【今日の走行:万々山】
平均:22.0km/h,最高:52.3km/h,距離:307km,消費:--kcal
※サイコン途中ブラケットから外れてた&一度リセットした為実走より少なし。

今日は2年振りの近畿300ブルベ。途中はお馴染みコースですが山岳部分は久しぶりな感覚です。そして天気予報は雨。さぁどぅなることか。

▽弾丸ツアー

朝3:40起床、まずオーブンに火を入れて(ウチのは実際チャッカマンで点火)それから朝食、洗顔。そのうちに庫内温度が200℃まで上がったら発酵済みのパン生地を入れます。
おっとちょっと焼きが深過ぎたかな。 焼きたて熱々をナイロン袋には入れられないから、クッキングペーパーごと寿司桶に入れて持ち運ぶことにしました。

今年は前泊せずに当日直接乗り込む弾丸ツアー作戦。200では何度もやってるけど300では初めて。

4:20自宅出発、230キロをデミオで走って途中PA休憩はさみ泉佐野駐車場6時57分到着。今日の駐車場土産野菜は大根。 本日の忘れ物、自転車用メガネRudy。前回と同じ轍を踏んだ。

クルマからバイクを降ろし、あんぱんを幾つか配布して残りはジップロックに入れてサドルバッグへ収納、久しぶりのGOREカッパを上下着込んで、今日のボトルは蓋つきのPETボトル用キャップを使ってPETボトルをそのまま使う作戦にし、路面からの跳ね上がり汚れに対応します。まだ気温低いので頻繁に水分補給するのでもないのでこれでいいでしょう。

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受付を済ませた後で財布を忘れたことに気づき一旦クルマに戻ります。するとさっきは見当たらなかったムル金で腹ポさん&べりさん発見、お土産の交換を無事済ませました。
再び受付に戻り7:30スタートは間に合ったと思ったらルートは正規ルートに復帰との発表にどよめき。 崩落で通行止めだったR424が片側通行で部分的に復旧したそうです。 確かに正規ルートの方が時間的に楽ですな。 迂回ルートを通ってもよいということで、ブルベカードには双方のタイムとPCが記載されていました。

スタート時刻はルート変更の説明をしっかり徹底しておくこともあり、8時スタート。車検終わった人から順次出発していきました。

▽DEPART〜雨→土砂降り

雨の中の走行ではブレーキの効きの悪さにまず馴れておきます。雄ノ山峠ではがんばらないで心拍を160ちょいまでに抑えるくらいでこなし、下りを慎重に前後の制動の具合を確かめながら降りていきます。
しばらくは狭い道のゆっくり走行区間、顔見知りの近畿勢とにぎやかに進んで行きます。

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伊太祁曽神社の黒い鳥居を右折し、

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細い里道をくねくねと進んでいきます。遠征で来られている方々は、こういった道がいかにも近畿らしい道という風に感じておられる様です。 黒沢峠に登る前に阪井のローソンで補給しようと、隊列から離れ先行を試みましたが、結局信号待ちで合流と無駄足に終わりました。ローソンへ寄ったところで後から出発した腹ポさん&べりさんがその隊列に加わったところを見かけて手を振って見送り。 早い休憩ではありますが、後々でここでの補給は本日は正解だったと思えました。 豚まんとホット缶コーヒーで温めてと。

黒沢峠、いつもはところどころ水が流れていて走り辛い箇所があるけど今日はどこも雨が流れていて一緒だから関係なし。一昨年落車した箇所は土が盛ってあって倒れても転ばないようになって...ました? そのうち前回も途中一緒になった九州からの方が追いついて来て一緒に登ります。おかげで何気にきつい箇所もあるここをあまり消耗することなく越えられました。

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下りはブレーキを確かめつつダウンヒル。 前にここを降りているのは晴れたときだけど、こういう悪条件では105とDURAの差を感じるなぁ。微妙なコントロールもぐっと握り込んだときの制動の高さも一枚上。
峠を降りて民家が増えて来た辺り、道なりに走っていると向こうにローソンが見えてきます。 あれ?この区間に補給ポイントはなかったはずだが.... 歩道に停止してGPSを見てもルートを外れているわけではない。おっと待てよ、ここは既に迂回ルートに入っているところか。さっきの信号を左折しないといけないところでした。 およそ200mほど戻って「徳田」交差点を左折、ああ確かにここだ。

