▼前日の段取り
金曜日、持って行くものを確認しつつ、掃除やら炊飯のセットやらもろもろの家事を済ませていたらもうお昼になってます。ドタバタとクルマに荷物詰め込んで出発、「とも作」で生しょうゆうどん大盛りとおでんを食べて高品質炭水化物充填。

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途中Bon Vivantに寄ってアソスのグローブを購入。今年買ったパールの新しいグローブは手のひらの生命線の部分にパッドがなく、だいたい200km乗っていると手が痛くなってくるのでエエモンを奮発しました(結果正解)。 岡山ICから高速に乗り、龍野で降りて旧太子竜野バイパスに乗りましたが第二神明で事故のため5km以上渋滞とのことで加古川バイパスを一旦降りてR250でじわじわ東進。淡路島一周の時に降りて来た大蔵から再び乗って、そこからは滞りなく泉佐野まで到達。

ホテルにチェックインし、ぶらぶらと外を散歩。リアライトとメット用ミニライトの電池をコジマで買って、夕食はどこにするかと思案してたらここにもあったかの羽倉崎食堂にて。

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24h営業のMaxvaluに戻りパンにおにぎりなど購入。 ホテルに帰って15分100円のPCを起動。今日はシゴトのツゴウの為に後から新幹線輪行で来るゆうさんからの動向をチェックすると共に、忘れてしまったブルベの参加申込み用紙どなたか持って来て下さいと某掲示板にヘルプコール。 ホテルの6Fにある大浴場を貸切り状態でまったり疲れをほぐし、部屋に帰ってウエストバッグに夜光タスキを安全ピンで取付けながらベッドに寝っ転がってテレビをつけると

「センタードームが喰い破られるなんて!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ネーヴェだ!」「風だ。風が戻った。」

早く寝なきゃ。


【今回の走行:万々山】
平均:23.2km/h,最高:61.4km/h,距離:423.09km, 平均心拍:前半132、後半117,最高心拍:178,消費:11608kcal

さぁやってきましたブルベ400km。ある意味イキオイでここまで来た感はありますけどロングライドとしてはとっくに度を越してます。制限時間27時間をどう走る、どう過ごす? 今は普段乗りに落ち着いているスペシャのシラス、これで昨年のブルベ200kmを始め最長で240kmを走りました。ロードバイクになったなら300kmは走れて当り前かな、400km行ければ(ロングライドの為に)ロードを買った甲斐があった、ストレートに云うと元が取れたと、そんな思いもちょっとあり。

300kmを走り終えた時はまだ余裕がありましたので、400kmエントリーには迷いませんでした。その400km走り終えたら、次の600kmへの何かが見えてくるのでしょうか。300kmを終えた段階では600kmは何にも見えないし手も届かない自分には関係ないただの別世界。
コースの難易度はそれほどでもありません。あとは翌日崩れる予報の天気が不安要素か。 和歌山県をぐるっとまわる400kmのサイクリングに、それでは出かけましょう。

▽スタート前
朝、6時前起床。きのう買ったメロンパンにおにぎりを食べてシャワー浴びて着替えてロビーに降りると、既にゆうさんがスタンバってました。昨夜は遅く到着でお疲れさま、では行きましょうか。

ゴール地点駐車場までは1kmちょっとあるかという近さです。駐車料金500円支払って、今日も前回と同じく玉ねぎ(大)1個ありがたくいただきます。
既に到着していた腹ポさん&べりーさんの隣に駐車、本日もよろしくお願いします。あ、頼んでいた書類ありがとうございました、大変助かります♪
受付でブルベカードにサインをして車検チェックをもらい、”無くさない様に”と五條のローソンの方角に向かって心に誓う面々(^^;;
やや曇ってますけど今日天気の心配はいらないでしょうネ。 未出走者が何名かはわかりませんが、総勢50名がこれから丸々一日遠足に出かけます。

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▽序盤の山場
スタートは早に順番から出て少しでも時間を稼ぐ前回と同じ作戦でまず余裕get。大きな橋の歩道を登って、明日ここに戻る頃にはどんな時間、どんな景色だろうかとぼんやり想像しながら。

