▽プロローグ

近畿600ブルベは昨年参加しなかったので2年ぶり。紀伊半島一周というわかりやすいキーワードなせいか600なのに大人気、募集定員100名の枠が早々と埋まって若干の追加募集もその日のうちに済んだそうです。

600なので当日弾丸ツアー参加はせず前泊でいきます。但し晩飯は家で食べてから出る事にしました。ていうか嫁さんが通勤でクルマ出していたので待たざるを得なかったということでもあります。

19:30に出発、6月から高速料金上限2000円という法案はどっかへ行ってしまってこれまで通りの料金体系だから節約モードでR2からブルーラインで備前まで引張り、備前から姫路西まで山陽道、そこから姫路バイパス〜加古川バイパス〜第二神明〜阪神高速のラインです。途中明石SAで休憩をはさんで宿の関空日根野ステーションホテルに到着したのは22:55、早島から高速に乗るより1時間近く余分にかかりました。 このホテルは前も利用したことあります。小さい大浴場(日本語変)があって設備もキレイ、駅からすぐですが騒音は気になりません。自販機の価格は20円プラスなのでお飲物は持ち込みで。

では明日に備えてぐっすりと眠りましょう。 ・・・とはなかなかいかず眠りは毎度の調子で浅かった・・・

100605morning
 部屋から朝の眺め

目覚ましアラームが鳴る前5時過ぎに起き出してシャワーを浴びて昨日買っておいたパンで朝食。 着替えを済ませたらさあ出発。駐車場まで5キロちょいです。

▽DEPART

2泊分の駐車料金600円を払って玉ねぎ貰って、今日は一杯だというのでゴール地点の温室横に駐車となりましてこれは帰りが便利でラッキー。

クルマからママヤマを出して準備して、ドロップバッグを担いで途中ファミマでボトルに氷と水を補給して受付へ向かいます。まるで200のブルベみたいな人数でごった返しています。あれ?でもいつもの賑やかな人の声がしないなぁ(^^;;
腹ポさんにべりさん、入碓さんにご挨拶。おや!みんな近畿ジャージ着てますね。それじゃあこっちもさっき受け取ったばかりの近畿ジャージに着替え、今着ていたのはドロップバッグに収納して預けます。
inainaさんにも再会、今日の走行計画、じゃなかったお食事計画を聞きます。

いつものように関空をバックに岡田さんのブリーフィング。明日通る予定の迂回路は通らなくて元の正規ルートでよいとのこと、ふむふむ。

100605brm605_0645
 ※スタッフ撮影

オダ近ジャージに着替えた4人で並んでスタートを待ちます。人数が多いこともありブリーフィング終了後少し早めにスタート。最初のグループが出たあとに次のグループで出発、さあいよいよ紀伊半島一周の旅へと走り出しました。(6:47)

はやる気持ちを抑えて進むいつもの道、広い道ではあるけどクルマは多いし信号もある特別いい道ではないけれど、これから先への期待がそうさせるのか(交通上好ましくないけど)集団が連なるのがそうさせるのか、ここを通るときはなぜかワクワクしますねぇ。

100605dep0656

雄ノ山峠への道にかかるとペースがばらけてきます。
前をかわしていく腹ポさん&べりさんにここは着いていってと。心拍は170越えますが。

100605pc10730

峠を降りて紀ノ川を渡ります。

100605pc10744

近畿名物ややこしい路地で曲り角を間違えた前の集団に追いつくと、先頭にいるのは三船さん!こんなチャンスはなかなかないぞとしばらく着いていきます。矢田峠の短い上りで一旦離れたかな。

400のコースから外れ湯浅の海岸線に出ると明るい海の景色が迎えてくれます。やっぱり海岸線はいいなぁ。小さなアップダウンを抜けて醤油の町湯浅を抜けると追い風基調でペースは速い。

水越峠にかかったところで三船さんとはちぎれました。
普段ならこういう登りで視界から消えるべりさんがなかなか離れない。今日は調子イマイチなのかな?こういう機会も少ないと見て、頂上前に先行して待ち伏せてみました。

