今年最初のブルベは名古屋200。プロフィールを見るとさほど厳しくはない様だが問題は天候、スタート時は氷点下で最高気温は5℃止まり??風は強いのか?雪も降るのか???
さすがに遠いので前泊、土曜日の午前中に支度を済ませて370km余りのドライブからスタートです。
東名の岡崎ICで降りてホテルへ行く前に夕食にします。
前もって調べていた岡崎で評判のうなぎ屋「はせべ」へ。
注文してお箸とお茶が運ばれて来たと思ったら、なんと!煎餅までついてきましたよ。
焼き上がりまで30分ほど待ちました。それで煎餅でもかじって待ってて下さいねってことなんでしょう。
小さな急須も出て来たお茶もちょいとおいしい煎茶でした。
うなぎ丼の梅(1200円)をご飯大盛り(+110円)で、吸い物をプラス(200円)
さくっとした焼き上がりがまことにうまい。タレが少なめなのだけど、うなぎの味がいいのでそれでご飯をぱくぱく。ちなみにうな重だと追加のタレがついてくるみたい。
これで明日DNFでもうなぎ的には問題なし!
宿泊は昨年の名古屋ブルベでも利用した岡崎シングルホテル。
岡崎公園裏で閑静なところでP無料3480円と安いし24hの大浴場(実質は小浴場?!)がポイント。安い部屋にはユニットバスはないのでトイレはむしろ広々してます。
そのお風呂に行ってみると入った人はあまりないみたいでその時はもちろん一人で貸切状態。
そろそろ上がろうかというところで一人入って来られたが、太腿にレーパン焼け。
あぁたぶんこの人もブルベだろうと思って脱衣所に出るともう一人、TeamMassaのジャージの人が。じゃあ今の人は三船さんか!
刈谷で買ったあん巻きを食べつつテレビの天気予報をチェック。気温はまぁ低そうで雪もちらつきそう。
アジア杯決勝の中継があるけどそれを見ていたら前泊の意味がなくなるのであきらめて就寝しました。
翌朝は5:35起床、朝飯に昨日買っておいたサンドイッチを食べてウォームアップ代わりに朝風呂に入り、6:15頃にホテルを出発とちょっと遅いか。
途中コンビニで今日の水分補給用ホットレモンのPETを2本買って保温ボトルに詰めておきます。
6:52分にスタート、先に出た腹ポさん&べりさんに岡崎大橋で追いつきました。
しばらくは市街地走行なので信号停止が多く、人数もまとまりがちになります。くっついたり離れたりしながら先へ。
岡崎ICを過ぎて東名高速側道に出ると下り基調のアップダウンを追い風に乗って気持ちよく進んで行きます。少し汗ばんできてもうウィンドブレーカは要らないくらいになってきました。
そろそろ脱いでもいいかとも思っていると・・・
反射グッズを身につけてないことでわかる一般のロード乗りの人に追いついた頃、その人が
「あれはやばいなぁ、あの新城の方へ行くんでしょ?ボクはここで引き返そうかな」
と指差す方角の山々は雪で霞んで見えてます。
交差点を左折するとすぐ路肩に雪が出現し路面も濡れてますので途端にペースを落とさざるを得ません。
そして雪もだんだん降って来て視界が悪くなってきます。
今日は耳当てつきのヘッドキャップを被って来たので帽子のつばがない。
サイクルキャップはうっかりクルマの中のデイパックに置き忘れ。それでメガネに雪がついて見にくくなってしまうのでグローブで拭き拭き進みます。
そのグローブも耐寒性能でOGKのグローブを選びましたがコイツは防水でないのでやがてしみてくるはず。dhbのにしておくべきだった。
2008年、雪で中止になったBRM209近畿200を思い出します。
あ!
前方を走っていた人が落車!