道はやがて修理川(すりがわ)沿いへ。雨が降っていてもその景色には心和みます。 そして新しいと思われるトンネルをくぐるとそこは事前にアナウンスのあった新道に来ました。従来のコースは対岸です。短いトンネルがあと2つ3つあって、やがて従来の道に接続するとすぐに道の駅しらまの里。 さぁてここで休憩、と思いきや... ”国道通行止めのためしばらく休業します”との貼り紙が。 トイレは使えるものの自販機がないので補給不可。まだボトルは大丈夫だったけど気分的にはヘコみました。
そうそう、旧R424ですが、橋を渡ったところにあったおにぎり国道標識がなくなっていましたので、正式にR424ではなくなったらしい(笑)。

すぐに2キロある白馬トンネルを通り抜けます。雨の日はトンネル快適。そういえば昨年の400の時もこのトンネルは涼しくて気持ちよかったなぁ。 トンネルを出てまもなく崩落現場に。片側通行でクルマも通れる様になっています。

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無事通り抜けてしばらく下り。 既に迂回路しか入力してなかったGPSには案内用ルートデータのない区間となってますが、R424をトレースしていけばいいので迷うことはありません。
緩く登りになって椿山ダムにかかる辺りで再びさわいさん達と合流してPC1へ。 何やら”パルナスパルナス”と騒いでいるのを尻目にさっさと出発。 その椿山ダムのダム湖にかかりレイクブリッジをちらっと見物して先へ。

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この橋の向こうにヤッホー!ポイントがあるそうです。

道は良いのですが雨がだんだん強くなって本降りから土砂降りになってきました。うーむ、昼からやむという予報はどうなったのだ。

”ひどい雨になりましたねぇ””こうなると笑うしかないです”

気温が16℃まで上がっているので濡れても寒さはあまり感じないのが救いと思って。 次の道の駅、日高川龍游です。
ここで先行していた腹ポさん&べりさんと遭遇。もうお昼済ませたそうで、 ”しらまの里が閉まってて参りましたね〜”って云うと”そうなんですか?”って。 補給停止なしでここまで来たらしい。スピードを上げるのではなくむしろ抑えて航続距離を伸ばすことで時短する、ブルベ正当の走り方にますます磨きがかかってきてますわ。
”じゃ、私はここで(いつもの)鹿カレー食べます”とひとまずお別れ。 食堂に行って注文し、カッパの上を脱いでリラックス。と、後から何人もブルベ参加者が入ってきました。”温かいお茶がおいしい”とみんなにっこり。 外はまた土砂降りで屋根を叩く激しい雨音。

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鹿カレーとこれもいつもの梅ジュースを飲んで補給完了。 水をためていた靴下=SEALSKINZを絞って(>.<)、PETボトルをゲータレードに替えて出発する頃にはほんの少しの雨になり、モチベーションはやや上向きになっていい感じで出発できました。 途中補給推奨ポイントは寄らずにそのまま通過していきます。

▽本日の山場

やがて道は細くなり、いよいよ山の中へ。雨の里道はいつかの石見ライドを思い出します。

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ところどころにある工事箇所、ここは水たまりがあるのでゆっくり通過...

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おっと〜!水たまりが15cmくらいの深みがあって危うくバランス崩しかけた。

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ここからは意識は「引牛越」に集中していきます。PC2は頭から消えてます。 きつかったことだけ記憶にあってどうきつかったか憶えてないのがいけませんが、とにかく頂上付近で10%勾配が続くことくらいはわかっています。 100306kokekabe

なので5%とか8%くらいの坂ではまだまだ。 がしかし、既に脚にきていたのか、一つのアップダウンの上がり際で左太腿裏にケイレンの予感! ふっと力を抜いてゆっくり回し、弱い痙攣でごまかしました。最近は「あっ、痙攣るっ!」というのがわかるので対処できる場面が増えました。 しかし一度ヤッてしまうとその後は無理はもちろんできませんから、抑えめにしなくてはいけません。

奈良県に入りそろそろ「引牛越」です。 序盤は普通の坂ですがやがて激坂の呈を成してきました。最大で15%はあります。 インナーローに落とし、6〜7km/hで進みます。この時の心拍は170とレッドゾーンの入り口付近、それ以上には上げない様にじわじわと。 所々で路面に大きな石が転がっているので注意も必要、握りこぶし大の石も少なくありません。 GPSの画面にようやく頂上のポイントが現れてもうひと頑張り。やっと到達。

