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ホイールSELF BUILD:Mavic OPENPRO

動機

長くシラスに履かせていたMavic COSMOSはママヤマを経て弐号機に装備しました。オリジナルホイールに戻ってからは本来の足に戻ったとはいえそれまでに比較すると鈍く、平均速度もやや落ちてきました。
あまり高級なものである必要はないけど、純正のホイールはやはり重いのでロード用のホイールに交換したい。
シマノWH-R500というのが最も手軽かつ無難な選択肢ですが、ちょっと欲を出して手組に挑戦です。

ちなみにショップで軽く相談したらMavic OPENSPORTS+TIAGRAで27千円。ちょっと高いなぁ。
その値段だったら振れ取り台を購入+部品代で行けそう。

ならば手組をやってみましょう。前からちょっと興味はあったし。

仕様

▽フロントホイール
クリンチャーリム Mavic OPENPRO 32H シルバー(公称435g)

429g

6,620円
(ウエパー)

フロントハブ シマノ105 HB-5600(公称150g,QR60g)

148g
(+QR59g)

2,278円
(サナ)

スポーク DTSwiss Champion1.8mm 295mmx32(公称268g:64pce/264mm) ブラスニップル

197g
+32g

1,440円
(タキザワ)

合計

806g
(+QR865g)

10,338円

▽リアホイール
クリンチャーリム Mavic OPENPRO 32H シルバー(公称435g)

428g

6,620円
(ウエパ)

リアハブ シマノ105 FB-5600(公称353g,QR64g)

352g
(+64g)

4,074円
(サナ)

スポーク DTSwiss Champion1.8mm 292・294mm各16(公称268g:64pce/264mm) ブラスニップル

196g
+32g

1440円
(タキザワ)

合計

1008g
(1072g)

12,134円

総計

1814g
(1937g)

22,472円
送料等
ウエパ895円
サナ750円
タキザワ780円

計24,897円

工具

組み方

作業手順(後輪にて)

091205wbeye

0:まずリムの穴、ハトメ(アイレット)内側に薄くグリスを塗っておく。※そういえば以前Mavic COSMOSでここが錆びたこともあった。

091205wb1

1:フリーを下にしてスポーク(長)8本を一個おきに上から(つまり外側から)入れる。スポークを通した状態で動かすと、ふいに目を突いたりする事故の可能性があるのでメガネ等で保護した方が良い。

091205wb2b

2:最初のスポーク位置を入れる場所がキモ。バルブ穴から二つ右の穴にする。この時バルブ穴からハブのロゴが見える位置に揃えておくのが通らしい。 リム穴に通してニップルを仮止めする。残りのスポークは4つおきの穴に通してニップルを仮止め。

8本仮止め完了、放射状になる。

091205wb2a

091205wb3a

3:上下をひっくり返してフリーが上にくるようにする。こちらのフランジからもまず8本のスポーク(短)を一個おきに上から(外側から)入れる。下のフランジ穴と微妙にずれているので赤矢印の時計回り方向側の穴に入れる。

091205wb3

4:先ほどスポークを止めた穴の隣、赤矢印の穴に入れる。

091205wb3c

5:16本の仮止め終了。2本ずつのラジアル組みたいになる。

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6:反時計回りにハブをぎゅっと回す。短いフリー側のスポークニップルがリムから出てくるはず。

091205wb4b

7:フリーを上にしたまま今度はフランジの内側からスポーク(短)を通す。8本通したらこちら側のフランジは16本全てスポークが通っている。

091205wb4c

8:ここからはスポークはどこから始めても構わない。いわゆる3クロスとなる3ヶ所で他のスポークと交差する様に、先に通したスポークの傾きと反対の方向に持ってくる。3つめのスポークの下を通して”あや”を取る。スポークはやや曲げ気味にしならせて通す。

091205wb4d

9:スポークはリムの穴に入るか入らないかという位置にしか来ないので、ニップルをこのように爪楊枝に差してリムから入れると簡単に止められる。爪楊枝の先がそのままだと長過ぎてスポークの先につっかえてしまうので、先を少し折っておくと良い。

091205wb4e

10:24本が通し終わった状態、スポークはたわんでいる。あやの取り違いがないか確認しておく。

091205wb5a

11:フリーを下にして残ったフランジ穴に内側からスポークを通し、同じ様に3クロスであやを取っていく。

091205wb5c

12:全てのスポークを通し終わった状態。間違いがないか最終チェック、バルブ穴のところはスポーク交差していない。

091205wb6

13:ここからは振れ取り台にセットした方がやりやすい。まずマイナスドライバーでリム側からニップルをねじ込んでいく。
テンションを確かめながらニップル回しでしめこんでいく。フリー側のテンションをどれくらいにするかを基準にして考え、反フリー側はあまり気にしない。テンションがかかってきたら時々振れ取り台から降ろしてリムを軽く押さえてパキパキ言わせて馴染ませる。

091205wb6ct

14:センターゲージで片寄りをチェックしながら振れ取りをする。

 

091205wb7

15:思う存分振れ取りを調整してできあがり。リムが良ければテンションのばらつきは当然ながらひとりでに少なくなっている。

後輪組み立て作業時間は3時間弱でした。

【スポークテンション前輪(kgf)】

L

117

111

111

111

99

94

117

117

117

117

99

117

111

111

105

105

R

111

105

105

111

124

111

111

105

117

105

124

105

111

117

99

124


【スポークテンション後輪(kgf)】

L

68

62

59

59

68

57

59

59

68

62

57

62

65

68

57

57

R

124

117

124

124

117

124

124

117

124

124

117

124

117

124

124

124

※Park Tool換算表より算出

 

インプレッション

IRC REDSTORMをはめてママヤマにて試走。
加速感はWH-7850SL+チューブレスタイヤには劣るものの不満を覚えるほどではない。
平地巡航はタイヤの差でチューブレスが良い。快適性は同等以上。
登りは7850SLほど敏感な反応はないが速度は変わらない。
下りでは高速時の伸びは7850SLに一歩譲るかという程度で安定感は変わらず。

総じて重量で250gほど差がある7850SLと並べて比較できるほどの違いで、どちらを選ぶかは走るシーンとか好みによるとも言えそうで、想像以上の出来と言えます。

シラスに装着した場合、オリジナルホイールとはかなりの差を感じました。もう戻れませんね。

試走記はこちら

 

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