しかしそれではほとんど改善せず、アウターxローでテンションプー
リー(下側)がうまくチェーンに乗らないでガラガラ振動するのはそ
のまま。
プーリーはBBBのセラミックボールベアリングのものに以前から交換してたけど、これを試しに元の105のモノに交換したら(元ついてたやつを持参して
た)、ほぼ直りました。どうやらガイドプーリー(上側)の差の様で、シマノ純正は取り付けた状態でガイドプーリーが僅かに左右に動ける構造になっているの
がキモらしい。フロントダブルならいいけどトリプルだとチェーンの斜め掛け角度が大きくなるからそれが効いたのかと。
そういうことでまずマシントラブルでDNSの線が消えたところで岡山ICから山陽道を東へ。
▽
豊田入り
豊田ICを4時半頃出て周辺をウロウロ。ついでにスタート地点まで向かいこっちもウロウロ、やっとスタート地点の駐車場を見つけてから戻り、スーパーでお
やつに明日の朝食などを買い、ホテル近くのラーメン屋で夕食。ビニール袋入り麺な味噌野菜ラーメン、ちと外したか。
チェックインしてホテルの案内見ると、すぐ近くに広久手食堂(まいど
おおきに食堂)があったのでそこにしておけば良かったと思いつつ、部屋でミスドのドー
ナツ他食べて早めに就寝。
▽
出発。ん?こ、これは
朝、同じホテルに泊まっていた腹ポさん&べりさんと駐車場でおはようさん。
スタート地点に到着して和気藹々と準備を整えます。既に雨の気配はないので百均カッパはクルマに放り込んで!
ブリーフィング、車検を済ませて午前7時スタート。
駐車場の砂利を押して歩いていると前方のバイクに目がテン!カーボンディスクホイールだと?!いや、こ、これはそれ以前に...
追いかけろ!
・・・は、速い!ぉ、おいおい38km/h越えてる・・・いきなりスプリント。
途中アスファルトはがした完全ジャリ道に入って徐行、とはいえ
20km/hは下回らない。カーボンディスクがポコポコ言ってるのが聞こえる。
交差点の信号に救われて追いつき、「写させてください」とカメラ向けますとちゃんと正立させてくれました。
見事なグラフィックの「痛チャリ」。痛いといっても切れ味の鋭い刃物 で切られたら痛みは感じないのと共通するよ うなそんな痛チャリ(よぅ わからんな)。しかも「ディスク、長距離ラクですよ」とさらっと 言われる。 アンカーのバイクですが、後でこの写真をみて気がついたのがフロントトリプル、しかもMTB用の小さいギア。メッセンジャーバッグ背負っておまけに給水は コカコーラゼロですか(少し泡立ってしまいましたね)。う〜む、雑誌の特集記事のロングライド推奨装備と対極をなすかの様で重ね重ねすごいわいろんな角度 から見るほどに。
と、スタート時点で本日最大級のネタに出くわしましたので、ここで DNFしても悔いなし。
▽前半の山場〜PC1
先頭集団は見送って後続に合流し、市街地を抜けて右折するとじわっと登り基調の里道に。今回のコースは650mちょい上昇しますが、案内では「丘陵コー
ス」とされており山岳コースではありません。名古屋で山岳コースというと4桁標高差クラスになるのだそう(昨年の300はそうだった)。
一気に上り詰めるのではなくて中間に集落があったりしてしばらくアッ
プダウンになります。
その後半にサークルKがあって休むのにはいいポイントですがそこは帰りに寄ることとして、行きにはそのもう少し手前にある和菓子屋さん「秀枡屋(ひでます
や)」が開いているのでそこで補給です。(8:01-11)
中に入ってちらっと眺めて看板商品とおぼしき「しもやままんじゅう」を3つ購入。和菓子だけでなくておいしそうなケーキもショウウインドウを飾っていて喫
茶コーナーもあるのでゆっくり休むこともできます。指を食わえてケーキを見つめてたのは誰?