BRM605水越峠

この後べりさん水越トンネルを抜けて降りかけてすぐの自販機で停止したので、一緒に給水します。(9:44-9:47)

100605pc10946
 向こうに風力発電風車がたくさんあった

下まで降りてやっと腹ポさんと合流。
その後どこかで離れて一時単独走行になります(ちょっと忘れた)。

すると後ろから追いついてきたのは飲むらさん、「あれ?今ごろ?」と聞くと「みんな早よ出たの知らんで7時に出たがな」って。
「あと10分くらい先に三船さんいるよ」
「ここまでタイム縮めるのしんどかったのにまだ先行けってぇ?」
といいつつもじわじわと姿が小さくなっていきました。

100605pc11027
 後半三船さんに追いついたらしい。

▽PC1

途中の補給は水越峠手前のファミマを予定してましたがそこはスルーして峠後の自販機で停まったのでその後停まる事なくPC1まで走り抜けます。よしよし今日は調子良いゾ。 沖に停泊している船が何やら放水しているのでちょっと撮影、なんだろ??

100605pc11129

PC1へは11:30に到着、5時間かかってないです。ここでは昼食はとらず簡単に補給。
きよしさんは新手のルーズソックススタイルで決めてますね〜(違)(11:30-11:41)

100605pc11137

お昼はPC1から少し先の”まいどおおきに食堂”に行くことにします。まぁ代わり映えしないですが時間かからないしメニュー選べるしとベターな選択かな。ウリの玉子焼きは外せませんで、あとはしめ鯖と野菜なぞ。

100605pc21205

さっきPC1で氷と水買ったけど、ここで水も氷も補給できました。しまった〜(11:55-12:19)

▽海岸線

今日は暑い。やっと暑い日がやってきたという感じの今年でしょうか。 まだ体が夏モードになりきってないですが、暑さもそれほどではなく30℃までいかないかというところ。
ボトル1本でやりくりできるだろうという読みですが果たしてどうかな。

R42はずっと海岸線を通ります。白浜を過ぎるとだんだんアップダウンのリズムが大きくなっていきます。
追い風なので登りで風が全くなくなることがあり、そういう時は暑さがぐっときます。上りでは頭や首筋に水をかけつつ進んでいきます。

中間地点の道の駅イノブータンランドで休憩にしましょう。ここは土産ものが少しあるくらいで特にめぼしいものはありませんが、アイスくらいはあります。かき氷を買って冷房の効いた休憩室で一休み。短い時間だけどこれは助かりましたね。

他に適当な補給ポイントが近くにないので、ここで停まる人は多かった。
kirkさんもやってきました。にしては遅いですね、と思ったらスタート時刻を1時間勘違いしていて7時過ぎてから出発したとか。(13:45-14:01)

100605brm605_1359
 ※スタッフ撮影

100605pc21359

ここからすぐの恋人岬・夫婦波も見ていきましょう。400の時は真っ暗で何も見えませんしね。

100605pc21405

100605pc21406

今日はしかし潮加減がイマイチで波がぶつかる様子は少〜し見えただけ。そして手すりの手前にバリケードが設置されて近くに寄れずちと興ざめでした。
(14:05-14:07)

▽潮岬へ:PC2

ここからしばらくうねるようなアップダウンが続きます。一番暑い時間帯でもあるので心拍が上がりすぎない様に抑えて抑えて。この辺りから前半の不調がウソの様にべりさんの登りペースが上がってきてじわっと離されるようになります。
「ここに来て復活しましたね〜、ペース上がってますよ」
「ひらまつさんが垂れてるんじゃないですか?」
あの〜、普通150キロも走ったらそれなりに垂れてもいいんじゃないですかねorz

やがて遠くに潮岬の半島が見えてきます。あそこがPC2だ。
そして串本海中公園に来るとアップダウンは終わり。
まもなく串本の交差点から潮岬半島へ右折します。そしてしばらくはだらだら上り。

