【今日の走行:万々山】
平均:24.0km/h,最高:61.1km/h,距離:393.13km,
平均心拍:112,最高心拍:172
新鮮なうなぎ
じゃあないんです。 Fresh(英)ではなくてFl?che(仏)、矢という意味のフレッシュ、チームで矢の様にまっすぐゴールを目指すというブルベの中では一風変わった競技です。簡単にフレッシュのルールを紹介しておきましょう。 ・チームは3〜5台の自転車(実質3〜5人、タンデム等で走行できれば人数は増やせる)。
・24時間で360km以上走る。
・最後の2時間は25km以上走行しなければならない。
・3台以上が揃ってゴールしないと完走認定されない。
・ルートは決められたゴール地を目指し、チーム毎に前もって決めておく。同じところを通ってはいけない。
▽メンバー紹介
以上4名。チーム名は「一蓮托生」。
◆ルート概略 出発地点:新大阪駅近くのminiSTOP,4/24 8:00am 主目的地:愛知県海部郡蟹江町 桂喜のひつまぶし?! ゴール地点:東静岡駅近くのセブンイレブン,4/25 8:00am,380km
行程の書かれたブルベカード photo by シイナ
新大阪発なのでアサイチの新幹線で大阪に向かいます。倉敷駅まで自転車で移動し、改札のある2階へのエレベーターがある北口に回って輪行パックをし、エレベーターに乗ろうとしたら動いていない。朝6時からでした。やれやれ、と階段を担いで上がって(正面南口だとエスカレーターがあった)改札を通り伯備線の電車で岡山駅へ。 到着の早いのぞみの自由席に乗り3列席の後ろに自転車を置いて新大阪まで50分。途中姫路と新神戸に停車するので落ち着いて寝られるというとこまではいきませんが、まぁ少し休憩といったところです。
新大阪に着いて待ち合わせの場所に移動し輪行を解いていますとメンバー集結、今日はよろしくお願いしますよ。 天気はいい感じの様ですがちょっと雲はあるみたい。ゆっくりとまずは最初の時間チェック、ミニストップに向けて移動しましょう。
15分前に着いてまずは朝食にサンドイッチを買って食べて、8時前に8時ちょうどのレシートを得るためにもう一度買い物。全員無事時間通りのレシートをgetして、さあ出発! ところが10分も行かないうちにいきなりトラブル発生!!ギアをローに入れたらチェーンが外れスポークとスプロケットの間に落ちて
チェーン噛み込み発生!!!
これはBRM117のゆば〜ばさんに起こったトラブルの再現、のっけから一蓮托生イベント発生です。 自転車をひっくり返し、チェーンを引っ張り出そうと引っかかっているスポークを内側に押してもらったりしてなんとか解除、特に後遺症なく復帰できました。
原因として考えられるのは、輪行後なので僅かにホイールの取付けがずれていたことでしょう。 ここでの停車は5分ほどで思ったより軽症で済みましたが、ご迷惑をおかけいたしました。 早速GPS予定から数分遅れを出してしまいます。普通ならそれくらいのことは徐々に挽回できていくんですが今回は違ったのです。
巡航スピードは30km/h前後と快調な滑り出しではあるのですがじわじわと遅れは増えていきます。というのもしばらくは市街地、信号ストップが多くて移動のペースは上がりません。14キロ地点茨木駅前で13分の遅れが出ています。 こういうところでは仮にスピードを上げて突っ走っても信号で捕まるので結局大差なし、スピード上げたらその分疲れがたまるだけです。無理せず安全走行で進行。 右手に大きな工場が出現、アサヒビールの工場です。
高槻に入り旧東海道に入ると信号から逃れられました。昔淀川はさんだ対岸の寝屋川に住んでいたことがありましたが、この道は知らなかったなぁ。走行スピードはやや落ちますが信号がないので遅れが増える事なくそのままで推移していきます。これなら大丈夫。
雨がポツポツ降ってきました。雨具を出すほどでもないのでそのまま進んで行きます。 京都に入るとすぐにサントリーの山崎蒸留所。撮り鉄が集まっている踏切を渡って近くまで行ってみますか。
工場内の道路かと思ったらそこは一般道らしい。お手洗い休憩をして(助かった(^^;;)先へ。
山崎を過ぎるとすぐに京都に入ります。 桂川を渡ると淀の京都競馬場にやってきます。クルマも人も増えてきましたよ。
競馬場をかすめてR1を越えたら伏見へ。おっと通り過ぎるところだった、風変わりなパン屋、山形屋市兵衛へ寄りましょう。侍がパンをかかえた看板を見落とすとパン屋さんとはわかりませんよ。
番頭さんの似顔絵パンをゆば〜ばさんと一つずつ買いました。これはあとで。 すぐその近くには有名観光スポット、寺田屋があります。今年は『龍馬伝』で大人気だろうと思ったら案の定、朝から団体観光客がドッと押し寄せてますよ。
昔見学したことはあって「へぇ〜こんな刀傷が柱に残ってるんやな〜」と感心した憶えがあるんですが、建物は事件の後火事に遭い、後に再建されたものだということが数年前公表されてう〜んなんだかな、という感じ。
商店街をするっと抜けると黄桜のカッパカントリーもあります。飲酒運転になるのでスルー。
伏見観光を終えたところで最初のPCは山科のセブンイレブン。バナナオーレとさっきの番頭パンで補給。ここを出て遅れは25分というところ、この先の挽回に期待しましょう。
ここらから少し登りになりまして滋賀県との境、逢坂に向かいます。陸橋を押して渡ってR1に合流したら間もなく滋賀県へ。
下り基調ですいすいと大津に入り、琵琶湖の匂いを左に右は瀬田の唐橋を遠くに見つつR1を東へ進みます。 お昼は丸亀製麺でうどん。ここに11:14に着く予定でしたが信号によるロスが響き、お昼としてはちょうどいい頃合いに。 冷たいぶっかけに玉子天を。
お腹が膨れたら引き続きR1を進みます。ここではまだ28分の遅れ。 ここから先は信号で止まることが少なくなり、徐々に遅れを戻していきます。 おや?この交差点は?