一つ食べて出発。
小さく登って小さく降りて、そして350mほど上昇。勾配はきつくて
も9%止まりでフロントインナーに入れることはありません。
新段戸トンネルが見えたらそこがてっぺん。
トンネルを出るとPC1までずっと下り。
途中、荒れた路面からの振動に負けて腹ポさんのライトEL500のレンズ部分が破損/散乱するというハプニングがありました。ボディ
部分はよく壊れるけどレンズ部分が外れたの見たのは初めて。メインライトは別に装備してあるので大丈夫。規則では1灯でいいのですが、より明るさを確保す
るために2灯装備していると不測の事態にもあわてずに済むということですね。
川沿いのいい雰囲気の道を気持ちよく下っていきます。中腹あたりから フライロッドをクルマから出している釣り人を幾人か見かけまし た。もう釣れるのか〜 左手にはサイクリングターミナル施設がありますが、既につぶれちゃっていますので帰りの休憩にも使えそうにありません。 下り切るとそこは長篠。信長と信玄が戦った古戦場です。テストに出るよ。
資料館がありましたが他にはめぼしいものなし。馬防柵は川向こうか な?まぁいいや。(10:05-08)
PC1はそこからすぐ。
トイレ休憩&ボトルにポカリを追加。(10:09-23)
レジ待ちでやや時間かけてしまいましたが、さっきの長篠城址見学があっさり済んだせいもあり予定よりずいぶん早いです。昼食は池田屋だとまだ開店前になる
ので、魚魚屋でえびふりゃぁにしましょう。
・・・と、PC1を出てすぐ、後ろのべりさんが大きな石をバチンッと
跳ねた音がしたと思ったらパンクしたらしい。緊急停車、修理にか
かってください。
落ち着いてパンク修理にかかるべりさん。
画像をよく見ると後輪がないですね。パンクしたのはその後輪、それは腹ポさんが持って行ってチューブ交換していたのでした。タイヤは
石を跳ねたところが裂けていて、まだ裏側までザックリと逝ってはいなかったけど布ガムテを貼って補強。帰ったら新しいタイヤと交換です。黄色いラインの
Fusion2はツールドフランスバージョン限定版ですがまだあるんですか?と訊くとショップでまだ在庫確保してもらってますとのことで安心ね。(10:31-42)
▼
スーパージャンボえびフライ vs Fi'zi:k ARIONE
気を取り直して先に進み、45分ほどで目的地の魚魚屋(ととや)豊橋店に到着。おっと開店2分前でまだ閉まっている。
駐輪している間に地元のお客さんが来られたりして開店、こちらも早速シューズを脱いで中へ。
A2サイズアルミフレームパネルを見開きにした無意味にでかいメニューに圧倒されつつ、ジャンボえびフライとスーパージャンボえびフライが
あるらしいのに
気づきます。お目当てはでっかい方、定食(御膳)はちと高いので単品にごはんセットとミニサラダをプラス。
大きさがわかりやすいように、サドルの中でも長いことで知られている
フィジーク:アリオネ(TRI2)と比べてみましょう。パースがつきすぎて誇張されて
ますが、実際それより長いです。
えびのそり具合も見事。コレをサドルにしてもカーブがうまくフィットしそうかも。ただ尖ったヒゲがどんなレーパンのパッドでも貫通し
てしまいそうですがね...
一尾でもボリューム十分、ごちそうさまでした。
『お客様、お忘れ物が...』
ん?あ!サドル忘れるとこだった(自爆)。
ここでの滞留時間50分、ブルベであることを忘れてますか。(11:28-12:18)
▽R42、死にそう。
コースに戻ってしばらく豊橋市街地、信号が多くクルマも多く、ここはあわてず無理せず通り過ぎ。
(と我慢の走行してたらネタの競輪場をスルーしてました)
クルマの多い道路を過ぎて見晴らしが良くなったら渥美半島へ向かう南
向きの道へ。腹ポさんの機関車で快走。
そしてR42へ出る三叉路を右に向かうと伊良湖岬、当初キューシートがここ左って指示だったんだよなぁと文句いいつつ、セブンイレブ
ンが角にあるけど補給はまだ早いからもう少し先のコンビニでと意見が一致して、R42を西に。
R42は微妙にアップダウンが続く道。これは離れているけど和歌山から三重にかけて紀伊半島を周回しているR42の続きなのです。アップダウンがあるとこ
まで続いていますかね。
風は斜め後ろからの緩い追い風、快走ペースアップ。
6キロほど走ったところのサークルKで一旦停まるものの、「まだ走り続けたい」というべりさんのわ
