▽夜間走行〜PC4

PC3:道の駅紀伊長島マンボウに到着すると暗い中なんだかスタッフがワラワラといて和みます。少しですがO代表に鈴焼のお土産を渡して仮眠しているブルベさんを横目に出発。(0:17-0:26)

110605pc30019

inainaさんが仮眠場所をPC4近くに取ってあるということでそこまで同行していきます。ここからPC4までは大きな峠はないけど100mほどの峠がいくつかあって暗い中に走ることもあって一番きついところかもしれません。まだ汗をかきかき坂を登る。
途中に一瞬勾配20%の激坂があるところがあったのですが、ここはバイパスが完成していてその部分はパスすることができて一安心。試走したK氏の情報で迷うこともありませんでした。
霧がやたら濃くなったのもこの区間だったか、GENTOSの光束がくっきりと浮かぶ中に水粒が見えるほどにもなりました。トンネルの中までもやっていたところも。

そんなこんなで時間は過ぎて3時にもなろうとすると皆眠気に襲われてきます。声をかけながらともかく昨年までのPC4だったファミマまで行きましょう。

110604toyamablk

そのファミマに到着して胡椒辛い富山ブラックを食べたらinainaさんは”マイクロスリープ”で15分ほど仮眠。そうやって短い時間にスッと眠ってしまえるのはブルベでは大きな武器です。休憩終わって出発する頃にはだんだん明るくなり始めていました。
(3:51-4:26)

ここから本来のPC4へは30分ほどで到着。
inainaさんは仮眠場所へと向かいここでお別れです。っと、ここで買った補給食を忘れていった!
2つあったブツのうち1つのプリンシューを代わりに預かっていくことに(笑)。(4:58-5:07)

次はチェックポイントで時間制限はありません。ほぼ400kmでここまで22時間余りとブルベ400ペース、まだ仮眠は取らずレシートチェックの買い物だけ済ませてここからは一人で走り始めました。(5:33-5:40)
もうライトは要らず、リアを点滅にしていきます。

▽お伊勢参り

アップダウン祭りは終わりしばらく平坦路、町中に入ってきて鳥羽水族館の前を通過します。まだ6時前だからクルマは少ないけど、これ以降の時間になってくると走りにくいかも。

110605toba0551

伊勢までは海岸を通らず近鉄沿いに丘越え。交通量を嫌ってこっちのルートになったかなぁ、景勝地の二見浦を通りたかったけど。 内宮に寄って行くか?ともちらっと考えましたが2km近くあるしスルー。 外宮だけ行ってみることにします。中まで参拝すると一方通行でぐるっと回って1時間かかるので外から拝むのみ。

110605ise0632

これで無事ブルベ安全祈願完了。(6:31-6:34)

110605kawa0648

宮川を渡ってルートはほぼまっすぐ伊勢街道を西へ向かって帰ることになります。

▽PC5〜高見峠

伊勢からおよそ1時間でPC5に到着、ここまで440kmです。途中多少の眠さはあったものの問題なくここまで到着、25時間費やしました。仮想ルデアック?

110605suke6

このすぐ近くにコケコッコー共和国なるところがあってたまごかけ放題のたまごかけご飯などがあるけどまだ開いてないので、助六を買って食べて朝飯。さあ本日のメイン、高見峠越えにかかりましょう。(7:39-7:57)

といっても峠道はまだ先。どちらかといえば登り基調という程度で少し登ったかと思ったら平坦が続くという里道が続きますのでまだまだ楽な感じ。
仮眠候補ポイント道の駅飯高駅に到着しましたけどここの温泉に入れるのはまだあと1時間後。

110605iitaka0902

ジュース一本飲んでここで着替え、まだ使わずにいたインナーをパールにジャージをオダ近にチェンジして出発、これで峠越えで汗をかいても大丈夫。(8:49-9:04)