鈴鹿峠にさしかかる前のファミマがPC2、ここに到着時点で遅れは6分まで回復しました。
軽く補給して、さて今日一番のヒルクライムを... 上りになってきましたが勾配は緩く2〜3%、スピードの落ちる平坦と云う方が近いかも。 そのうちきつくなるかと思ったらそのまま最高地点まで来てしまって拍子抜けな鈴鹿峠でした。まぁ楽に来れてこれ幸いではあります。
県境を越えたら下り、こっちの方が勾配はありますから下りのスピードは乗ります。 調子に乗ってゴンゴン漕いでいたら「カラッ、カラッ、コロコロコロ〜ッ」
ぅわっ!デジカメ落っことした!!
停車して戻り5m近くは転がったであろうデジカメを拾います。ありゃまた傷だらけになってもーた。液晶を開けて、、、起動せず。一旦バッテリを抜いて差し直し、再び液晶パネルを起こすと...無事起動。テスト撮影に心配そうな後ろを走っていた二人にレンズを向けてみると...
問題なし。耐衝撃性のあるボディじゃないけど思いのほかタフなサンヨーXactiCA6でした。 デジカメはジャージの右ポケットに入れていたのですが、De Marciのジャージは4ポケットあり両側ポケットはほぼ横位置になります。下りで下ハン握って漕いでいると太腿でポケット底を押し上げてそれで飛び出したというわけ。 ※この後デジカメは後ろポケットに移動、右ポケットにはサイクルキャップを移していたらだいぶ後でまたそれも落としてしまい、拾ってもらいました。ここは要注意ポケットだな。
R1を下りたらそこは関。近畿600のコースがすぐそばを通ります。R1を離れ旧街道沿いに行きますと、きれいに観光整備された道に出ます。宿場町をイメージしたいい雰囲気の通りが長く続いてました。ここでのんびりするというプランも悪くないですね。
再びR1に戻りこの時点で2分遅れとオンタイムに復帰。すぐまたR1を離れたりまた復帰したりしながら順調に東へ進み、菊屋本店に到着。店の奥には滴水亭という小さなお茶席がありますのでそこへ。
抹茶セット、和菓子は隣りの店頭ショウケースで選べまして、季節のつつじにしてみました。
ゆっくりまったり抹茶をすすりつつ休憩。ついでに自宅へもなかの配送も頼んで予定より10分長い休憩となってしまいました。それでもここを出たのは2分遅れと計画通り。 この先は四日市市内に入りまた信号ストップで遅れを出していきます。
長良川と木曽川を渡ると愛知県に入ります。
中部ブルベで走ったところ、あの時に「フレッシュではここを通るんだな」と話をしたのを思い出しながら。
佐古木付近はR1を避けて町中の道を進んでいきますが少し曲り角を間違えて軽くミスコース。 しかし「こっち行ったらきっちんすず木があるから見てみる?腹ポさん達来てるかどうか」とゆば〜ばさんの提案により行ってみましたらまだ来てないらしい。 ゴルフクラブを振り回していたのがそこのシェフみたいだったのでメモ用紙に「先に行く 一蓮托生 17:10」とだけ書いて、もし自転車4人組が来たら渡して下さいと頼んでおきました。さてここにちゃんと来てくれるかな???
