走り出してすぐペダルが眠たい、進まない。
疲れているときはタイヤの空気が抜けてるような重さを感じることがあるのでそのせいでしょう、一応止まってタイヤを確認、押してみたらプニュってへこむ。
ありゃ?!パンクですか。
スローパンクの様です。
ちょうどすぐそばにあった明るい街灯の下まで移動し、後輪を外してチェック。異物なし、タイヤに小さな切り傷があるのでこれっぽいなぁ。チューブに開いたであろう穴も確認できず、とりあえずチューブ交換ですねー。
(後日確認してみたらバルブ裏部分で二ヶ所空気漏れあり、どうやらチューブ不良らしい。その部分のタイヤには穴がないのでスローパンクとなったと思われる)作業しているとinainaさんとゆば〜ばさんが通りがかります。
「どうした?」
「パンク〜」
「大丈夫〜?」
「パンクはブルベの華よ」
と大口叩いて手を振り見送ります。
チェックポイントで休憩していたみたいなもんだったので疲れてないからCO2ボンベは使わずインフレータでえっちらおっちらエア充填。後輪を装着し今度こそ出発です。(0:58-1:15-1:39)
走り始めてしばらくするとやはり眠気に襲われてタラタラ、1時間もしないうちに(GPSログによると)佐喜浜で20分ばかり停止しているけどそこがコンビニだったのか自販機だったのか記憶にも手持ちのレシートの記録にもありません。
そしてそこからは時間的にも苦手な頃合いだしここまでの睡眠不足が容赦なく後押しするフラフラ走行なので隊列の最後尾に下がり、前について行くことだけの意識で進んで行きます。
まず腹ごしらえ、温かいものが欲しくなったので目先を変えてお茶漬けを食べてみましょう。ん〜まぁなんだかな。お湯を捨ててもう一度お茶漬け用にお湯を注ぐのがめんどくさ。
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ほんの少し眠っていたか、夜風の冷たさに目覚めました。エマージェンシーシートを持っていたのでそれを出していればいいのに。
そろそろ東の空はほんのり明るみを帯びてきました。さあゴール目指して出発しましょう。(3:50-4:58)
海岸線を離れて牟岐線に沿って少し上り、
寒葉坂を下れば日和佐に到着。
inainaさんがここでうどん食べると云ってたので開いてるところがないか探してみるけど、香川じゃないので朝6時半から開いてるとこはやはりありませんで、道の駅向かいのサンクスで休憩にしました。(6:24-6:35)
那賀川沿いに走り、川口ダムを横目に更に先へ。
まもなくロープウェイが見えたら「道の駅鷲の里」です。まだ時間が早いのでトイレと自販機しか使えません。その太龍寺ロープウェイはちょうど動き始めた時でした。同行の人によると自転車そのまま積めるらしく、豪快なダウンヒルが楽しめるそうです。(8:00-8:11)
だんだんと残り距離が減って来て旅の終わりを意識し始めました。手首もお尻も痛いのでゴールが待ち遠しい。最後は徳島市街地に入りますが、市街地走行の距離はあまり長くなくてストレスになるほどではありません。
国道を右折して海の方向へ。
スタート前寄ったモスバーガーの横を通りゴールのファミマに3人揃って到着しました。1000kmを走り終わって笑顔でガッチリと握手、健闘を称えあいます。
待機しているスタッフにブルベカードを渡し、メダルを申請。お土産にとミレービスケットを一袋置いておきました。
記念写真をスタッフの方にお願いして、一蓮托生マイナスワン(^^;;(もちろん、ゆば〜ばさんも後ほど無事完走しております)
いやもうずっと牽いてもらってすみません。前に出る余裕ありませんでしたホント。
当初は帰りは高松まで75キロ走ってフェリーで宇野へ渡り、自走で帰還するつもりもあったのですが、手が痛い尻が痛い暑いと弱音を吐いておとなしく輪行で帰ることに決めました。1000キロと1200キロの差は意外に大きいのかもしれません。
一段落してクロネコの営業所で荷物を受取り再びファミマに戻ってまた帰って来ていた人達とおしゃべり。
その後駅前に移動してスタート時と同じ温泉に入り一汗流し、近くの麺王で徳島ラーメンをいただいて徳島を味わっておきました。
(後日検索してこの店が岡山にもあることが判明...)
そして水色KLEINさんとタケさんとはここでお別れ、来年またブルベでお会いしましょう。
来た時と同じ場所で輪行パッキングし、ちょうどよい時間の特急に乗れて高松でマリンライナーに乗換え、茶屋町で下りたら夕立ちの後だったらしく濡れた路面で涼しい道を家まで走り、午後5時前に帰宅してBRM917近畿1000km無事完走と相成りました。
ゴールタイム:68h42m
【今回の走行:9/17〜9/20輪行移動分含む】
平均:22.7km/h,最高:65.2km/h,距離:1088.34km
平均心拍:118、最高心拍:168,消費:約28,000kcal、燃焼脂肪:約2,100g
(おわり)
ロードバイクを失って走る気も失せかけてた中、シラスでしばらく走っていたら以前の感覚を取り戻してスタートラインに立って、そして1000km走り切ってしまったことは我ながら驚きを隠せません。確かにロード用ホイール&タイヤで足元は固めてますから遜色なしと云えばそうですが。
自転車は何でも良いのか?
という疑問もチラと浮かびますが、やっぱりロードの方が疲れた時の進み方が違うので体も気持ちも楽だというのはよくわかりました。クロスバイクでは楽しく走る領域を越えて走るのは面白くない、ロードバイクでは楽しく走る領域を越えて苦しくなってくるところからも面白い、そういう風に感じました。但し面白くなくてもブルベなら走れてしまうことがわかったというのも収穫としておきましょうか。
フラットバーでは600km辺りから手首が痛くなり両手小指薬指先がしびれてきたのは今までにないこと、手首の方は郷の家でドロップバッグに入れてあったサロメチールを塗ったことで幾分楽になったのですぐ回復しましたが、指先の痺れはその後3ヶ月たっても長く尾を引いています。
反省点は、やはり睡眠の取り方でこれは相変わらずヘタ。この距離になると時間をしっかり取ってちゃんと休むことが重要だということを再認識させられました。これは今後も課題です。
暑さ対策の水分補給に関しては保温ボトル(水)+PETボトルはうまくいきました。走行中に空腹感はあまり感じませんでしたが、もうちょっと途中で食べられるような携行食を持っておくと更に良かったと思われます。調子が落ちて来たなというときに少し食べてやると、その食べた分だけ回復するのを実感するからです。食べたら眠くなるとも云いますが、本当に眠い時に少し食べると眠気は逆にちょっとだけ引っ込むこともわかりました。まぁそこまで眠気を出させるなという方が肝心ですね。
600kmを過ぎてクローズタイムに余裕が出るあとなら大丈夫なので、桂浜に寄った時などは問題ありませんでした。走行タイムプランはGPSのルートデータに全て登録してあるものの、ぱっと一目で全体がわかる資料を用意しておくことも重要だなと思い直しました。
四国一周、というイメージしやすくわかりやすいコース設定が今回のブルベの人気であったことは疑いの余地がないところ、それに違わぬ全てが走って楽しい道のりでした。暑かったけれど雨に降られることなく天気は最高といっていいでしょう。
同じコースが再度開催されたら、また走ってみたいです。