100605pc21517

紫陽花がきれいに咲いています。が、まだここらは上り。

100605pc21518

前回は灯台の見学時間16:30に間に合わなかったけど今年は余裕で1時間早い。よし、では灯台見学に突撃〜。

100605pc21540

灯台内の狭い螺旋階段を登って上に出ます。

これが本州最南端の眺めだ

潮岬灯台より

PC2のある観光センターは左手の方です。 灯台見学を終えてPC2へ。

100605pc21535

PC2に着いたら着いたでチェックもそこそこに芝生をよこぎって「本州最南端」の証拠写真をば。

100605brm605_1543
 ※スタッフ撮影

100605pc21547

観光センターまで戻ったら飲み物補給して軽くまったりした後出発。(15:44-16:03)
半島をぐるっと一周してR42に戻り、再び近畿400の巻戻し再生ルートへ。
橋杭岩を横に見つつ、すいすいと快調に進行。まだ追い風っぽい。

100605pc31626

この辺り、前回は夕焼けスポットだったんだけど今日はまだまだ。

100605pc31636

ここを過ぎた辺りで出発からちょうど10時間経過、進行した距離は218km。平均21.8km/h!仮に灯台登ったりせずPC2をさくっと済ませていたらもっと先へ進んでいて平均23km/hに乗っていたでしょう。

▽温泉、まぐろ、鈴焼き、の観光コース

そして勝浦手前、17:14に車列から離脱します。腹ポさんべりさん、では気をつけて〜。後で仮眠所で会いましょう。

ちょうど案内看板のある小さな交差点を左折、ここから500mと案内のある「ゆりの山温泉」に出かけます。今日は時間あるから少々外れたところでも問題なし。 飾りっけのない小さなお湯処です。

100605pc31749

300円払って中へ入ります。お値段も安い。

100605pc31722

ここの湯は源泉かけ流し。じゃばじゃばと湯船にお湯が注がれています。洗い場のお湯のカランも開けっぱなしのお湯流しっぱなし。公共広告機構ACのCMで「ぱなしはナシって話です♪」というのがあるけどここは適用外。
お湯の温度は38.5℃なのでその通りぬるい。ぬるいけどこのぬるさ加減が絶妙!サイクリング途中で入るにはベストな温度で疲れは抜けて湯当りしない。いつものブルベよりも少しだけ時間かけて浸かっていましたがもっと長く浸かっていても良かったなぁ。
小さいところなので休憩=横になれるスペースはありません。なのでそれを考えたら別のところが便利と思いますが、お湯自体ならここが南紀No.1かもしれませんぞ。

すっかりさっぱりして勝浦へ向かい夕食、まぐろをいただきます。今回は駅前の山賀を狙ってますが...あそこだな。
メニューはこちら。

100605pc31802

奮発してミックス丼だ!

100605pc31808

ご飯の量どうします?と聞かれて普通をお願いしましたけどちと少なかった、大盛りが正解だったなぁ。
色々マグロが入ってましてそれぞれに楽しめます。どれがどれかよくわからないまま(汗 ごちそうさまでした。

ま、しかしコストパフォーマンスでは一昨年の「二代目」が今までで一番かな。

食べ終わったら3人様が入って来られました。おやまぁ?!
実はここの営業は18時までなのでそれを少し過ぎてはいたのですけどね。ボトルに冷たい水も貰って、お先に!

