▽公式タイム 1:30:37 クラス順位 410/1112 総合順位1612/3917

残念ながら影の目標タイム1時間30分を切ることはできませんでした。 表の目標タイム1時間31分53秒はクリア。そして昨年実績1時間38分09秒を7分32秒上回る、-7%を達成したその理由とは...


▽雨だれ...
朝4時に誰かのアラームが鳴り目を覚まします。まだ時間はあるので布団の中でごろごろ。

やがてパラパラという音が聞こえてきて「雨が降ってる」と誰かが窓を開けて外を見た様です。 雨か... みなテンション下がります。 雨ならカッパ(GORE)を最初から着ていくか。ドロップバッグには宿の人にレジ袋でも貰って被せておかなけりゃな。今日はSealSkinの靴下は持ってきてないぞ。まぁ4月には一つ山向こうの高山から雨中ヒルクライムやってるからな。とかぐるぐる考えながら寝返り。

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起き出してくる頃には雨はおさまりつつあり、食事時にはやんでいました。

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朝もしっかり食べ過ぎたか。
しかし明らかに腹に重みを感じる。ところがうまいことお通じが来なくて”軽量化”が出来ないまま出発の時刻になりました。

宿が近所のtakotako25さんが来てましたので一緒に会場まで。表の道じゃなくて昨日降りてきた裏の道から行ってみますがこっちの方が勾配きつくて最大15%あり本番コースよりきついです。ゆっくり登っていきましたけど、なんか太腿に張りを感じるなぁ... 集合地点はごった返しています。

荷物をゼッケンNo.の貼り紙のあるバスに預け、スタート列に並ぼう、としても列の後ろが会場につかえているほどで、場内アナウンスも”前に詰めてください”を繰り返しています。
なんとか並んでも自転車を置くこともできない感じで7時の開会式からスタートまで腰を下ろすこともできませんし、もちろんトイレに行く事もできませんでした。

▽スタート〜序盤
待ちくたびれつつやっと列が動き出してスタート位置へ。 今回は後ろの方なので前でプラカード出しているであろうノリクラガールの姿も見えません。
GPSをスタートと同時に一旦リセットすべく準備をし、アームウォーマとキャップを外してバックポケットに突っ込んでおきます。
カウントダウンからスタートは7:54ちょうど、BGMが鳴り響きますが隊列はすぐには動きません。20秒後にやっと動き出しクリートを嵌める音が重なります。たくさんの人で身動き取れないところの隙間をついてするすると前に出て、ヘアピン折返しを曲がったら登坂スタート!
一気に加速して前へ、 ということは全くしないで敢えてペースを上げすぎずに淡々と漕ぎます。ギアが軽いのでケイデンスは70後半から80という値。同時スタートの腹ポさんは初めからペースを上げて行くようですぐに背中が見えなくなりました。

それでも周りに釣られている部分はあるので、気がつくと心拍は170と90%まで上がっていました。これを越えない様にコントロールすることにして脚をゆるめ回転を抑えます。一旦85%まで落としてそれからイーブンペース目標で走ります。ケイデンスは70以上と普段の登坂より高くてその分ギアは低い。

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8:10頃 GPSのシミュレーション値からやや遅れ気味でスタートしましたがすぐに取り戻し、しかしその貯金をどんどん増やすことなくペースを調整して、つまり全力は出さずに登り続けます。少し前が詰まってき たらささっと回転を上げて前に出たらすぐ回転を戻して上がった心拍を落ち着かせます。

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8:23頃 相変わらず霧の中、昨年は見通しの開けたここも今日は白い道。
CP1に到着する直前に25分経過、昨年より2分以上遅いペースながらシミュレーション値より既に1分以上貯金はあります。 そのCP1では水を受け取り左右の脚にぶっかけて冷やし、痙攣防止を図るのでした。

▽来たな!ヒルクライマー
貯金は少しばかり多めにあると判断して少し休み加減に抑えて登ります。10%あるところでは早くもインナーローの30x25に落としていきますが、ケイデンスは70以上回っています。 ふと、後ろから”グォ〜 グォ〜”と何かを削るようなウナリが近づいてきました。

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あっ!ディスクホイール!そして白のアンカー、しかもXTRのトリプル!こ、この人は...