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さて今度は下りを慎重に。と、前輪が何かシャラシャラ云ってるのが気になって停車、ブレーキとタイヤとの間に枯葉などのゴミがはさまっていたので前輪を一旦外して除去、復活して再び下り始めます。
まもなくパンク修理と思しき二人、「大丈夫ですか〜」と声かけてみたら、ん?CARRERA! 腹ポさんとべりさんでした。パンクというかタイヤバーストでタイヤ交換していたそうです。路面の悪さで定評のある?ここを走るために予め予備タイヤを準備していたので事なきを得たと。後から知りましたがこの直前にもパンクを一度していたそうです。でないと追いつかないわ。
バーストして使えないタイヤをたすき掛けに肩にかけたべりさんと腹ポさん、より慎重に下っていきますのでここは先行(^^;;。 雨は上がってまして路面はさほど荒れていませんでゴミは流れたのかな?というくらい。 勾配のきついつづら折れのブレーキングを余裕持って減速してからクリアすることを重ねつつ、霧のかかる山道をどんどん下っていきます。 やがて路面に[文ゾーン]のペイントが登場し、子供の手書きの看板がぽつぽつと見えてきます。 オダックス近畿の説明にある「天空の小学校」とあだ名される小学校が右手に現れました。

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僻地の廃校寸前な学校とは違うと思わせるのは、一昨年はなかったその子供の書いたいろんな看板がたくさんあったからです。「ポイ捨て禁止」という注意のものや単に「CAT(猫の絵)」「CUTTLEFISH(イカの絵)」というものまでいろいろ。元気な絵を見るとこちらの疲れも薄れていきます。写真撮っておけばよかったな。

更に下って行って十津川手前で停車、前回も立ち寄った「野猿(やえん)」です。一人乗り手漕ぎロープウエイ。

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行きは下りなのでスルスル〜っと進んで行きます。戻りは上りになるのでロープをえっちらおっちらたぐっていかねばなりません。あんまり先へ進まずにちょっとだけ遊んでみましたがなかなか面白い!

野猿から走り出してすぐに後ろから来ていた腹ポさん&べりさんに吸収されます。ここからPC2まで一緒に。 PC2では足湯には入らず、トイレ休憩にPETボトル交換&あんぱん補給と簡単に済ませます。そして今日は最初っから点灯しなかったメインライトDOSUN M1+の電池を入れ替えてみたら点灯はしましたがスイッチが効かず点灯しっぱなし、モード切替えもできず100%点灯しっぱなしです。使えないわけではないけどコレはまずい。今からつけておく必要はないので暗くなってから再び電池を入れる事にして電池を抜いてブラケットに戻します。

▽本日のメインイベント

さぁ5時。17:57の日没まであと約1時間。 22キロ先の谷瀬の吊り橋がターゲット、なんとか間に合うだろうと腹ポさんの渾身の牽きが始まりました。

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ここは協力して先頭交替すべきところなれど、向い風と登り基調で前に出るどころかちぎれないように着いて行くのが精一杯。引牛の前で脚がつったのが響いて少しの上り勾配でも遅れそうになるのを何とか持ちこたえる。 おかげでなんとか暗くなる前に間に合った! 今回は走って渡り切る?!

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前回で懲りてるので今回はもう一回渡って元の場所に戻ります。 あ〜面白かった。 「さ、もう帰ろう。」 と今日のワークが済んだような会話をしていましたよ。

▽天辻峠「おおつき」

天気予報では北風2mだったのがだいたい正解の弱い向い風の中、先ほどよりペースを落として進みますがやがてじわっと離れ気味に。 あるところで犬が二人に吠えかかっているのが見えます。かなりしつこいな。 っと、こっちにターゲットを変えたようだ。ちょうど右にクルマが来ているのでそれと一緒に走ってやり過ごそうと思ったけどやっぱり吠えかかって来て追いかけて来た!パッと見シェパードみたいな大きめの犬、ウッと腰を上げて加速引き離すと...離れていた二人に追いつきましたよ。

ここから最後の峠越えが待っています。川を渡ったら勾配がきつくなるはず。 GPSのルートに大きなつづら折れが見えたら10%前後の勾配が続きます。引牛の最後ほどきつくないはずだけどこっちの方が遅くなってないか?既に二人の姿は見えなくなって辺りもほぼ暗闇に。

やっと道の駅まで到着したところで休憩。 PETボトルを交換し、さらに一本缶ココアを飲んでトンネルまでもう少し登りに。 ここでDOSUNのライトを点灯させておくかと電池を入れるも、今度はつかない...。 もちろんスイッチも反応しない。これはマズい...。 まぁここから後は道に迷う事はないしANTAREXでいけるだろうと思って出発。 長い天辻トンネルを抜けて下りにかかり、最初の折返しの反対車線側に店があるはずだ。 あった。腹ポさんとべりさんも停まっている。 ”閉まってるんですよ” と見れば暖簾もありません。あ〜、遅くなったからなぁ、と一応引き戸をトントンと叩いてみたら中から開けてくれました。 汚い格好ですみません、とブルベの概要をざっと説明しつつカッパの上を脱いで椅子に座ってひとごこち。 まずは取置きしていただいてた鯖寿司!