もう何度も走り馴れた道を、今日はあんまり信号にかからずに来ている様です。
山中渓駅にやってくるとブルベの気分が満タンになりますね。そこからしばらく雄ノ山峠まで登りにかかります。これまではここで一緒に走っている腹ポさん達からちぎれてしまうのが常だったのですが、今日はペースを抑えているのでしょう、ちぎれず一緒に峠を越えました。
峠を降りる途中の路面が荒れた部分の振動でGPSの電源が落ちてしまいました。電池の接触が一瞬切れたわけですが、Panasonicの電池では初めてです。再度電源投入して無事復帰、その後瞬断はありませんでしたが、何か対策を考えた方がいいかもしれません。

集落を抜けて紀ノ川を渡り、布施屋駅の小さな踏切を渡って細い道を抜け、黒い鳥居の伊太祁曽神社を右折。しばらくはこないだの300ルートをそのまま行くので気は楽です。

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田植えをしている横を走り抜けて小さい登りの矢田峠を越えて、これから黒沢ハイランドへの登りにかかる手前で一人離れてローソンでトイレ休憩です(9:28-33)。
疲労はまだありませんけれど、峠の一仕事前にさくっと休憩ね。

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まもなく黒沢ハイランド@400mの登りにかかります。 少し上がって眺望が開けてきて、おや?前方にallsports.jpのカメラマン? ・・・じゃなくてそれは先行していたtakotako25さんでした。ってその一眼(銀塩)カメラ、背負って走るんですかっ!!! あきれたカメラマンを後に5%ほどの勾配をじくじく登ってぐるっと左に曲がるあたり、そうそうここ!

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前回の落車現場です。ふんっ!

路面はさほど悪くない道ですが途中何箇所かわき水が流れ出しているところがあり、スリップしないよう走行注意です。

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時折10%から瞬間的には15%に達するところもある結構な登りをこなし、牧場への入口が見えたらもうあと少しです。ここのソフトがおいしいらしいのですが、それはまだお試ししてません。

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峠を登ったら一気に下ります。 前回引っかかった工事中片側通行の長い信号がちょうど青でスルーできたせいもあるのでしょう、下り切る前にローソンで別れた腹ポさん達と合流できました。

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修理川沿いのR424をすいすいと走っているうちにだんだんと上がっていきまして、途中にある前回見かけた「いのぶた」看板を今度はまじまじと見てみましたが、”しらまの里”がどうとか書いてるのがほぼ消えてて結局謎のまま。

080517pc01053ib※前回300時撮影画像

やがてその道の駅しらまの里へ到着です。お!takotakoさん、あの右の橋を渡ったとこですね♪

▽旧酷道R424
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300の時は気付かなかったけど、その後あそこがR424の旧道だという情報をいただきましたので、ちょっと現地を確かめに見てきましょう。

080607_1108r424(撮影:腹ポさん)

ちゃんとこのようにR424のおにぎり標識があります。通行注意の立て看もあるんですが、注意ってもんじゃないでしょこの道は。ちょっと(押して)登って確かめただけでも勾配21%を越えてます。 080607r424p21

鬼ノ城の坂道もたいがいのもんですけども、こっちは天下の国道ですよ。鬼ノ城の道より幅も狭く路面も荒れてますけどそれでも国道。

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さ、酷道で遊んだ(笑)後は休憩。今日は梅ジュースを飲んでみましょう。一瓶200円と高いんですがいい味です。沈んでいる梅が甘くておいしい。更にべりさんからみかんも頂戴いたしまして補給完了(11:10-23)。

そうそう、ここを出発する間際に「今頃はチューブラーじゃないんやな」みたく話しかけて来たおじさんがいましたネ。「これはチューブラーですよ」と腹ポさんが寄ってくると「ヴィットリアか」と。ここらにいるロードはみな400kmを走るんです、と短いながらも楽しくお喋りして別れました。なんだか少しペダルの軽い出発です(^^)。

▽PC1〜道の駅日高川龍游
2kmある長い白馬トンネルをありがたく抜けてどーんと下り、またしばらくじんわり登って椿山ダムが見えたらPC1、スタッフにチェックをいただきます。ここでお昼にしましょうか?という提案もありましたが、さっきの補給みかんがまだ効いているから前回と同じ次の日高川龍游にしましょうと先へ急ぎます(11:55-57)。

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日高川沿いを進みます。少し向い風になってきたかなぁ。この方角の風なら後半は追い風になってくれるはず...。