そこからR1に戻り予定より10分遅れがありますがそろそろメインイベントのうなぎ、ひつまぶしです。R1を左折して離れ目的地の「桂喜」へ。 ん、結構クルマ停まってますねぇ。
店内はかなり賑わっていました。席は空いていたので皆で座卓を囲みまして早速ひつまぶしを4つ注文。
待つ事しばし、碁石を入れるような器にたっぷり盛られてフタが持ち上がった状態で運ばれてきましたよ。
うなぎは香ばしく柔らかく、甘味も感じられる身です。んまい! 能書き通り、そのまま→薬味を加える→だし茶漬けでいただきましょう。
思いのほかボリュームもあり、満足満足。ごちそうさまでした。これで今回の目的は達したも同然、あとは消化試合だ<コレ!
ここではほぼ予定通りの停車で済みましたが、開店間もないタイミングでむしろ時間かかったのかもしれません。店を出る時には店内は一段落して空席が増えてましたから。
ここからは名古屋市内を通過します。 夕方から夜にかけて、幹線道路はクルマが増えてくるのでより気を配った走りになります。
信号で捕まるたびにじわじわと遅れを追加。走り続けていられると遅れを戻していきますが、トータルでは遅れは増えていきまして午後7時時点で16分遅れ、7時30分で22分遅れです。
途中信号で止まった時に隣りにパトカーが停車。窓を開けて「どこまで行くの?」と訊ねられ「静岡!」と答えるとびっくりしつつも「気をつけて。あんたらの格好からすると大丈夫だろうけどな。」とはげましてくれましたけど、これも職質だったか???後でもう一度別のパトカーにも訊ねられたし(汗)。
信号で止まると、お、ここは有名な桶狭間ではないですか、真っ暗だけどこの先100mだからちょっと見ていきましょう。信長もゆるキャラになっちまいましたか。
戦国時代のスポット巡りなら関ヶ原を通ってくるのもアリだったかな?(チト遠回り)
次の補給ポイント、藤田の大あんまきに午後8時到着です。でも皆さん先ほどのウナギがまだ堪えているのかあんまり気乗りしないみたいですが。 なお国道北店は閉まっていたので反対側の本店へ向かいます。天ぷらあんまきを注文。
温かくてボリュームある甘さ、こりゃなかなかいけますよ。 さて次の補給は・・・?
こないだ名古屋400で走った蒲郡にやってくるとPC4です。ここではレシートチェックだけにして休憩は近くのコメダ珈琲で休みましょう。 ・・・って、あれ?シイナさんサプライズ登場(上記写真撮影)。どうしたんですか?こんなところへこんな時に。 どうやら掲示板でルートとスケジュールをチェックして網を張っていたそうな(下記メモ写真参照)。予定より30分遅れてしまってますがその間待っててくれたとか。すいませんお待たせして(^^ゞ 。もう一人いらっしゃったのはK藤さん、名古屋400のゴール受付にいらしてた方です。
少々迷いつつコメダ珈琲へ到着。 シロノワールはキビシイ、ということで私とKLEINさんだけミニシロノワール(通称ミニシロ)を注文。 注文を待つ間、暗くなっていた後尾灯の電池交換などしつつ。メールチェックしてたKLEINさんによると、キッチンすず木に残してきたメモ大爆笑だったらしい(^^)。
ミニシロ、いつ食べてもおいしいです。さて、話題は尽きねども先へ参らねば。
出発前にシイナさんに撮影してもらったこの写真が唯一4名揃った写真となりました。重ね重ねありがとうございます。 暗い中よく写っているなと後でExifデータを見るとDSC-HX5Vじゃないですか!う〜む裏面照射CMOSさすが、もちろん地点情報@GPSもExifに埋め込まれている。夜写真の多いブルベもんには垂涎の写りです。これ欲シイナ〜(^^;;
蒲郡の観覧車を眺めつつ真夜中の国道を東へ進みます。追い風基調につき走行ペースはまことに順調で信号にかからなければ借金を少しずつ返していっています。
次のPC5までは45キロあまりと少し距離はありましたが無理なく到着。 次の健康ランド、バーデンバーデンでは食べるものは期待できないだろうということでこのセブンイレブンで補給を入れる事にしました。鶏ごぼう飯なぞ。
すぐ近くに健康ランド、バーデンバーデンがあります。お風呂だけなら900円と安い料金設定がありましたのでそれを利用しました。 施設は昭和の雰囲気そのまま、入り口にある3本バーの回転ゲートは大阪万博にあったのがその後各地で流行したそのもの。お風呂もしなびていて薬草湯の臭いと塩素臭が鼻につきますが、カラダを洗って温まればここまでの疲れもかなりスッキリ。食事関係はなさそうでしたのでさっき補給しといて正解でした。 時間が押していたので仮眠は省略、出発を2時としましたがそれでも予定より30分遅れでもあります。
出発してしばらくはペースを上げずにいたのでまた遅れは伸びていきます。 少しして町中から外れると信号が減り遅れを戻すようになっていきます。 がしかし、この時間帯は苦手な時間帯・・・ 眠気が首をもたげてきます。 前を牽くゆば〜ばさんの後ろ、左に行ったり右に行ったり。 あ、歩道に犬連れたおばさんがいるから気をつけなきゃ...。あれ、いないわ<幻を見てる。 相当まずい状況になってきているのを自覚するも夢うつつ。何かしなきゃと、冷えた指を耳に突っ込んでみたらその感覚が今までないものだったので少し覚醒、停車したタイミングでボトルの水を飲んで途中で買っていたチョコボールを4、5粒食べてもう少し覚醒、だんだんと意識が戻ってきて一旦眠気が引いてやれやれ、通常走行モードに復帰できました。
と、後ろで声がかかったと思ったら停車してます。何かトラブルかな?
