走った道を行きます。ははぁ、ここが有名なソースかつ丼の店だったんね、今日は通過しますよ。

そして辰野のPC3に到着。すると...

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ここのすぐ近くに住んでいるふるだぬきさん&ラスティさん夫妻が来てくれていました。そして更に東京から中央高速を飛ばしてせーちゃん&ドド子さん夫妻も、これにはさすがにびっくり。
ブルベのルールを守ってくれてPCでお出迎えしてくれました。

6年前、ふるだぬきさん家にお邪魔した時にドド子さんのsirrusを試乗させてもらってそのsirrusと同じ赤色(サイズ違い)のsirrusを買ってから、今日この時につながってしまったのです。
積もる話もそこそこに、4人の応援を受けてはりきって走り出しました。(12:48-13:09)

(しかしこれでリタイアは非常にしにくくなってしまったな)


▽熱い和田越え、遠い軽井沢:PC4


岡谷に入り湖北トンネルを越えるところでしばし歩道を行くかどうするか迷ってそのまま車道を。長いトンネルを抜けたら今回最も標高の高くなる和田峠にさしかかります。
標高の高い場所といえば過去に乗鞍へ登ってますからそこからするとまだ低いですがブルベでは最高地点、そして標高差がそのまま1500mあるので乗鞍の時以上になります。岡山、いや中国地方では自転車では走れない標高です。

既にそれなりの標高の場所にいるはずですがお昼過ぎで最も暑い時間帯、平地とそんなに変わらない暑さでボトルの水がどんどんなくなってきます。

ペダルがどんどん重くなってきていよいよヘバったか、と思ったらヘバッたのはタイヤ。後輪パンクしてました。
コーナー内側の草むらでパンク修理をします。ちょうどいい休憩になったともいいます。

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ポンプは出さずにここはCO2ボンベでバシュっと一気にエア充填。
復活してさぁ再び登りましょう。(14:34:14:49))

しかし既にPETボトルは空になり、POLARボトルには氷の塊だけになってしまいました。その氷が溶けだす分を少しずつ飲みながらペースを抑えて登坂、ぐっちさんとも離れてしまいますがこれで次の自販機なりまで持つだろうかと不安に。

すると標高1280mあたり、道の脇駐車スペース横に湧き水発見!
塩ビパイプからざばざばと流れ落ちる水は冷たくて気持ちいい!頭から首筋から両足に水をかけて冷やして、えいついでに飲んでしまえとゴクゴク。
空のPETボトルにその湧き水を満たして、それは体冷却用に使う様に。(14:59-15:02)

この湧き水に助けられてなんとか峠越え成功。和田トンネルを越えていきます。(15:26)

下りにかかって30分ほどでコンビニを見つけて休憩に。

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軽井沢サイダーなるご当地ものをごくっと飲み干して、ボトルに氷水を充填しPETボトルも追加してやっと生き返った感じ。

さあ行きましょうか。今日のメインイベントはもうおしまい、あと少し...。

和田峠から1000mあまり下り快走するも束の間、ここから軽井沢まで再び登り返していきます。
ジェットコースターみたいな下り&上りもあってさっきまでの登りばっかりとは違う筋肉の使い方を強いられて風も少しあってなかなか辛い区間。

夕暮れの軽井沢に入り、PC4のローソンに到着。さすがに避暑地、涼しかったです。
ここはスタッフが待機していて到着のチェックをしていました(但しブルベのチェックはあくまでレシートチェック)。

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ぐっちさんは軽井沢駅を写真に撮ってくるとちょいとそこまで。
待っている間にゆっくり休憩。おや?K野さんはハンドルのバーテープほどいて巻き直してます。#5700のブラケットの周囲がうまく巻けてないからとかなんとか。傍目から見ると余裕ある作業ですね。(18:49-19:04)

PC4を出てまた少し登り返してからはあとは下り。どんどん下って佐久平まで一気に到達、ここの駅前にある「佐久平プラザ21」の健康ランドで予定通り仮眠を取りましょう。

風呂に入ってさっぱりしたら、休憩室のソファーに寝そべってしばし休憩します。

後編につづく