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PC1から40分ほどで到着しました。さぁお昼、今日はオススメに鹿カレーは出てないし、何にしますか? 4人で前と同じテーブルに座り、えー誰ですか?座敷に上がるとブルベカードなくすぞとか云うのは!
出された冷たいお茶がおいしい!あっという間にみんなで飲み切ってしまい、後は氷水に。
私は土日祝限定の茶がゆ定食にしてみました。「熱いのにしますか?人肌にしますか?」「じゃ人肌で」。 080607chagayu

前回同様梅干しをたっぷり取って、茶がゆにも混ぜながらいただきます。ぬるいのでサクサク食べられました、ごちそうさま。 もう片方の売店も物色してますと...あったあった熊野サイダー。しそサイダーにしてみました。 なるほど赤紫蘇の味たぷーり。

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結局ほぼ予定通り40分近くたっぷり休憩して元気に出発(12:36-13:15)。

▽PC2
川沿いを少し走ってゆくと右に別れる道へ。前回300のルートトレースはここまでです。 08607_1327

長いトンネルを抜けると中辺路町に入りました。しばらくどんどん下っていきます。
下り基調から一転登りにかかり、上がり切ると逢坂トンネルです。これをくぐるとすぐに次のPC2、道の駅熊野古道中辺路に到着です。ここではお昼を取っている人が多いせいか自転車ごったがえしていました。レシートチェックのために買い物、名物とあった「よもぎアイス」を買ってみました。抹茶アイスは普通ですけど、よもぎのアイスってありそうでないですよこれ。

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しかしこれがシャーベット状に近くてがっつり凍ってスプーンが立たず、のんびり喰ってられないとカップにそのままかぶりつく(笑)。味はよもぎ餅みたいでおいしかったです。さらに小豆が入っていれば完璧、ていうか+50円してもいいから小豆入れてみ。

PC2(14:23-31)をさくっと後にして一旦下った後に登り返し。小広峠で490mまで上昇してここが今回の最高地点です。後は下り基調で新宮まで行きましょう。

▽熊野川を下る
長いダウンヒルを続けて途中信号交差点で停止、右はトンネルがありますがその先は川湯温泉があります。当初ここにも寄って行こうかと画策しましたがやっぱり止めときました。河原を掘ると湯が出てくることと、冬には川を仕切って日本最大の露天風呂となるので有名らしいです。

一旦平坦路になりますがそれでもやや下り基調なので調子こいてちょいと前に出て下ハン持ってスピードアップ。と、逃げにかかるもR168に出る三叉路信号であえなくストップされました。ここ左に行くと熊野本宮大社に行けます。距離的にはしれてるんですが、本宮までの石段が150段ちょいあるので今回は勘弁しといてあげました。
信号が変わるとやっぱりさっきの続きでペースアップ。そしてほどなく先頭をtakotakoさんに譲って高速巡航モードでくいくいと進行します。”もうすぐ対岸の山肌に大きい滝が見える”とtakotakoさんの観光案内つき。”あれあれ!ちょっと小さくなったかなぁ”山肌に白い帯が見えました。

並走する熊野川には観光船が走って行くのが見えています。 休憩は次の道の駅を予定してましたが、その少し手前のドライブイン志湖で休憩を取りました(15:45-50)。

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次のPC3までは1時間とかからないですねー。
このあたりの川の風景は、曇ってはいたもののとても素晴らしい光景でした。翡翠のような川面、切り立った崖。それもそのはず、ここは瀞峡観光コースそのものです。さっきのドライブインは観光ジェット船の乗り場でもありました。

休憩後はペースを戻し通常モードでR168を下って行きまして、

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ゆるい右カーブを曲がると「ぅわっ!」誰ともなく歓声が上がります。ふいに霧吹きを浴びてさっと涼しくなったから。
振り返るとりっぱな滝が。停車して反対車線側にある遊歩道前まで行ってちょいと鑑賞(16:06-08)。
後で調べると「白見の滝(別名 葵の滝)」というそうです。近くには鼻白の滝,桑木の滝といった名滝が目白押しなところらしい。そして那智まで行けば「那智の滝」があるわけですね、さすがにそこはルートからはちと離れてます。

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川沿いにすいすいすいと降りてほどなくPC3ローソン新宮に到着しました(16:32-38)。

レシートチェックですから買い物、カフェラテを買ってウエストバッグにねじこんでと。ん?ここで飲まないの?