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横から見てみる。

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甘さと酸っぱさがちょうどいいバランス、鯖の旨味がしっかりしつつもさっぱりでこれは疲れが解けていきます。 そして肉しめじうどん。

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だしの味がしっかりしていてそれに肉の脂でこってり感としめじの風味が上乗せされて、量も多くてしっかり満足いたしました。 店の外までお見送りいただいて、さぁでは五條を目指して下りましょう。

▽帰路

下りは、ライトがつかないからと二人の間に入れてもらってVIP待遇エースポジションで悠々と下って行きます。途中わずかな時間DOSUNが復活して点灯しましたがすぐ消灯。 難なく五條まで降りて来て、迂回ルート時のPCに設定されていたサークルKを通過し、いつもの道標。

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PC3の住川ローソンで折返し、あとは70キロあまり。 ここでここまで引っ張ってくれた腹ポさん&べりさんに離脱宣言。ここからチェックポイントまで一息に行けそうにない(途中で休憩入れたい)ので弱音を吐きます。

ライトはANTAREXだけなので、少しでも明るい様にと入れてあるNiMHに変えてアルカリ単三を購入して入れておきます。 モリタさんの横に座り込んでDOSUNをしまおうとブラケットから外していじっていると、 点灯。ついた!あれ?どーすんのこれ。わからんやっちゃな、コレが台湾クォリティか。 と文句をいいつつもついたものは使わねばと再装着、そそくさと走り出します。あ〜明るい(笑)

しばらく走っていて”もしや”と思いスイッチを操作すると、モードが変わる。え?直った?? とりあえず100%から60%へ落として節電モードで走ります。やれ、これで電池の持ちもいけるだろう。バッテリ消耗インジケータは緑と赤の点滅を繰り返す状態です。

予定通り、ちょっと早いけど学文路のファミマで休憩を入れます。

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肉まんとホット缶珈琲でひといき。 ここからは風も追い風気味になってきたのか、思ったより走り易くなってきました。他の参加者と遭遇する事なくソロ走行ですが、走ることが気持ちよく感じられてきます。
前輪でピカピカ光りまくっているPIAA FERRISを見てくれる人がいないのが非常に残念ではありましたが(自分ではよく見えない)。

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今日はとっくに閉まっている伊咲亭を通過、ちょっと余裕出て来た? いつものレシートチェックのローソンに辿り着くとさわいさんとkirkさんが。今日はホントにゆっくり走ってたらしい。ちょっと話をしてPETボトルをHOTレモンに替えて雄ノ山峠へ。

真夜中の雄ノ山峠、いないはずのローディがカーブミラーに映ることもなく、昼には一人だったお地蔵さまが二人になっていることもなくヘアピン坂へ。ギアを落としてゆっくりとクリア。 下りはライトを100%にして小雨が降り出した中も危なげなく下る。

山中渓駅へ降りて和泉鳥取の交差点を曲がったらあとは市街地、信号区間をわりとうまくやり過ごし、二つの橋を越えてりんくうへ到着しました。25:35着、17h35m。 300の到着では観覧車が消灯しているのがちと淋しいですネ。

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ゴールの温室でブルベカードを提出してメダル申請。 ブルベではこれまでも必ずメダルを申請しています。べりさんの言葉を借りれば「一回一回大切に走っている」という、同じコースでもただ距離を稼ぐためだけに走っているのではないという証しを残す為にメダルは申請します、これからもネ。
腹ポさん&べりさんは20分ほど前にゴールしていたらしく、ここで再会。心配してくれてたDOSUNは復活しましたよ、でもどうでしょうねこれから??などと話ながらカップ麺をいただきます。 今日もかなり疲れてしまったけど、後半流したのでまだ走れる感覚です。これで今年の長距離スイッチが入ったかな?いやまだもうちょっと足りないかも??

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時刻的に時間つぶして帰るつもりだったので温室内でゆるゆると過ごし、他の参加者の方と完走後の談話を楽しみます。今回エントリーは100名以上出走が70名ほどでDNF(リタイア)が20名ほど出ているらしい。ブルベカード無くした人も一名(やはりこのコースは(^^;;)。

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3時半頃に撤収して貝塚の「清児の湯」で温まり(畳の仮眠スペースができていたけど既に満員)、和泉大津PAで仮眠を取り、その後も明石SAで仮眠した後朝食もいただき、結局山陽道には乗らずペーロン城、一本松など寄り道しながら梶屋で昼食を取って午後1時過ぎに帰宅しました。
その日の夜、体重測定すると前々日比+1.5kg、過去2年で最高値に...。

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