全くの直線路で前触れもなくスッテンコロリ、左側歩道へ倒れたのが見えました。
追いついて声をかけてみるとケガはなく大丈夫そうでしたのでそのまま通過、氷で滑ったそうです。こちらも気をつけねば。
クルマも滑ってガードレールにぶつかってへしゃげていて事故処理していたところもありました。
小雪かもしれませんが瀬戸内者にとっては吹雪みたいなもの。
だんだんと装備にも雪がたまっていきます。フロントライトのレンズに氷がつき、気がつくとシューズカバーの足の甲部分の上に雪がたまっています。
これでは足を氷で冷やしているようなもの、手で払いのけて走り続けます。
視界が悪くなってきているので何人かがそうしているように後尾灯を点灯させて走ろうと信号停止した時にスイッチを入れてみたけど点かない。
う〜ん、充電はしてたけどもしかしたらクルマの中でスイッチ入りっぱなしになってて空になってた??とりあえずサドルのブリンクライトを点けておこう。
トイレを済ませて補給したいものは特にないのでスニッカーズを一つ買ってレシートをブルベカードに貼付けておしまい。(9:12-17)
これから県境までがこのコースの山場、といっても標高は200m強で標高差は130mと低い山でどうってことないのですが何しろ天候が...
行けるとこまで行ってみましょう。但し無理をせずに危なそうならDNFも想定しておきましょう。来週も200出る予定だし。
しばらくは登りというよりスピードの出ない平坦という感じで走れます。周りはすっかり雪景色、里山の白い風景が続いていきます。雪はおさまる気配はありません。
そのうち後ろからカタンカタンと音がしてきます。何かメカトラブルかもしれません。
音のリズムからするとホイールの回転と同期している、ということはサイコンのマグネットがセンサに当たっているかなと。
Garminのスピード/ケイデンスセンサのスピードセンサが離れすぎていたのを先日直したからそれが戻し過ぎて当たっているのか。
停車した折りに後輪を確認したらやはりマグネットがセンサに当たってました。
正確にはマグネットそのものはセンサには当たっておらず、マグネットに着いた氷が膨れてセンサとのクリアランスがなくなり、それで当たって音がしてたのです。
スポーク自体にも氷がまとわりついていてエアロスポーク状態、いえむしろメタボスポーク状態で空気抵抗は増え重量も増すという...。
タイヤが跳ね上げる凍り水がかかるブレーキアーチにも氷がついてきてます。
ここが動かないとエラいことになるので細めに動かしながら走ります。変速も凍り付いてしまわないようにやはり細めに操作しながら。
山を登り切って向こうに県境のトンネルが見えたと思ったら、これまで通っていたクルマの轍部分も凍り付いていています。
その時一緒にいた高山の方の”新雪の上を敢えて通った方が良い”というアドバイスにしたがって、キュッキュッと雪を踏みしめて、時々トルクかけ過ぎてスリップしたりしながらトンネルの中に入ってふぅ〜〜と一息。
さあてトンネルを出て下り坂がもっと危ないぞ...
身構えてゆっくりとトンネルを出ると、
そちら側は雪は少なく路面も凍っていませんで普通のウエット状態。安心してゆっくりと降りていきます。
視界の向こうの空は明るい。道路脇気温表示は「-3℃」ながら雪がやんでいるしそれほどの寒さは感じてないし、しばらくは大丈夫。
問題は折り返して再びこのトンネルの向こうへ降りる時だな。
市街地へ降りて来てまもなく浜名湖畔にやってきました。
風は強いですが晴天です。陽射しが温かくそして眩しい。さっきまでの雪は何だったんだ?と可笑しくなるくらい極端な変わり様です。
浜名湖大橋を追い風に乗ってビュンビュン走ると弁天島は目の前。
ととろは途中落ちかけていたので無理矢理ひっくくってあるので何だか怪しい状態。
ここでも特に補給は必要なかったですが、後尾灯の電池が切れているらしかったので単四x2を買ってレシートをブルベカードに貼付しておきます。
ではこれからお昼ご飯に向かいましょう。(11:10-18)
シューズカバーを脱ぐのが面倒なので座敷はあったけどカウンター席に3人並んで座りました。
いちおうメニューを確認、ここはやはりうな丼で。
注文を受けてから焼いているらしく待ち時間は20分以上かかりました。
待っているともう一組のブルベさん3人様がやってきました。
たぶん昨年の名古屋200でも寄っていたのでしょう、てことは情報主様かな。
やってきたうなぎを食べるとまだ熱々で焼き目はサクッとして旨〜い。ついてる味噌汁がガザミの足が入っていて味がよく出ているし塩味も濃いめなのがむしろちょうど良い感じ。
他の客は地元の方らしく、地元民に愛されているということはアタリのお店な様です。
うな丼にはないけど他の丼もののセットメニューはボリュームもあってそっちも旨そう。(11:35-12:14)
これで本日のメインはしっかり押さえたので、あとは安全に戻りましょう。果たして峠はどうかな?