「失礼ですが◯さんですか?」

「あ、いえ△◯です。」

「し、失礼しました、間違えました。Audax Japanのレポート見ました!」

「(^^;;」

「正に”来たな!ヒルクライマー”ですわ。」

「『あの音は!』っとか(笑)」

ブルベ界では有名なAbさんでした。名古屋300でお見かけして以来。
しかし乗鞍もディスクで登られるとはね、恐れ入りました。もちろんLELバージョンでした。 会話をかわしていたら、ちょうど中間地点を通過しました。 昨年はここまでで売り切れていましたが、ペース抑えている今年はまだ大丈夫。

▽CP2〜ゴール
この後腰痛の兆しが現れます。といっても昨年よりずいぶん進んでからのことで程度も軽い。
休憩ペースに落として心拍を160そこそこまで落とすとそれは完全に治まってきます。そしたら少し回転を上げて。また腰痛っぽく感じてきたらペースを落として。 いつのまにか霧は晴れて時折日差しが来て影ができるのをみると嬉しくなります。額に汗も流れています。 CP2が見えてきました。

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やはり水を貰って、暑くなっていたようなので頭からその水をぶっかけてみました。

ひぃやっ!冷たッ!

一気に目が覚めた感じで腰痛も攣りそうな脚も忘れて短く急加速。 (あとで聞いたらこの時10mばかりまで後ろから迫っていたtakotako25さんをちぎったとか)

あと5kmの看板だったかあと4kmの看板だったか、その辺りで後ろからtakotako25さんに追いつかれます。
「まだ来るの早いよアシストはぁ」と云ってはみたけどとりあえず来たからにはしかたない、着いて行こうとしますが20mも持たずにちぎれます。
残り2km、景色は変わっていてこれがノリクラだという開放感あふれるパノラマ。はるか遠く上の方の道にクライマー達が登って行くのが見えてます。 ”あんなとこまで登らんとおえんのか”とヘコむのではなく”まだあんだけ登りしろがあるんだな”と前向きな姿勢。少し力を入れて漕いでみると心拍は90%を超えていくのでまだまだエンジンは回りそうだ。 残り1km地点にはAll Sportsの撮影スタッフがその宣伝を。

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さてここからスパート?いやもう少し待て。
残り500mぐらいからペースを上げて残り300mでダンシングして前を抜きにかかるものの、下山ルートとパイロンで分けられた狭い道では後100mからは追い抜きをすることはできずそのまま流れでゴール。経過時間は1時間30分を越えたところでした。昨年は1時間38分台だったから大幅更新、シミュレーションタイムも越えた様で作戦成功!ゴール手前でちょっと売り残した感はありましたけどね。

▽2羽の鳥
ゴール後渋滞している中を進んで既にゴールしている皆さんを見つけ、自分の荷物を取ってきたらそれに入れておいた山頂おやつを分けていただきまーす。

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倉敷銘菓むらすヾめ、2720mに到達。 売店まで歩いて行くというtakotako25さんに頼んできた、もう一羽の鳥は雷鳥の雛。

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アラシロボトルと雷鳥(冬)。

▽下山
しばらくここでまったりと過ごしていたのはべりさんの前輪がパンクしていたから。不幸中の幸いでゴール間近でパンクしたらしく競技にはさほど影響はなかったそうです。

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パンクの神様も2720mまで連れて来られるとは思ってなかっただろう、か。 ではそろそろ下山しましょう。 列に並んでゆっくり歩いて進みます。今はとてもいい眺め。

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常にブレーキを引く感じでゆっくり下ります。 と、またまた霧がかかってきました。

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どんどん濃くなって一番ひどいときは視界10mくらいだったかも。
下りるにしたがってだんだん霧は晴れてきました。 やっと高原センター駐車場に到着し、計測センサーを返却して宿へ戻ってシャワー浴びて着替えました。