100605pc31817

次に目指すは新宮、手前に緩い丘があるくらいで風も悪くないし、とりあえずお腹が落ち着くまで流していきましょう。
新宮に入ったら恒例の香梅堂へ。
店内に入るやいなや店員さんがささっと奥へ一旦引っ込んですぐ出てきてメモを渡してくれました。
ふむふむ、先行していた腹ポさん達はここを18:40に出たと。
知人にお土産発送と持ち帰り用を買いました。(18:59-19:07)

100605kobaido

店を出て歩道で信号待ちしてたら反対側を走る人が手を振っている。inainaさんだ!
信号待ちが結構長くて2分ほど遅れてしまったが追いかけてみますか。
熊野大橋を渡って三重県に入るもまだ明るい。

100605pc31912

▽熊野のめはり寿司

しばらく30〜32km/hで巡航、途中サークルKに停車していたグループを見たが赤い反射ベストはいなかったのでそのまま通過、その後19:40くらいにinainaさんキャッチ、そのまま前をしばらく牽きます。その時にゆば〜ばさんがメカトラ(後輪ハブのフリーラチェットが効かなくなり回転しない)を聞きました。復帰できるのかな〜? 熊野が近くなってめはり寿司の店に行くというのでinainaさんが先頭に立ち道案内。 そして駅のすぐとなりの「めはりや」へ。
よくこんな店見つけたなぁと云ってたらinainaさんの津に住んでいる友人から教わったとのこと。

100605pc32017

ここのめはり寿司、中にも刻んだ高菜が入っていて味がしっかりしていて旨い。「二代目」より旨いかも。
さっきのまぐろ丼のご飯が少なめだったのが幸いしてめはり寿司2つは食べます。もう一つはラップしてお持ち帰り。
そうこうしているとinainaさんに連絡があり復活したゆば〜ばさんもこっちに合流!一緒になって4名でスタートします。が、まだ直り切ってないゆば〜ばさんの後輪、ときどきラチェットがかからずフリーになってクランク空回し、衝撃を与えたら直るというのでガンッてやると直っている。そんな調子で木本隧道へ進入。
ここは蛍光灯がポツポツと設置してあるので不思議な空間が広がるトンネル、車道は一車線分の幅しかないので一方通行。通常はR42の鬼ヶ城トンネルを通るのでこちらを通るクルマはまず来ないです。

木本隧道

トンネルを抜けてさあ佐田坂へというところでゆば〜ばさんの後輪ラチェットがまたフリーになって遅れてしまいました。
坂を登っている途中にスタッフ車を見つけたので一応ゆば〜ばさんのことを伝えておきます。ブルベは基本ノーサポートなのでそれで大丈夫というわけではありませんけど。

さて、真っ暗な中の登坂を頑張って登り、途中道の駅熊野きのくにで休憩を取ります。ここではホット缶珈琲を飲みました。その間に続々と休憩に立ち寄るブルベライダー達。M&Mコンビもやってきましたよ。(21:38-21:46)

100605pc32140

ようやっと坂をこなして長いトンネル2本抜けたらダウンヒル。尾鷲を抜けて長島へ降りたらトンネル手前のサークルKに寄って補給しておきました。PC3先のコンビニに寄るより距離のロスもないし。(23:43-23:57)

▽PC3〜うえの山

長島トンネルはそのまま車道を通過、PC3へ到着は0時を少し回っていました。 チェックをしてもらってドロップバッグから着替え&タオルを入れ替えて、アームカバー@パールをアームウォーマ@Assosに交換、新宮で買った鈴焼きも入れてと。サドルバッグの中身をこうやって入れ替えている時に痛恨のミスがありました。持って行くべき買ったばかりのウィンドブレーカをサドルバッグに入れ損なっていたのです。(0:07-0:17)

仮眠を取っている他の参加者を尻目にPC3を出たらさらにアップダウンが待っています。

100605uenoyama

距離は20キロもないけど時間はかかりました。仮眠場所の「うえの山」到着は1時過ぎ、でもこの時間なら余裕あります。建物の脇には腹ポさん&べりさんの自転車が見えました。
中に入って敷いてある布団にもぐって目を瞑りました。
途中仮眠するからといってたふみぞうさんは後で合流したらしい。

相変わらず仮眠は不得手、意識が残ったままの感覚であまり眠れない。 それでも体の疲れは布団に抜けていってるようで楽にはなっていきます・・・(1:23-

(後編に続く)