PC3には思いのほか早く到着できてしまいました。 そこでイソイソと慌てるワタクシ。 ここからは一緒だった皆と別れて単独行動に出るつもりで...

ひ:「時間が早いので速玉神社行って来ますんで、ここで別れますm(_ _)m」
べ:「ここから近いんですか?」
ひ:「1.5kmくらいですわ。5時に閉まるんですけど今ならまだ間に合うので、八咫烏のマスコットとか買えるかもしれない。」
べ:「ヤタガラス?」
ひ:「オダックス近畿のキャラになってる守り神ですよ。」
ta:「JFA(日本サッカー協会)のシンボルにもなってる三本足の。」
ひ:「鈴焼もすぐ近く♪」
べ:「鈴焼は買いたかったし...行く。(^^)/」

結局4人揃って行く事に。

▽熊野速玉大社
R42を走ってますと右手に後で寄る鈴焼の香梅堂が見えます。交差点を曲がると観光バスがすれ違いに出て行きました。もう閉まる時間なので人がほとんどいなくてちょうど良かったタイミング。

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社務所で八咫烏のマスコットやら合格祈願ハチマキやら買って目的達成。本日の完走祈願ももちろんしておきます。速玉にあやかってスパーンと走り切れますやうに、八咫烏のお導きでミスコースしませんやうに(16:45-58)。

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▽香梅堂
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そしてさっき見た香梅堂へ。鈴焼の他にも各種せんべいに利休まんじゅうなどいろいろお菓子がありますが、ここは鈴焼を。300円の袋を二つ買ってサドルバッグに詰めます。ヤタちゃんぬいぐるみも買っておくべきだったか??(17:02-10) 以上でお土産ミッションは無事完了、R42を南下していきます。

▽めはり寿司二代目
次の目的地、勝浦までは40分で到着、R42を離れて駅前方面へ左折(後ろの人ついてこないで〜)。そろそろポツポツと雨粒が落ちてきています。時間は早いんですけどビショ濡れで店に入るのははばかられるしということで、6時前ですが夕食タイムにします。まぐろ丼とめはり寿司と両方いける店ということで「めはり寿司二代目」へ。二代目定食1300円を。

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まぐろ丼は小振りなんですが、めはり寿司が結構大きいのでボリュームはあります。目の前でおばちゃんがご飯を丸めてでっかい高菜漬物でくるっと巻いた温かいめはり寿司、まぐろ丼に優るとも劣らない味わいです。揚げたての串揚げもなかなかgood。ごちそうさまでした。お店も空いていたのでわりと早めに済みましたネ(17:49-1827)。 外に出るとまだポツリポツリですがそろそろ雨支度をした方がいい様子です。ワタクシはすぐそこなのでそのまま出ましたが。

▽桜湯
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勝浦駅前を後にトンネルを抜けると私はそこで皆さんとお別れです。ここ湯川温泉の一角、桜湯で休憩するからです。 それでは気をつけて〜、いってらっしゃ〜〜い。

さてと。
着替えのアンダーシャツと靴下とタオルを持って入ります。料金は500円。 温泉というより銭湯みたいな感じですが、そこは贅沢はいわないお約束。露天風呂もあってそれは室内浴槽より低い湯温になってましてじっくり浸かっていられます。今日は腰の痛み(ぎっくり腰のそれとは違う)がたまってましたが、ここでしっかり抜いておきましょう。パラパラと降る雨をぼんやり眺めながら湯ったり。 風呂から上がってアンダーシャツだけ着替えて元のウエアに。 休憩室でレモン系炭酸500ml缶をくいっと飲み干して横にごろり。テレビはついているし受付のおばちゃんも賑やかなのでぐっすり眠るのはできませんけど、目をつむって横になっているだけでも休みにはなるもんです。 そのテレビが天気予報のコーナーになったのでむくっと起きて状況を見ますと、紀伊半島の南端だけ雨雲がかかっているようです。ここは早く離れるのが吉でしょう。予定ではまだまだ時間はたっぷりあるのですがぼちぼち切り上げてアミノバイタルを飲んで出発しましょう。

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外へ出て百均カッパの上を着て、頭はヘアバンドを止めてキャップを被り、靴下の上にナイロン袋を被せてシューズを履き、更にシューズカバーも装着します。 さぁ、じっくり休憩は終わりました。桜湯には18:34-19:58まで、1時間と24分の停滞でした。 距離はまだ半分に達していません。ここから雨の後半戦スタートです。

▽風速9m
桜湯から串本のPC4までは27kmほど。1時間半あればいけるだろうという距離です。 雨はすでに本降りになっていますがカラダはリフレッシュ、完全回復というわけではありませんが100km分は回復できた、そういうふうに感じていました。 さぁ気合いを入れて雨の中出発、行くぞ!