名物なのでしょう、あちこちに味噌まんじゅうの幟が目につきますが今日は先を急ぐのでスルー(実はかなりの名物だったらしい)。
そして峠道に入っていきます。こちら静岡県側から登る方が勾配はあるものの、幹線道路なのできついところ(9%)があっても短く、フロントギアはセンター39Tのまま登れます。
トンネルの手前には路肩にしっかり雪が残ってます。トンネルを抜けて向こう側、行きは雪の上を走ったところはどうか...
出て見ると凍結した道はすっかり溶けてて大丈夫でした!これなら問題ない。
普通のウエット路面と同じで慎重に降りて行けば大丈夫です。慎重に降りて行きます。慎重に...
...というよりも、下り坂で下ハン握って漕いでいるのにスピードは25km/hなんて。風はなかなか厳しい。
長篠を過ぎたら往路と同じサンクスがPC3。
ここではPETホットレモンを1本買ってボトルに入れ、あと足りないところをポットの湯を貰って埋めておきます。
少し薄まって飲み易いのと、ポットの湯は熱いので保温的にも有利。
雪の不安はなくここまで来れました。この分だと予定していた近くの「櫻カフェ」に寄ってもよさそうですが...。(14:02-12)
新城市街地を過ぎて往路で雪が結構降って来た辺りも今は路面は乾いています。時折小雪がパラつきますが寒さもなく、ただ風に向かってペダルを漕いで進めばいいだけ。
東名側道にやってくると路肩の残雪もほぼなくなってます。アップダウンは今度は登りが多くなる番でちょいと頑張らないといけません。
ここはガッシガッシと漕いで先行する腹ポさんを追います。
パワーをかけると(当社比)うまくそのリズムが持続するようにフレームが応えてくれるのか、踏み続けられる感覚があります。
微妙にしなって進んでくれるのでしょう>Rapid-R。
岡崎の市街地に入って来ると信号が多くなるのでここからはあせらず安全走行。
岡崎大橋を向い風を押してえっちらおっちら登っていくと左手には夕焼け空。
最後にパナチタンの方と一緒になって、背中からオレンジ色の夕陽を浴びながら日没前にゴール。
この土手道からの景色は今まで参加した名古屋ブルベの中で一番きれいでした。(16:57)
スタッフにブルベカードを提出し完走メダルを申請、温かいコーヒーとお菓子でしばしなごみます。
前半はどうなることかと思いましたが終わってみれば公式タイム9h57mと過去の200kmブルベでは最短記録。
うなぎを食べてそこで40分費やしたものの、途中の補給が短かったことがその要因です。PC以外のコンビニに寄らなかったのも実は初めてのことでした。
2011年最初のブルベもこうして無事、そして収穫のある良いブルベでした。
亀山JCTでの渋滞もなく吹田もすんなり抜けてスイスイ。
龍野西SAで何か食べたくなってとんこつラーメン食べてみましたがこれは失敗、近年SA/PAの質はかなり向上しているのだけれどこれは旧来の残念なクォリティでした。
その日のうちの23:40に帰着して今回の作戦は完了であります。
2kmおきの平均速度をグラフ化してみました。ルートはほぼ往復で対称になりますが折り返し後の速度は風の影響が出ていて下りでスピード出てないのがわかります。
▼本日のルート