景色を楽しみながら走って行くと左に饅頭屋さん。いちおう調べてはおいたところだなと通り過ぎようとしたけどやっぱり引き返して停車(笑)、よもぎ饅頭みやまです。

110605miyama0957

よもぎ饅頭というのはいわゆる大判焼きによもぎが練りこんであるもの。

110605yomogimanju

つぶあんと芋あんとクリームがありましてここは基本のあんこを一つ。 一つ頼んだだけなのにお茶を煎れてくれました。そういえばこの辺りはお茶畑が多くてお茶も名物みたい。
その饅頭、割ってみるとご覧の通り中は濃い緑色で食べるとよもぎの風味がしっかり口の中に広がります。これはよもぎ餅の大判焼きバージョンですね、焼いてあるのに香りが飛ばずしっかりしているのに感心しました。これで90円は安い!。芋あんも試してみればよかったと後で思えました。これは当りです。(9:48-9:58)

左手には深い緑色の川が流れる渓谷の美しい風景。
峠道らしくなってきたのは標高300mを越えてからでしょうか。それでもフロントをインナーに落とすほどでもなく39Tx25Tで間に合います。

やがて目の前にループ橋が見えてきました。あそこへ登ります。

110605loop1041

GPSで確認すると単にくるっと回る道ではなくてクネクネと折り返しながらループを通るみたいです。その橋の脇から下をのぞくとさっき通った道が小さく見えます。

110605loop1050

そして頂上の高見トンネル、中もまだ登り基調なので通過には7分もかかりました。
さあ仕事は終わり!ここからダウンヒル。

といっても登りがそうであったように下りも勾配があるところはそう長くなくてあっという間にほぼ平坦路。
ここからは幾つかチェックしてあったポイントがありまして、まずは和菓子の西善。

110605nisizen1130

ここは最中、茶壺を象った形もさることながら、注文すると「ちょっとお待ちくださいね」とその場であんこを詰めてくれます。
一つその場でいただきますと、皮がサクサクというよりバリバリでパラパラとこぼしてしまうほどの香ばしさ。
最近ではその場であんこを自分ではさんで食べる最中もあるけど、そんなのとは格が違う新鮮さ。

110605nishizen

ここでもお茶を出していただけましたが、ほぼ食べ終わっていてすいません急ぎ過ぎて。 (11:28-11:38)

そろそろ12時になるのでお昼はそろそろ、「ラーメン河」が近くにあります。看板にしたがってルートから300mほど外れて行くと...店の外には行列、というよりも外のベンチやテーブルでまったり順番を待っている人々およそ10名、いや20名か。時間はあるけどこりゃ多いわとそそくさと退散してルートに戻ります。
そういえばinainaさんから預かったシュークリームがあったな。フロントバッグのそれをなくしておかないと柿の葉寿司が入らないぞというわけでささっと食べて小腹をだまして先へ進みます。

次はその柿の葉寿司の「やま十」、店先には「新葉になりました」と貼り紙がしてありました。

110605yamaju1242

形がきっちり均一でない手作りの柿の葉寿司、五條の九和楽とどちらが旨いか並べて食べてみないとわかりませんね。ちなみに一個100円とお安いです。
(12:49-12:55)

それにしてもこの辺は道が狭くてスピードは乗せられません。前から数名ローディが来るので地元のサイクリングコースではあるみたいです。確かに対岸のR24は交通量が多いのかも。

川沿いの道が終わりR24に合流、ここからは先々週走ったコースをまた走ります。じゃあお昼は少し戻ってアトム食堂に、と思うも雨がポツポツ落ちてきました。午後から降水確率が上がる予報通りの展開にここは先を急ぐのが得策と、安易にすき家で牛丼。

110605sukiya(13:29-13:43)

食べるのにちょっと時間かかってしまった。卵追加するのを忘れたからか。

▽いつものコース、PC6〜ゴール

いつもの200コースでPC1になるサークルKがPC6。ここはスタッフチェックになっててPC2にいたO氏夫妻がおられました。ご苦労様です。

110605pc61353

ここでK沢さんと再び合流してPC6を後にします。(13:49-13:59)

雨は小粒でしとしと降り続きます。まださほど濡れるというところまでいかないけど、水を張った田んぼの水面にははっきりとした水紋が見て取れます。さあどうするか、カッパを着るか?空を見上げると雲は薄く切れているので、これならもうしばらくしたら止みそう。
弱い向い風の中を25km/h固定で走行、先々週走ったばかりだしコースの様子はお手のもの。
でもなんだかいつもより早く進んでいる気がして”もうこんなところか”と思ったことを繰り返して、それが眠気で集中力が欠け気味であることに気づきます。トライバッグに残っている補給食を食べてモグモグして眠気を覚ましてしっかり走行。
雨はやんで日差しが時折出てくるくらいに。