がしかし雨足はだんだんと強くなり、時折叩き付ける土砂降りにもなりました。こりゃ昨年のとんかつツアー並だなぁ。 それよりやばくなってきたのが風。どんどん強くなってきて平地を頑張って踏んでいるのに速度は18km/hしか出ていません。右下りコーナーでは左横から風が吹いて一気にセンターライン際まで持って行かれます、やばいやばい。下ハン持って重心下げてやり過ごします。 休憩直後とはいえこの風雨の中10kmも走ったらもう降参。これが一晩続くのかたまらんわ、もうブルベはえぇ、この次は600?ンなのやってられっかクソッ。それでも進まないと帰れもしない。 海の夜景も見るすべなし。 GPSのルート表示/距離表示だけを頼りに(バックライト常時点灯させてるのでGPS画面は常に見えている)串本まだか串本まだか。 道路脇の電光掲示板には降雨2mm風速9mの表示、風速9m/s!(後で調べたら潮岬の瞬間最大風速16m/sだったらしい) やっとのことで辿り着いた橋杭岩も横目でチラと流すだけ。でもここまで来たらPC4まであと少しです。

21:08、PC4ローソン串本到着(めちゃ厳しかったようで実はペース速かったかも)。あぁここは有人PCだ。スタッフの顔を見ると気が休まります。
えっ!最後?(実走スタッフ除く)
PCクローズ時刻(22:56)まではあと1時間半以上あるので余裕あるつもりでいたら、なんと最後尾なんだって。確かに桜湯からここまで誰にも会いませんでしたけど。しかもむしろ「行方不明」扱いされていたらしい。「すいませんね〜、温泉入ってたもんで。」と云うと驚かれました。でもそれ正解かもよ、とも云ってくれました。

タイムチャートを見せてもらいますと、ゆうさんは50分ほど前にチェック。「先ほどまでここにいましたよ」とのこと。DNFが数名おられる様ですが、おやなんとtakotakoさんDNF、どうしたのかな?事前に雨の夜間走行は避けると云ってたのでそうしたのかも。 チロルチョコ1つと温かい缶珈琲買って飲んで一息。 気がつけば雨は小雨になっています。強風下に邪魔でしかなかった百均カッパのフード、その付け根部分が破れかけていたのでこの際ちぎって捨ててしまいましょう。それで少し楽にはなりました。 スタッフに見送られて(最初だけ)元気に出発します(21:08-21:19)。

▽暗闇のアップダウン
風は相変わらず強いけど潮岬への交差点を過ぎて右折すると様子が一変します。
急に激しく追い風、35km/h越えてもまだ背中を風に押される。但しそれは長く続かずにすぐ横風、もしくは斜め前から向い風。押されたり戻されたり引っ張られたり。
雨はほぼやんできました。若干の登りが続くところでさすがにカッパが暑くなり、自販機のあるところで停車してカッパを脱ぎます。ついでにファンタパイナップルを一本飲んで。

ルートはR42を行けばいいので迷う事はありません。 しかしこの辺りから小さなアップダウンの連続区間に入りました。 その上二桁主要国道なのに真っ暗夜道なので前が登りなのか下りなのかが見てわからず、ペダルの重さで判断するような道です。景色も全く見えずただ暗い道を進むだけ、時折通るクルマのライトがありがたくなる辛い道。

少し登って展望台のあるところ、自販機の前に止まっている人を見かけました。久々に見る参加者です。まぁここで休憩せずとも道の駅は近いからと思ったら「ひらまつさん!」と呼び止められる。休んでいたのはゆうさんその人でした。 やぁやぁお元気でしたかお疲れさま〜(まだこの先もっと疲れるけどね〜)、と久々のご対面のご挨拶。運命の二人が出くわしたその場所とは