がままリクエストで補給することなしにそのまま走行続行となりまし
た。
PC2まではあと30キロほど。 30キロというといつもの通勤片道分の距離ですかそうですか。
平坦では35km/h巡航、下りでスピードアップして次の短い登りを その速度を生かしてクリア。途中で他の参加者をどんどん追い越して行きますが、着いて くる人はいません。さっきまではR42に出たら少しは前を牽こうかと思っていたけどそれどころではない、うっかりすると置いていかれそうペース。
後半は短い登りで引き離されそうになり、50mしか持たない「スプリ
ントクライム」を使ってしのぎます(笑)。オーバーペースではありますが、このスピー
ドで稼げる魅力は大きいのでついていきますけど心拍は170前後、レッドゾーンキープ。
なんとか伊良湖岬が見えてくると最後に短い登坂が。わかりやすいコンクリの輪っか舗装が目の前に登場、こういう場合もれなく12%以
上の勾配です。帰りに見たら降りる側には13%の標識がありました。
この坂ではあっさりちぎれて、惜しげも無くインナーローに落として左手に遠州灘の波の音を聞きつつユルユルと登り。
登り切っても元気よく下ることかなわず、いわゆる「売切れ」の脚になってしまいました(密かにどんより)。
惰性でPC2へ到着、14:36です。サイコン 見るとここまでAve.25.9km/h、お二人とロングを走るのは昨年のブルベ400以来ですが、何気にパワーアップされてますわ。
さ、レシートチェックのための買い物をささっと済ませたら灯台見に行 きましょう。せっかくですから。(14:36-14:47)
▽ 伊良湖岬
交差点を右折して降りていくと、さすがに観光客がいっぱいいます。屋
台では名物大あさりを焼いてますねぇ。
歩道をゆっくりと走って灯台はどこかな?とキョロキョロしてると小さな案内板が階段を下りるほうを指しています。上にあるものと思っ
ていたら下ですか。45度ある階段なので自転車は置いて手すりを持ちながら降りていくと白い灯台がありました。ここか!
これで伊良湖岬は制覇。
自転車に戻るとここで腹ポさん&べりさんと別れて道の駅へ向かいまし た。どのみち帰りは着いていけないわな。
ぐるっと小さく岬の小径を回ると目的地が眼下に見えます。
思
わず左腕のサイコガンを抜こうとしたら、そいつはクリスタルボーイではなくて「(道の駅)クリスタルポルト」だった。
まずは大あさり。2つで400円、醤油らしきものはなくシンプルに塩
味。大きいけど大味というわけではなくなかなか美味でした。
そして売店でカメロンを2つ捕獲。カッパを入れてないのでサドルバッ グに余裕で収まります。 さぁて、では戻りますか。(14:50-15:22)
▽R42、死にそう。
さっきの輪っか舗装をゆっくり降りて少し行くと菜の花まつり。一面の黄色と香り。
帰りはわずかに向い風でもあるし休憩が長かったのもあるしでペースが た落ち。走っている人も既にまばらで後ろに着きようもなし。平坦部分でも25km/h でないクタクタぶりでGPSのなかなか距離の減らない表示をボーッと眺めながらペダルを回します。
「なんで自転車乗ってるんかな 」とそんな思いが浮かんでは消え、「あと140キロだからなんとか」と自分に言い聞かせた り。
一方ボーッとしているわけにもいかない別の理由もあり、油断してると ハナミズが垂れる。そう、花粉症がバッチシきてます。左に右に チュンチュンフンフン飛ばしながら、頬をツツーッと伝う涙。
行きではパスしたセブンイレブンで補給、と思いつつもそこまでの距離 がなかなか縮まらない。ふとバックポケットにパワーバーを入れて いたのを思い出し、信号で停止した時にモグモグ。ん、なんかうまいわコレ。こんな風に妙においしく感じる時は疲労がたまっている証拠です。残りも全て食べ たらなんとなく気力が戻ってきたような(実は風向きが変わっただけの可能性大)。 しかしここで重要なミスに気づいたのです。普段は必ず持ち歩く補給食、梅干し(自家製)を今回すっかり忘れていたのでした。これは痛い。
ともあれどうにかそのセブンイレブンに到着、ここでR42とはお別れ です。(17:04-17:13)
90度方角が変わって北行き。すると追い風になり途端に回復。 こうなると自転車は楽しい。
夕方になると行きは空いていた道もクルマで埋まり、通り辛くなる一
方。でも普段の買い物で乗るシラスのフラットバーより幅の狭いド