チェックポイントのローソンでアイスを食べて、いちおうボトルにも補給して雄ノ山峠にかかります。(15:58-16:15)
脚はまぁ疲れているものの、ファイナル一枚残して30Tx23Tでクリアできたので上出来でしょう。
あとは信号区間を帰るだけ。追い風だけど信号につかまるのがちょいとくやしい。2つの橋の上から西の空を見るときれいな夕焼けで空も澄み渡り、関空がくっきり見えていました。

明るいうちにゴールの温室へ。
いつものように完走メダルを申請して今回のブルベ完了、これでSR達成で一安心。
さてと、クルマに寄って荷物を持ってとっととりんくうの湯に行って汗を流してきます。

すっかり温まって少し仮眠所で横になり休憩、でも体が興奮しているのか眠れてはいません。

2時間も経たないうちに再び温室へ戻ってきますと、あら金ムルが。腹ポさんお迎えの様です。
ということはべりさんもまだ走行中らしい。

まったりと話をしながらさっき貰わなかったお決まりのカップ麺をいただきます。

110605onshituramen

途中で別れたinainaさんも元気に戻ってきて「やま十行ったの?」と示し合わせていないのに同じところに寄ったのがわかって互いに大笑い。

しばらくしてべりさんも戻ってきました。膝を傷めてここまでかかったらしいけどそれでも完走するのだから凄い。そのすぐ後にレイさんも無事戻ってきましてここでSR達成。

スタッフに挨拶して再びレイさんと一緒に岡山まで帰ります。途中何ヶ所かで仮眠取って翌3時頃帰宅して近畿600全作戦無事終了しました。
次のブルベは来月の静岡600、そして8月には泉佐野から...。

▼GPS分析編

▽今回の紀伊半島一周コースマップ。
110604map

▽タイムチャート

DEPART6:550:00 0km
009_pan石窯パンKAWA9:339:440:1062km
Waypoint_lawsonPC112:1412:190:05119km
011_sushi宝来寿司12:3012:590:29122km
Waypoint_michinoekiイノブータンランド14:5415:010:07162km
Waypoint_lawsonPC216:1216:180:05193km
022_manju橋杭岩・儀平16:2416:280:03195km
Waypoint_onsenゆりの山温泉17:2318:040:41219km
022_manju香梅堂18:4819:000:11238km
Waypoint_michinoekiうみがめ19:1919:210:02245km
011_sushiめはりや20:0120:370:35262km
Waypoint_michinoeki熊野21:3221:430:11275km
大又トンネル22:0222:05--281km
Waypoint_cirkサークルK23:490:060:16318km
Waypoint_michinoekiPC30:170:260:08321km
Waypoint_famimaファミマ3:514:260:35375km
Waypoint_famimaPC44:585:070:08386km
Waypoint_cirk check5:335:400:06398km
002_jinja伊勢神宮6:316:340:03418km
Waypoint_cirk PC57:397:570:18440km
Waypoint_michinoeki飯高駅8:499:040:14459km
022_manjuみやま9:489:580:09476km
高見峠10:5511:02--493km
022_manju西善11:2811:380:10506km
ラーメン河12:0612:130:07519km
034_kakinohaやま十12:4912:550:06532km
035_donburiすき家13:2913:430:14544km
Waypoint_cirk PC613:4913:590:09546km
Waypoint_lawsoncheck15:5816:150:16591km
ARRIVEE17:30(total 5:54)615km

▽走行経過グラフ
タイムリミットである平均速度15km/hを基準としてそこからどれくらい進行しているかをグラフ化しています。右肩上がりはペースアップ、垂直に落ちているところは休憩などで滞留しているところです。

110605timechart

前半は快調なペース、PC3〜PC4までがほぼ平行でここが一番正念場ということが見て取れます。
後半高見峠を越えればその後もいいペースで進めました。