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 恋 人 岬 

勘弁してくださいよもォ〜

            変人岬に書き換えちゃろか。

しばらく話してHOT缶珈琲を飲んで一緒に出発(22:37-44)。
あ、でもすぐにちぎれてしまったようです。 ”♪恋人よ〜、僕は旅立つ〜” もうえぇってば

アップダウンはその後も続き、平坦路になっても速度はあがりません。ということは期待の追い風はもうおしまいということです。 途中のローソン日置川町でまた休憩、ここは元々休息予定には入れてたところです。たまには違うものを飲みたくなってグリコのパック飲料野菜&くだもの270mlを。

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10分休憩の予定でしたが15分休んでいます。その後も一箇所での休憩は伸びる傾向ですね。(23:28-23:43)

そして再びアップダウンに苦しみつつ先へ進みます。部分的には路面が乾いているところもありましたけど、濡れた路面の暗い下りは慎重に速度を十分落として行かざるを得ません。 そして田辺のPC5に到着、ローソンばっかりですが。ここでは実走スタッフを含め数人の方に出会えました。

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ここはレシートチェックです。夜食を補給しましょう、どん兵衛きつねうどんをまずいただきます。
車輪止めコンクリ上に腰かけて汁も飲み切って落ち着くいたら、GPSの電池をここで交換。まだ残量目盛りは二つ残っているくらい、日没からバックライト点灯させていてもまだ大丈夫で次のPC6まで持ちそうな雰囲気でしたけど。
それとメインライトのNRX25がどうも暗いので、アルカリ電池購入、ついでに缶珈琲も追加。そんなこんなでここには30分以上停車してました。そうこうしているうちにゆうさんがここへ到着、ちょっと言葉を交わして先に行かせてもらいました。次に会うのは9時間後となるのです(0:52-1:26)。

▽草木も眠る丑三つ時
そろそろ前回走行の300kmの距離を越えていくわけですが、道はまだまだ遠い。そしてあいかわらず小さなアップダウンの繰り返し。信号で止まるのがありがたく感じる様になってきてますから、歩行者用信号の点滅が見えると普段なら踏み込むところなのにペダルを止めてしまいます。 PC6までの途中に休憩とる予定にしていたローソン御坊名田町店にやっと到着。 コーヒーブッセとコーラ300ml、ボトルにポカリを補充して出発(2:50-3:01)。

この辺りからかつて自転車に乗っていて経験したことない辛さが足を引っ張り始めます。 それは眠気、睡魔。 まぶたが垂れてきているのがわかり、意識がぼやけてきているのも自覚します。とにかく体を動かしておかないと眠ってしまいそう。 由良峠を登ってトンネルを出て、降りる時に脚を止めて力が抜けた瞬間意識が飛びかけました。こりゃヤバい!たまらず予定外のコンビニへ、ローソン紀伊由良駅前店です。 眠気冷ましになるかと冷たいアイスをかじり、それとカフェイン大量摂取の強強打破。

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すぐには効きませんでしたやっぱり。それでも1時間後には眠気が治っていたので効果はあったのでしょう。むしろこの時持参した梅干しを5個ほどいっぺんに食べたのが、短い時間だけど目覚まし効果があったようです。

それからライトの灯りがどうもぼんやり見えててよけい眠気を誘うのでもしやと思いEL530の電池を交換してみると、やはり消耗して暗くなってまして今度は明るさ復活、視界は戻りました(3:54-4:07)。

そこからPC6まではほんの10kmほど、なのですがその前に水越峠を越えがあります。5%あるかないかという程度のそんなにきつくない勾配で200mほど上昇します。だんだん周りも明るくなって来ると共に、長い登りで力んでいるせいか眠気は弱まっていきました。 頂上のトンネルを出る頃にはかなり明るくなったので安心して峠を下ったらPC6、今度はデイリーです。 ここでもゆっくり時間を取って休憩。さっきPC5で見かけた人も休んでいました。缶珈琲とサンドイッチを食べて少し早めの朝食です(4:43-5:01)。

▽早朝サイクリング?
すぐに湯浅の町中に入って来ました。ここは醤油発祥の地として知られています。小豆島に行った時に小豆島の醤油の元祖はここ湯浅から伝わったと知りました。ほんとなら醤油の小瓶一つでもお土産に持ち帰りたいところですが、店が開いている時間ではありませんから残念ながら素通り〜。