ロップハンドルだから横をすり抜けるのはこっちの方が有利。停まっているクルマのドアはいつでも開くことだけは忘れないで、左の席に人がいるかどうか確か
めつつ走り抜けます。
脚の調子は良くなってきたので、豊橋市内の銭湯はパスして、その時間 の分は行きに時間が合わなかった池田屋に回すことにしましょう。
▼
へぼの味
新城に戻ってきて池田屋の場所を探して住宅街の中をウロウロ。
途中でそれが一つ違う筋であることがわかったので、一旦元の道へ戻って右側の歩道をゆるゆると走っていると後ろから「あれ〜〜?」と声が。とっくに先行し
ている筈の腹ポさん&べりさんが道の反対側を走ってきました。どうやらゆっくり夕食をとっていた様ですね。
「こっち行くから、池田屋。」と別れを告げて、 川辺にある川魚料理 池田屋に到着しました。
店内は、誰もいない(^^;;
「へぼ釜飯できますか?あ、じゃあ御願いします。」
二階へ上がる階段の前に「○○消防団△△の会」とか書いてあり、今日は宴会があるみたい。
ほどなくきれいどころのお姉さん2名ご来店「コンパニオンで来ました〜」。ご、豪勢だな消防団。
さて、「へぼ」ですが。
後から聞いたところ、山に取りに行ってそれを自家育成しているそうで、燻したものを調理するそうです。
「へぼ釜飯御膳」2100円とちと高いですが、まぁ
許容範囲の品が揃っています。今は鮎などの川魚の季節ではないので刺身はこんにゃくで天ぷらが代わりに追加されてるようです。食後にシャーベット付。
釜飯のアップをどうぞ。
フラッシュを焚かずに。
「へぼ」とは地蜂のこと。違う地方ではクロスズメバチの幼虫を指すそ
うですが、ここでは地蜂の成虫から幼虫から全員集合です。大きいのは2cmを越えるも
のも入っていてインパクト極大。
成虫はシャクシャクとした独特の香ばしさがあります。幼虫は小さくて柔らかいのでご飯粒と区別つかないですよ。
なかなか楽しくも面白いお味でした。
これで我が人生も一つ豊かになったかと満足。(18:46-19:34)さ、
ブルベに戻ろう。
そしてすぐにPC1と同じサークルKのPC3に到着。(19:53-20:03)
ボトルにポカリスエットを一杯まで詰めて登坂に備えます。
▽夜の峠道
大海(おおみ)から再び山道へ、というもののしばらくは平坦に近い緩い勾配を走って行きます。やはり弱い追い風のおかげで、GPS登録の予定進行時刻と現
在時刻との差を狭めずむしろ僅かに広げつつ進んでいきます。
帰りは無理せず途中で休憩してもいいかと思いましたが、緩い勾配のま まで標高は300mほど上がれてますのでそのまま上がってしまい ましょう。きついところで9%ある勾配ですがそれは長くは続かないので、力を抜いて休みながらでも上がれる感じです。さすがに頂上付近になると貯金を使い なが らの走行にはなりました。
トンネルに至るまでに出会った人は二人、トンネル入り口で一人と寂し
い暗闇登坂。
トンネル前の広い場所でウインドブレーカとシューズカバー(雨用)を装着してダウンヒルに移行します。
道路標示の気温は3℃。体が冷えきらないように脚を回しつつ下りを楽
しみます。ここでも先日交換したDURA-ACEの精確なブレーキタッチが功を奏し、
以前なら下ハンオンリーなのだろうけど今日はブラケット主体で楽にブレーキングできるのを堪能しながらの下りです。
一気にゴールまで行こうと思えば行けたでしょうけど、無理せずサーク ルKで休憩。缶入りMAXコーヒーに秀桝屋の饅頭を補給。(22:36-45)
それとウエストバッグにまだピーナッツチョコがあったのを思い出し、 トライバッグにそれをつっこんであとは補給というより単におやつとしてポリポリ食べな がらゴールを目指しました。
▽その日のうちに
日付を越えることなくスタート地点まで戻ってこれまして、公式タイム
23時42分でした。
今回の多くの人は早くにゴールしたらしく、後ろから10人くらいか?
「今回はコンディション良かったでしょう」と、尾澤代表。
「伊良湖岬から向い風、PC3後の登りで雨というプランだったんだけど外れましたわ」とおっしゃ
るのを”はぁ〜”と生返事でスルー、名古屋は厳しいわ。
スタッフの方にココアを貰って温まり、4輪に乗り換えて途中コン ビニとスタンドに寄ってホテルに戻り、名古屋ブルベ300キロは無事完了となりました。今回もいろいろ遊べて楽しかったです、ん?