チェーンが切れた!
さあどうする?!チェーンツール、クイックリンク持ってるよとゆば〜ばさんが云うと水色KLEINさんもそれ持ってるからいいと。 夜中の3時過ぎでそれなりに冷えてきている中、落ち着いて直していられる心境でもなかったかもしれませんがきっちりと切れたコマを外し、クイックリンクを挿してチェーンをつなげ、ペダル回してチェックしてOK!これでまた走り出せます。 この間9分とパンク修理並みかそれより早いくらいで修理完了しました。これで水色KLEINさんのスキルは一段レベルアップ、今回のフレッシュの収穫にもなったと云えるでしょう。
以上、チェーン関係2度めの一蓮托生イベントの発生でした。
PC6までは距離があって途中マクドナルドの補給を予定していましたが遅れもあることからそれをパス、なのでそこを通過した時点で15分の貯金を生じます。 御前崎では薄暗い中風力発電の風車が回っています。満天の星空の下で回る風車の光景は素晴らしかったけれど、それを撮影できるデジカメではないのが残念。 灯台のサーチライトが回ってくると岬はもうすぐ。波の音も聞きながら灯台を見上げつつ方角を変えていきます。 PCのコンビニの直前だったか、前方から色んな高さにライトをつけた一団がやってきました。どうみてもフレッシュチーム以外にあり得ません。すれ違い様声をかけたりベルをチリンチリン鳴らしたりして互いの健闘を讃えあいます。これが道中唯一出会ったチームでした。
PC6のセブンイレブン、途中マクドナルドをパスしたのでゆっくりと補給にします。
出発する頃にはもう明るくなってきました。 すぐに建物の陰から水平線に朝日が昇るのが見えます。見易そうな場所に停まって。
”越すに越されぬ”大井川を渡っていきます。
するとすぐにPC7:サンクスに到着。ここは22時間ポイントなので6時ちょうどのレシートが必要です。しばらく待って全員無事6時の買い物完了。
あとは28キロ先のゴールを目指すのみ。2時間弱で28キロなので余裕のペース配分となります。GPSシミュレーションでもこの区間は今までより速度を落とした設定にしてあります。
焼津を抜けると最後の難関?標高で80mちょっとまで登るのが大崩海岸の道です。
岬巡りの短いヒルクライム、先行する水色KLEINさんを途中からタケさんと追撃開始。水色KLEINさんの背中が見えたところでペースアップするも察知されてスパッと逃げられた!軽やかにスイスイ加速していく様子はまるで台所の壁を伝うゴ●□リの様だった(例えが悪いな)。
ピークを越えて下っていくと、道は海に出ます。海上の橋がぐるっと回り込んでいます。
かつては崖の下に道があったのですが大規模な崩落の為海上に道を作ったそうです。崩落した箇所は今もそのままに。
安倍川を渡ると静岡の市街地、集合地点裏のクロネコヤマトの営業所の横を通りゴールのセブンイレブンに7:44到着。 やれやれ皆さんお疲れご苦労様でした。ここまでの距離は393kmと公式距離より10km以上多い(倉敷走行分はリセット済)。
おっと最後の一仕事、ここで8時ちょうどのレシートを貰わなければなりません。しかしなんだか人が多くてレジも混みがち。近くに運動公園があるせいか。予め店員さんには事情を説明して、2分前を切ってレジに並んで8時を待ちます。後ろからおばさんが「先にさせてもらえます?」と云ってきますがあと20秒で8時なので丁重にお断りして4人さっさと買い物を済ませ、これでミッション終了。
午後から用事があるゆば〜ばさんは懇親会をパスして帰阪、残る3人は登呂遺跡見物で時間つぶしの後、受付会場へ赴き完走チェックをしてもらいました。 そこに出ていた全参加チームのルートマップです。関東出発組が多いですねー。
最後に水色KLEINさんの愛車を記念撮影。雨にはあまり降られなかったので車体の汚れは少なくきれいにゴールできました。
▽ルートマップ
▽プロフィールマップ