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ペースは平坦でも23,4km/hくらいでタラタラと走ってて心拍も当然低いのですが、どうにも続かずまたまたピットイン。ちょうどボトルの水分も乏しいし。 ファミリーマート下津丁店、PET飲料とあずき最中アイスを補給しました(6:04-13)。

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もうライトを点灯させておく必要はありません。すっかり明るくなりました。雨は上がったままでもう大丈夫そう、でもお日様は雲に隠れています。 海辺ともそろそろお別れの頃です。向こうに見える観覧車は何だろう?あそこまでは行かないけど。(後で調べたら和歌山市内のポルトヨーロッパと判明)

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海南市役所の横を抜けるともう海の気配は遠ざかります。高速の下をくぐると昨日通ったルートに出ました。しばらく前からPC5でも見かけたQuickStepジャージの方と一緒に走っています。伊太祁曽神社の鳥居を見たら、そのすぐ近くの交差点にあるローソンで最後の休憩、雄ノ山峠に上がる前に。 コーラ300mlを飲んでプリンも食べます(6:58-7:10)。

▽峠を越えてゴールへ
矢田峠をそつなく越えて、狭い路地を抜けて布施屋の踏切を越え、紀ノ川を渡ったらお待ちかね?雄ノ山峠にさしかかります。QuickStepの方は登りは速いので先に行ってもらいました。こちらは早々にフロントをインナー30Tに落としてゆっくり登ります。途中押している人を7km/hくらいでパス。
雄ノ山峠の和歌山側からの激坂、勾配計で見てみましたら、一番きついZの内側ターン@左車線中央部で15%強ありました。そこを過ぎたらもう大丈夫と思いきや直線の坂で時々短く12%の勾配があるので油断禁物であります。
インナーローで上がっているので心拍は160に届くかという程度で雄ノ山峠も無理せずクリアです。後は下っていくだけ。

しかし300の時の様にパワーが余っていませんで、下りで増し漕ぎすることができません。平地へ降りてもせいぜい25km/hでゆるゆると進んでいきます。 陸橋を二つ越え、ファミマのある交差点を右折して駐車場裏温室へゴール。8時42分でした。クローズまではまだ2時間以上あります。 完走チェックを受けてメダルの申請をし、スタッフからカップヌードルをいただいて一休み。

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雨の予報はどこへやら、陽射しが出て来て温室の中は窓を開け放ってあっても暑くなってきました。 クルマに戻って自転車を積込み着替えをして、しばらくシートを倒して休みます。 10時過ぎに起き出してファミマへ飲み物を買いに出て戻ったらゆうさんが帰ってきていました。ありゃ!ゴールで迎えられなくてすいません、でも完走お疲れ様でした。 そして荷物をまとめて11時を過ぎてブルベの終了を見届けてから、岡山への帰路に着きました。

★今回の反省

  • 温泉は奏功したが仮眠が足りなかった。眠気対策要検討。
  • 後半休み過ぎ?
  • 雨/防水対策は検討の余地あり。
  • ライトはまだ明るさが足りない。
  • 4シーズン長袖ジャージ選択はOK。
  • ボトルも今回は1本で間に合った。

でもまぁ、完走できてヨカッタヨカッタ(^^) 一晩走り続ける400からが本当のブルベというのがわかったような気がしました。次の600の挑戦権は得たけど今の調子じゃまず無理というのもわかりました。走りや装備に休み方、それにも増してどれだけ自転車に乗るのを楽しめるかという事、どれだけ自転車が「好き」かという事、それが600や1000、更にはPBPを走れる力になるのであり、そこがまだ自分には足りないところだと思うからです。けどそれは頑張って鍛えて訓練して身に付けるものではなく、自然にそこまで気持ちが成長したら走りたくなる、そういうものではないでしょうか。
もう一つ大切な事は一人ではないってっこと。スタッフの方のサポート、一緒に(遊んで)走った仲間、見ず知らずの参加者もあってこそ走れるのです。50人もの参加者がいるということはお互いにとてもありがたいことなんだなあと、そこここで感じました。 ともあれ今は400を走って満足至極、GPSのログを眺めては悦に入っております。

 

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